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書斎のポ・ト・フ の商品レビュー

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2019/05/24
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開高健、谷沢永一、向井敏の文学・読書鼎談だそう。 ”こうやって集まって本の話すんの、30年ぶりっくらいじゃね~?”ってノリが楽しそう~。読書人たるもの、こういう老後(?)を送りたいもんです。ラインナップも素敵☆ ①八丁堀のホームズ/捕物帳耽読控 綺堂、胡堂、佐々木味津三、安吾、城昌幸、十蘭 ・・・ の定番ものに都築道夫「即席世界名作文庫」と 有明夏夫「耳なし源蔵召捕記事」。   ②虹をつかむ男たち/ロマン・ピカレスク頌 クライトン「大列車強盗」 作者不詳「わが生涯の秘密」 彬光「白昼の死角」 スパジアリ「掘った奪った逃げた」←ノンフィクションらしい イリフ=ペトロフ「十二の椅子」 ③末はオセロかイヤゴーか/児童文学序説 子どもの読まないベスト3はアリスとピノキオとピーターパンだそう。 ガリヴァー、西遊記、太陽の子、坊ちゃんと猫 齋藤敦夫「冒険者たち」 佐藤忠男「少年の理想主義について」 ダール「ヘンリー・シュガーのわくわくする話」 ④荒野のパンテオン/現代マスコミ論 1コマ漫画で新聞の質ってわかるそうで。 星新一「進化した猿たち」って続編があるのねー ⑤手袋の裏もまた手袋/文学の中の政治人間 アナトール・フランス「神々は渇く」、ダフ・クーパー「タレイラン評伝」、 モーム「昔も今も」、羅貫中「三国志演義」、ブレヒト「ガリレイの生涯」、 ツヴァイク「ジョゼフ・フーシェ」と、オーウェル「動物農場」 ⑥山川草木鳥獣虫魚/ナチュラリスト文学考 ウィリアムソン「鮭サラの一生」 ノース「はるかなるわがラスカル」 ファーブル「昆虫記」←のリライトっていいらしい。 ⑦野に遺賢 市に大隠/知られざる傑作 篠沢秀夫「篠沢フランス文学講義」 井沢実「スペイン語入門」、殿山泰司「日本女地図」 ボルヘス「幻獣辞典」 付記の、 徳川夢声「銭と共に老ひむ」と 百鬼目恭三郎「の本文学の虚像と実像」と 山田吉彦(きだみのる)「モロッコ紀行」チェック。

Posted byブクログ

2013/08/15

ドストエフスキーの不朽の名作の続編として日本のSF・ミステリー女性作家が書いた!読みながらあの名作の続きを見るような幸福感を味わいながら、この世界に没頭した。確かに「前作」は神の存在を問う宗教小説でありながら、ミステリーの面もあり、ミステリー謎解きの観点から13年前の「カラマーゾ...

ドストエフスキーの不朽の名作の続編として日本のSF・ミステリー女性作家が書いた!読みながらあの名作の続きを見るような幸福感を味わいながら、この世界に没頭した。確かに「前作」は神の存在を問う宗教小説でありながら、ミステリーの面もあり、ミステリー謎解きの観点から13年前の「カラマーゾフ事件」を解き明かしていくイワン。そしてアリョーシャ、コーリャ、グルーシェンカ、リーザ、カーチャなどの登場人物の性格造型がしっかりしている。あたかもドストエフスキー自身が書いたような錯覚さえ感じた。宗教的な深さまで望むのは酷である。しかし、「前作」を読んでいない人は読まないことを奨める。あまりにもイメージが強烈で誤解を持つといけないから。

Posted byブクログ