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爆撃聖徳太子 の商品レビュー

4.2

21件のお客様レビュー

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2018/10/20

異能と変幻自在な行動力を武器に、隋の煬帝を相手に暴れまくる「厩戸王子」と、それに振り回される実直な小野妹子という作り込み。 古代を舞台にした活劇というのは、面白いジャンルだと感じた。

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2017/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

聖徳太子の頭がおかしめでやべーやつ、小野妹子とにかく可哀想。ただ、基本的には歴史ものっぽい感じなので、タイトルや帯を見て受けたぶっとび感はそこまでない。普通に小説として面白く読める。

Posted byブクログ

2017/01/05

 はまる人にははまるだろうが、俺ははまらなかったので決して面白くはない。  面白くはないが、印象に残る。そんな本。 「何ということだ。あいつ、あいつは何をしてくれたんだ。厩戸皇子」 「あいつは気がふれているのだ」  今までの聖徳太子像からかけ離れている。奇人、狂人、その類。 ...

 はまる人にははまるだろうが、俺ははまらなかったので決して面白くはない。  面白くはないが、印象に残る。そんな本。 「何ということだ。あいつ、あいつは何をしてくれたんだ。厩戸皇子」 「あいつは気がふれているのだ」  今までの聖徳太子像からかけ離れている。奇人、狂人、その類。  完全に頭が向こうの世界に逝ってる聖徳太子に振り回される主人公は小野妹子だ。  神出鬼没に現れる聖徳太子の一言で、琉球、朝鮮、果ては中国の大地の戦に幾度となく巻き込まれては死にかける。  そしてラストはタイトルどおりの”爆撃”を繰り返す。  この物語、ぶっ飛びすぎている。だからこそ、記憶に残る。  

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2016/09/18

びっくりするような本でした。 びっくりする文体、一文一文が短く、口語にかなり近い感覚で読めます。 聖徳太子(が一度に10人の話を聞ける逸話からヒントを得た)がめちゃめちゃ聡い(けどとんでもなくアブナイ奴)設定で繰り広げられる隋との攻防戦。 小野妹子が隋に派遣された前後のお話で、...

びっくりするような本でした。 びっくりする文体、一文一文が短く、口語にかなり近い感覚で読めます。 聖徳太子(が一度に10人の話を聞ける逸話からヒントを得た)がめちゃめちゃ聡い(けどとんでもなくアブナイ奴)設定で繰り広げられる隋との攻防戦。 小野妹子が隋に派遣された前後のお話で、なぜ聖徳太子が隋に派遣し文書を煬帝に送ったのか、をキーワードに、隋と倭国の未来、ひいては現代アジアを見据えての問題提起なのかな、と考えながら楽しく読みました。 常に笑いながらびっくりしながら、歴史に翻弄される妹子と一緒の目線で読め、なぜ聖徳太子が妹子を派遣したのか、振り回される中で妹子にとっての「働く意味」が少しずつ変化し、最後にすべてひっくるめての作者の言いたいことが突然表れて、その唐突さとあっけらかんとした表し方、終わり方に少々とまどいました。 登場人物それぞれの生き方や考え方に着目しつつ、では自分はどう生きるのか、福利や秦氏のように自ずからの信念・職を持ちながらも歯車として生きるのか、妹子のように社会の歯車として従順に生きるのか、どの選択をしたにせよ、生きる動機としては人間は変わらないし争う姿勢も変わらないと、そう感じました。

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2016/06/03

聖徳太子が実在しているとするならば。 歴史に足をつけている小説のはずなのに、奇人の聖徳太子が現れると『とんでもないこと』が起きる。……というのはいささか誇張気味でしょうか。 けれども飛鳥時代の人々にとって国内外問わず、聖徳太子のやることなすこと理解しがたく、主人公である妹子は長...

聖徳太子が実在しているとするならば。 歴史に足をつけている小説のはずなのに、奇人の聖徳太子が現れると『とんでもないこと』が起きる。……というのはいささか誇張気味でしょうか。 けれども飛鳥時代の人々にとって国内外問わず、聖徳太子のやることなすこと理解しがたく、主人公である妹子は長く彼に対しての愚痴を漏らしています。 そんな聖徳太子の存在、敵国隋、戦争、沢山の人々が動いて戦ってその果てに、という小説です。 聖徳太子は面白い、面白いけど出てくると不安になる、個人的にあまり類を見ない小説で、そこが楽しくもありました。 とんでも聖徳太子が一発ネタに終わらず、最後まで読んで歴史を見届けてこその物語だと思います。面白かったです。

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2015/07/03

タイトルに惹かれて読みました。 エキセントリックな聖徳太子に振り回される小野妹子。でも、コメディではなく歴史アクションとして書かれています。 歴史書の一文を独自に解釈し、歴史上そうであったかもしれないと思わせるところがおもしろいです。 ラストシーンでは、ちゃんと爆撃します。 タ...

タイトルに惹かれて読みました。 エキセントリックな聖徳太子に振り回される小野妹子。でも、コメディではなく歴史アクションとして書かれています。 歴史書の一文を独自に解釈し、歴史上そうであったかもしれないと思わせるところがおもしろいです。 ラストシーンでは、ちゃんと爆撃します。 タイトルに偽りなしです

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2013/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

周囲の国を次々と呑み込みどんどん強大になってゆく帝国隋 近い将来、その力が倭国まで及ぶだろうことを予見した天才でありまた奇人でもある聖徳太子が、下級豪族の小野妹子や彼の周辺人物を巻き込みながら隋の倭国到達を阻もうとする 物語は妹子の視点で進められ、彼は琉球・朝鮮半島・隋領土内における大国との長い戦争の中で聖徳太子という人物の核心近くに触れ、またその果てに戦いというものの意味、本質を悟る ストーリーの面白さは勿論のことだが、本作品の何よりの魅力はやはり超人的な能力を持ち型破りな行動をとりつづけるエキセントリックな太子のキャラクターにあると思った

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2013/03/09

厩戸王の時代の外交を小野妹子目線で。 口調始め、こんなぶっとんだ聖徳太子は考えられなかった~引用はクライマックスの一番好きな場面。 名前地名がごっちゃになって、時々振り返る必要はあったけど、それでも激アツ展開でした。

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2012/12/07

再販してくれて本当にうれしくって買って一気読みしてしまった。ぶっ飛んだ厩戸王と苦労人妹子が見たいならこれ。ギャグマンガ日和とはまた違ったぶっ飛び方でわくわくし続けられる。

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2012/08/18

爆撃ってなによ、爆撃ってとまずタイトルに呼ばれて購入。そして読み始めてすぐ引き込まれた。すごい。すごかった。怒涛の勢いで読ませる読ませる。途中、高句麗と隋の戦いのあたりで延々戦闘シーンが続いたときは少しだれたけど厚さのわりに字数は少ないのかさくさくっと読み終わった。そして面白い。...

爆撃ってなによ、爆撃ってとまずタイトルに呼ばれて購入。そして読み始めてすぐ引き込まれた。すごい。すごかった。怒涛の勢いで読ませる読ませる。途中、高句麗と隋の戦いのあたりで延々戦闘シーンが続いたときは少しだれたけど厚さのわりに字数は少ないのかさくさくっと読み終わった。そして面白い。でもただ面白いだけじゃなくて恐ろしさもあるし、なぜ人は戦争をするのかという問いかけもある。ただラストで煬帝がありきたりな平和を口にしたときは違和感というかご都合主義的なものを感じたけどそんなことは問題ないくらい良かった。 また、この切り口は確実に初だ。聖徳太子といえば古代史のスーパースターで天才で山岸涼子の漫画的には超能力者というイメージだけれどこの作品の聖徳太子は変人で思いっきりはた迷惑だがこれまでになく地に足のついた人物のように感じた。著者がおそらくこの人物設定を思いついたきっかけの逸話である十人が同時にしゃべっても聞き分けられたというのは史実ではないだろうが、そんなことは関係なく、聴覚の異常な発達というもはや障がいとも呼べる能力をもって生まれただけだという決して幻想的でない裏付けを提示されたことで聖徳太子も普通の人間だったという座りの良さがあった。それに個人的なことだが私自身、この聖徳太子とは比べ物にもならないが人の顔を覚えるというか区別するのが苦手で声で見分ける(聞き分ける)癖があるので理解しやすかったし親しみが持てたというのもこの人物設定に共感した理由だった。 戦争はつらいけどほんとに面白かった。

Posted byブクログ