情報サービス演習 の商品レビュー
2012 7/27読了。情報知識学会研究大会の樹村房のブースで購入。 非常勤(レファレンス演習)向けの勉強の一環で買ったもの。 表紙の原田智子先生しかお名前拝見してない状態で買ったのだが、開いてみれば他の編者は小山先生と江草さんだったとは。 新カリキュラム対応の教科書で、オンラ...
2012 7/27読了。情報知識学会研究大会の樹村房のブースで購入。 非常勤(レファレンス演習)向けの勉強の一環で買ったもの。 表紙の原田智子先生しかお名前拝見してない状態で買ったのだが、開いてみれば他の編者は小山先生と江草さんだったとは。 新カリキュラム対応の教科書で、オンライン(有料/フリー含む)と冊子体双方の探索を含んでいる、「情報サービス演習」の教科書と呼ぶにふさわしい内容になっている。 オンラインの探索から始まる回答例の多さは時代を反映しているなあ、とか達観もしつつ、この教科書の中でなお冊子体を用いる例が多くあることが逆に受講生になお冊子体のレファレンスツールが必要であることを実感させるのではないか、とも思ったり。 また、レファレンスカウンターの位置やレファレンス担当者の業務内容を考える/レファレンス記録用紙の中身を考える、といった情報サービスの設計(レファレンスツールの選択・評価に限らずサービスそのものの設計)にかかわる内容も含まれていたり、パスファインダーの作成・管理などにも対応。 個々のレファレンスツールの解題こそ足りない部分もあるが、それは分量の関係上仕方ないだろう。むしろこれだけ個別ツールの書誌事項を列挙していることを評価すべきかも。 今はまだ旧カリキュラムとの関係で情報検索演習とレファレンスサービス演習の内容をそれぞれ実施しつつ、まとめて「情報サービス演習」として扱っているところも多いのではと思うが、そうではなく新カリキュラムに対応した1科目として「情報サービス演習」をやっているところにとっては今のところこの教科書が決定版と言えるんじゃなかろうか。
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