愛のバルコニー の商品レビュー
荒木経惟 著「愛のバルコニー」、2012.7発行。1982年に引っ越し、とても広い、とても広いバルコニー、猫(チロ)も、陽子夫人も、荒木さんも春夏秋冬みんなのびのびですw。1990年陽子夫人が癌で早逝(42歳)し、チロと二人のバルコニーに。そして1999年、荒木さん一人になり、バ...
荒木経惟 著「愛のバルコニー」、2012.7発行。1982年に引っ越し、とても広い、とても広いバルコニー、猫(チロ)も、陽子夫人も、荒木さんも春夏秋冬みんなのびのびですw。1990年陽子夫人が癌で早逝(42歳)し、チロと二人のバルコニーに。そして1999年、荒木さん一人になり、バルコニーは愛の詰まった思い出の場所に。別れは辛いですね!
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30年に渡る奥様と愛猫の歴史。撮影場所はバルコニーという極めて限られた空間。はじめのうちは温かで優しい日常。これが日を追うごとにアナーキーに。猥雑と非凡が炸裂しだす。過激に転変を繰り広げる亜空間。淡々と移ろう時節と激しいアラーキーの対照に魅せられる。終章では水原さんとの対談が掲載...
30年に渡る奥様と愛猫の歴史。撮影場所はバルコニーという極めて限られた空間。はじめのうちは温かで優しい日常。これが日を追うごとにアナーキーに。猥雑と非凡が炸裂しだす。過激に転変を繰り広げる亜空間。淡々と移ろう時節と激しいアラーキーの対照に魅せられる。終章では水原さんとの対談が掲載されている。荒木氏の心奥を垣間見ることができる。
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陽子さんとのからみは泣けるし、二人の愛の軌跡はとっても素敵なんだけど、アラーキーのセンスはどうも……ついていけん。
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アラーキーと愛妻陽子さんそして愛猫チロの写真。あの有名なバルコニーも既になくなってしまったけれど、写真ってその時空間に引き戻す力があることを実感。
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アラーキーが自宅のバルコニーから撮り続けた30年の記憶。愛妻も愛猫も姿を消し、代わりにおもちゃの恐竜たちが占拠しはじめて…。モノクロの世界で綴られる愛と記憶のストーリーに、なんだか胸がつかまれる想い。
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陽子さんがいて、チロがいた、あのバルコニー。今はなくても、かつてそこにあったこと、あの時代を、わたしも共に生きられたこと。写真があって良かった。はじめてそう思った。
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この写真集で、もうあのバルコニーの建物が無いことを知った。 そしてそれは結構ショックだった。 陽子さんが居なくなり、チロちゃんが居なくなり、 バルコニーも無くなった。 荒木さんがどんどん死に支度をしているような気がして嫌だ。 生きていた痕跡を眺め、胸が苦しい。
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