東京ネバーランド の商品レビュー
不思議な魅力を持つヒトリと、彼に魅了されたり翻弄されたり救われたりする女性たちのオムニバス。 私にはこのヒトリが魅力的というよりもどうにもこうにもただの胡散臭いイケメンにしか思えなくて、なんだか腑に落ちなかった。 どこででもうまくやっていく、誰の心にも入り込める、でも本人の胸の...
不思議な魅力を持つヒトリと、彼に魅了されたり翻弄されたり救われたりする女性たちのオムニバス。 私にはこのヒトリが魅力的というよりもどうにもこうにもただの胡散臭いイケメンにしか思えなくて、なんだか腑に落ちなかった。 どこででもうまくやっていく、誰の心にも入り込める、でも本人の胸の内は誰にもわからないなんて、魅力的か? 最終章で、ヒトリの一人称になるが、これがまた「あー、こういう男なんだな」と。 関わってきた女の子たちのことをどこか憐んでいて、嫌いじゃないし嫌いになれないけど強い思い入れを持つわけでもない。 みんな自分のことを利用しているって分かっていて、でもそれでいいみたいな投げやりなところがある。 ただ、ひとつ妙にしっくりきたのが、ヒトリ自身がいつか路上生活をする日が来る自分の姿を想像して、自分らしいと評するところ。 たしかに、そういうイメージある。
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かずとという青年にまつわる短編。 毎度のライトノベル感もあるけど読みやすく、共感もでき、えぐる感じもある。
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美しく整ってはいるが、何を考えているのかわからない男。女たちを魅了しながら特定の誰にも執着できない男。 実写化するならジャニーズの伊野尾くんでお願いします。
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評価は全体。 デリバリーサンタクロース…窓の外に降る雪と部屋の中の儚い恋がシンクロしているみたいで印象的。 漂泊シャネル…雨の中に消えていく恋。森高千里の雨(古い!)を思い出す自分に幻滅。 東京タイガーリリー…登場するのは自由な人たちばかりだけど、サラサラした海辺の砂に似た心地よ...
評価は全体。 デリバリーサンタクロース…窓の外に降る雪と部屋の中の儚い恋がシンクロしているみたいで印象的。 漂泊シャネル…雨の中に消えていく恋。森高千里の雨(古い!)を思い出す自分に幻滅。 東京タイガーリリー…登場するのは自由な人たちばかりだけど、サラサラした海辺の砂に似た心地よい感触が残った。 ウェンディ、ウェンズデイ…ちょっとした火遊びを通していつまでも褪せる事のない永遠の日の想い出が蘇る。 ティンカーベルは100万回死ぬ…兄を愛する妹の叶わぬ願い。この願いを抱えながらいつも一緒にいるのも辛そう。 屋根裏のピーターパン…これほど女に恵まれているのに、そこにあるのは底の見えない孤独感。生涯一人の異性とも出会えない人からすれば憎たらしい話だけど。
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帯タイトルは 「波多野一人、通称ヒトリ。 ふしぎな男。 どうしようもなく 恋しい男。」 装丁が綺麗で タイトルが綺麗で 手にとりました。 読みやすいので、 ドキドキしたくて恋愛を読みたかった私にはぴったり。笑 中にも各章ごとに一枚ずつ絵が差し込まれてます。 どれもヒトリ...
帯タイトルは 「波多野一人、通称ヒトリ。 ふしぎな男。 どうしようもなく 恋しい男。」 装丁が綺麗で タイトルが綺麗で 手にとりました。 読みやすいので、 ドキドキしたくて恋愛を読みたかった私にはぴったり。笑 中にも各章ごとに一枚ずつ絵が差し込まれてます。 どれもヒトリと、 ヒトリと出会った女性を描いてますが これが世に言うヘビ顔男子?笑 三白眼と くしゃくしゃな髪の毛と 華奢な体。 心を許しているようで 結局置き去りにされるといい、 みんな利用して 通り過ぎていくというヒトリ。 だけど、 女性たちは女性たちで 自分のコンプレックスと向き合ったり 彼が本当に私を好きになるのか 疑い、苦しみ、 それならばと自分の持ち場に戻っていく。 ヒトリだって充分すぎるほど、 ふらりと心を何処かへやってしまうじゃないか。 女性たちの渇きを潤しているとき、 ヒトリは誰かに満たされていたのかな。 「だから、せめて、 おれのことはおぼえててほしいと思えるような、 そういう相手としかやらないよ」 女が本気で欲しいと気付いたとき、 ヒトリは絶対に手に入らないと気付く。 そして失望していく。 どんなに恋しても欲しても手に入らないヒトリ。 からから笑って、ふわふわと近寄って、 忘れられないものを残していく。 そんなヒトリがいる場所は、ネバーランド。 いつまでも少年のようなピーターパンの側には 純潔なティンカーベル。 そしてひと時を過ごすウェンディ。 やがてウェンディは大人になるために 年を重ねるために元の世界に戻っていく。 忘れられない少年が聖なる夜に現れた「デリバリーサンタクロース」 買い物にのめり込む私の前に 薄汚れた格好でシャネルを持って現れた「漂泊シャネル」 いびつな家族のかたちに立ち向かおうとする私の前に ドリームキャッチャーをつけて現れた「東京タイガーリリー」 夫と子どもと枯渇しかけ、私の前に現れた「ウェンディ、ウェンズディ」 ずっと側にいることを決めた妹の私「ティンカーベルは100万回死ぬ」 ドアを開けるとそこには俺の子だという赤ん坊が「屋根裏のピーターパン」 どれもタイトルが本当に素敵です。 ただ、その中に織り込まれているのは 甘く甘く希望に満ちたおとぎ話なんかではなく セックスも嫉妬も悲しみも混ぜ込んだ 夢物語です。 関わってはいけないと思っていても 惹かれずにはいられない、 手をのばさずにはいられないヒトリという存在。 最初はふしぎな男の子だったけど、 最終話はなんだかその辺にいるような男の子に感じれました。 装丁や挿絵から感じられるように あまり深みとか奥行きまで見ようとせずに その場に流れている空気や どこか現実なのかわからない感じを大切に読んでました。 個人的には 長年思いこんで美化というより、 もう一生忘れられないくらい とっておきの場所にしまいこんでいる 鏡子が好き。 ノーセックスなのも。 とゆーか、気持ちが鏡子に近いのかも。笑 いちばんスマートでロマンティックで。 私もカガミコちゃんになりたい。笑
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本文イラストとそこにある言葉に惹かれて購入。 どちらかというと大人の女性向けの内容で、子供が呼んでもピンとこない。 女の理想像的な男を描いた話かなーという気がしたけど、それはそれでいいと思う。
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ヒトリという少女漫画の設定のような男性とその周りの女性の短編集。 本の中で楽しむ分にはいいよね~イケメンでどこか遠い青年。現実ではどうだろ… ヒトリを見ていると寂しいというかちょっと悲しい気持ちになった。やっぱり母親像を追いかけているんでしょうか。 1話目の同級生のカガミコちゃ...
ヒトリという少女漫画の設定のような男性とその周りの女性の短編集。 本の中で楽しむ分にはいいよね~イケメンでどこか遠い青年。現実ではどうだろ… ヒトリを見ていると寂しいというかちょっと悲しい気持ちになった。やっぱり母親像を追いかけているんでしょうか。 1話目の同級生のカガミコちゃんとやらなかったのはなんでだろう?★3.5
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『ヒトリ』という男性と関わった女性達のものがたり。 挿絵からして少女漫画に出てくるような、 美少年のような青年『ヒトリ』。 猫のような印象の男性。 私はまったく惹かれないタイプの男性だったので 淡々と読んでしまった。 好みの問題なので、このタイプの男性が 好きな人は楽しめると...
『ヒトリ』という男性と関わった女性達のものがたり。 挿絵からして少女漫画に出てくるような、 美少年のような青年『ヒトリ』。 猫のような印象の男性。 私はまったく惹かれないタイプの男性だったので 淡々と読んでしまった。 好みの問題なので、このタイプの男性が 好きな人は楽しめると思います。
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図書館本 *** 何年ぶりだろ?家族で外食。 しか~~し、Kは、やっぱり食事はしない、 ノンアルビール。 *** 1-14 爆弾低気圧の影響で台風並みの強風 ハウスのビニールがバタバタ、 ハウスも中のインゲンもぐわんぐわん揺れて怖かった。 寒くって、気分悪。
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高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784408536064
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