源実朝 の商品レビュー
大河ドラマを見て源実朝をもっと詳しく知りたいと思っていたところ、フォロワーさんにおすすめいただいた。 金槐和歌集を読む前の予習としてうってつけな本。歌の背景や本歌取りの元となった歌、歌から読み取れる実朝の心情など豊富な解説がありがたい。 和歌や解説から、実朝の優しさと苦しさや孤...
大河ドラマを見て源実朝をもっと詳しく知りたいと思っていたところ、フォロワーさんにおすすめいただいた。 金槐和歌集を読む前の予習としてうってつけな本。歌の背景や本歌取りの元となった歌、歌から読み取れる実朝の心情など豊富な解説がありがたい。 和歌や解説から、実朝の優しさと苦しさや孤独を強く感じる。また、実朝の和歌には本歌取りが多いが、元となる歌を活かしつつ新しい情景が見えてくるのがすごい技術だなと思う。情景といえば実朝の和歌には「音」を感じさせるものが多く、その表現力に脱帽する。 好きな和歌は 君ならで誰にか見せむわが宿の軒端ににほふ梅の初花 出でて去なば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな です。偶然にもどちらも梅の歌。
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源実朝の和歌「時により過ぐれば民の嘆きなり八大龍王雨やめたまへ」は洪水被害に対するものです。吾妻鏡で政治をほっぽり出して和歌にうつつを抜かしたイメージ操作をされていますが、政治も行い、和歌を詠んだ完璧な人物だったと見られます。
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源実朝の和歌を集め,その大意を示すと共に,歌の技法(例えば,本歌とその大意など)や歌の背景を丁寧に解説した書籍。 源実朝が万葉の歌人であり,工夫を凝らしながらも写実的で,「時流に染まず世間に媚びざる処」(正岡子規『歌よみに与ふる書』)が堪能できる。 最も好きな歌は,月並みだけ...
源実朝の和歌を集め,その大意を示すと共に,歌の技法(例えば,本歌とその大意など)や歌の背景を丁寧に解説した書籍。 源実朝が万葉の歌人であり,工夫を凝らしながらも写実的で,「時流に染まず世間に媚びざる処」(正岡子規『歌よみに与ふる書』)が堪能できる。 最も好きな歌は,月並みだけれど、 大海の磯もとどろに寄する波 割れて砕けてさけて散るかも
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