父と息子のフィルム・クラブ の商品レビュー
知人に勧められて読みました。 巻末のリストから読んだら観たことある映画が2、3本くらいしかなくて中身読んだら普段から映画とか映像関係のお仕事されてる方とのことで「ですよね」となった。 息子さんが学校をドロップアウトして麻薬に恋に10代らしく一喜一憂しながら奔走するのはなかなか複...
知人に勧められて読みました。 巻末のリストから読んだら観たことある映画が2、3本くらいしかなくて中身読んだら普段から映画とか映像関係のお仕事されてる方とのことで「ですよね」となった。 息子さんが学校をドロップアウトして麻薬に恋に10代らしく一喜一憂しながら奔走するのはなかなか複雑な状況だけど、お父さんの方も前妻との子どもを預かるとかでまあまあ複雑(笑)当然お父さんめちゃくちゃ悩むし、映画の評価が親子で違ったりしてジェネレーションギャップにちょっと落ち込んだりする。愛おしい。 タイトル通り映画評論の内容が演出よりに出てくるので見てみようかなあとは思わせてくれる、けどリストの作品数にしては思ったより解説少なかったので(リストから見たからか?)「これからの人生を豊かにする見るべき映画の話」と思うとちょっと拍子抜けした。ノンフィクションものと思えば☆3。
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期待外れでした。 高校をドロップアウトした息子に父親が映画を通じて伝えること。 きっとそれは人生のほろ苦い側面、人間としてのどうしようもない部分などの教訓的な内容を父親自身の経験を踏まえて説くのかと 思いきや、薄っぺらい内容でガッカリ。 映画を通じて時間を共有すること自体は良...
期待外れでした。 高校をドロップアウトした息子に父親が映画を通じて伝えること。 きっとそれは人生のほろ苦い側面、人間としてのどうしようもない部分などの教訓的な内容を父親自身の経験を踏まえて説くのかと 思いきや、薄っぺらい内容でガッカリ。 映画を通じて時間を共有すること自体は良いことだけど、本にする程の内容ではないと思います。 少なくともウチの親父は映画を通じてもっと良い話をしてくれるはずだ。
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"不登校となった息子。無理に学校に行かせるのではなく、違った方法で学習させることを決意した父親。 映画を通して生き方を学ばせる父親、そしてはぐくまれる親子の交流を描いた小説。実話。"
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息子の不登校を認める条件は週三回の映画鑑賞…。3年間続いた映画評論家ならではの父と息子の対話を通じて息子の自立の過程と向き合う事が出来た幸運。自分は思春期を迎えた子供達と向き合い語り合う時間を持てるだろうか。20年前親はどんな気持ちを持っていただろう。両者の立場から思いが溢れる。...
息子の不登校を認める条件は週三回の映画鑑賞…。3年間続いた映画評論家ならではの父と息子の対話を通じて息子の自立の過程と向き合う事が出来た幸運。自分は思春期を迎えた子供達と向き合い語り合う時間を持てるだろうか。20年前親はどんな気持ちを持っていただろう。両者の立場から思いが溢れる。映画ももっと見る時間作るかな。全120作のショート評論としても読める。
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「学校に行きたくないっ!」。ある日突然、自分の子供がそんな ことを言い始めたら、親はどうしたらいいのだろうか。 著者はカナダ在住の映画批評家。前妻との間にもうけた15歳の 息子・ジェシーを引き取り、再婚した妻と3人で暮らしている。 学校の成績が徐々に失速して行くジェシー。ある...
「学校に行きたくないっ!」。ある日突然、自分の子供がそんな ことを言い始めたら、親はどうしたらいいのだろうか。 著者はカナダ在住の映画批評家。前妻との間にもうけた15歳の 息子・ジェシーを引き取り、再婚した妻と3人で暮らしている。 学校の成績が徐々に失速して行くジェシー。ある日、ラテン語の 宿題を見ている時に、父は気が付いた。この子は学校へ行きたく なのじゃないか? 「仮に学校がいやになったとしても、いんだよ」 ジェシーは迷うことなく学校へ行かないことを決断する。そんな息子 に父は言う。家賃も払わなくていい、働かなくてもいい。でも、麻薬 には絶対に手を出さないこと。そうして、週に3本、一緒に映画を 観ること。 父は映画に関する蘊蓄を語り、自ら選んだ映画を息子と一緒に 観る。映画という「道具」を通して、父と息子は語り合う。 何も映画のことばかりではない。思春期の少年らしい、ガール フレンドに対する悩みを打ち明けた時には、父は自分の経験に 照らし合わせて息子に助言を与える。それも、息子の気持ち を出来る限り尊重しながら。 息子が怪しいアルバイトを始めれば心配し、友達と一緒に音楽 を始めれば息子に見つからないよう出演するクラブへ行って みたり。 時には息子に説教することで、反撃を食らうのではないかと びくびくしながら接してみたり。息子も息子で、父親に本気で 怒られるのではないかと、様子を探ってみたり。お互いが お互いを気遣ったりするんだよね。なんて、仲のいい親子 なんだろう。 でも、息子が約束を破ってドラッグに手を出した時には厳しい 父親の顔を見せるんだ。 少年から大人への階段を登る時期、ジェシーも徐々に父と 映画を観る機械が減る。そして自分から父に告げる。学校へ 戻りたい…と。 これは親子の成長の物語だ。ドロップ・アウトした息子を見守る 父(勿論、前妻や後妻の存在も助けになる)も、息子の成長と 共に子離れして行く。 反発もあるし、すれ違いもある。世代のギャップも勿論ある。 だが、父と息子のフィルム・クラブは温かくて、ほろ苦い 4年間の記録だ。読んでいるこちらも、ジェシーの成長が 微笑ましくなる。
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恋愛系の話しに退屈するところもあったけど、まとまった時間を使って映画を見る生活の雰囲気に、かなり自分を重ねて読んだ!読んでたら映画見たくなったし、親子が仲良くて良いんだよなぁ・・・そんで最後は泣けた!
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映画評論関係の仕事をしていたが無職となった著者が、映画鑑賞を通じて登校拒否で学校をやめた息子の更生を手助けする。 実生活を小説化したもの。著者も恋愛経験豊富で離婚歴有り。子煩悩で別れた妻の息子の恋愛話にいろいろアドバイスするが、現実はなかなかうまく行かない。ところどころで息子と映...
映画評論関係の仕事をしていたが無職となった著者が、映画鑑賞を通じて登校拒否で学校をやめた息子の更生を手助けする。 実生活を小説化したもの。著者も恋愛経験豊富で離婚歴有り。子煩悩で別れた妻の息子の恋愛話にいろいろアドバイスするが、現実はなかなかうまく行かない。ところどころで息子と映画を見ながら話す場面が出てくる。映画の薀蓄や見方についての著者の意見は面白くて参考になる。 でも、息子の映画の知識は増えても、実生活にはあまり役に立っているようには思えない。息子の恋愛が気がかりで仕方無い、子離れできない駄目オヤジだけど、この本がカナダでよく売れたということは、日本だけでなく海外にもそういう子煩悩な親は多いのかも。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
フィルム・クラブというタイトルからただ映画の薀蓄を語っていくだけの文章だと侮ることなかれ。 男の生き方を、自分の失敗を見つめながらも、息子を育てようとする第二次保育物語である!
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映画とは手軽に共通体験ができるメディア。 共通体験は互いの関係を深化させる。 だから人は家族や恋人を映画に誘う。思春期の息子との「フィルムクラブ」は筆者に青春を体験させる。
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映画(とドラマ)が120作品出てくる。 映画観たくなった~!実際息子が学校に行かなくなったらこんな風にはいかないだろうけど、いいな。
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