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戦争と科学者 の商品レビュー

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2017/08/18

本書は古代のカリニコスの火から、現代の防弾繊維までを取り 上げ、各発明者の生涯と新たな発明が戦争にもたらした事象を 解説している。 俗説と史実がごっちゃになっているのが気になる。 諸刃の剣なんだよね、科学って。平和利用と名付けてしまえば 核開発だってできちゃうのだもの。 ...

本書は古代のカリニコスの火から、現代の防弾繊維までを取り 上げ、各発明者の生涯と新たな発明が戦争にもたらした事象を 解説している。 俗説と史実がごっちゃになっているのが気になる。 諸刃の剣なんだよね、科学って。平和利用と名付けてしまえば 核開発だってできちゃうのだもの。 ノーベル賞にその名を留めるアルフレッド・ノーベルが発明した ダイナマイトだって、トンネルや鉱山の掘削工事では大活躍だ けれど一時に大量に人を殺傷出来るんだ。 「死の商人」としてだけ記憶されることを嫌ったノーベルが設立 したこの世界的な賞に、平和賞が設けられているのは皮肉か。 実際、毒ガスを発明したハーバーもノーベル賞受賞者だものね。 戦争が自国の有利になるよう自分の持つ知恵と技術を駆使する のは当然のことかもしれない。でも、この世で一番非人道的で ある戦争に科学技術を利用する事に対しては大きな懸念が ある。 「核爆弾は非人道的な武器である」との言葉を聴いたことがある。 そもそも戦争自体が非人道的であり、人道的な武器なんて存在 しやしない。だが、人間がいる限り諍いは絶えないんだよね。 科学技術の進歩と共に、戦争の在り様も大きく変化した。今は コンピューター画面を覗いての戦争だもの。 今後も変化し続けるのだろうな。戦争や紛争がなくならない 限り。はぁ・・・。

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2016/11/01

何となく結果として戦争に関わった科学者の列伝かと思って手に取ったら、過半数が積極的に兵器を開発した科学者の話しでした。 シビリゼーションに出てくる偉人科学者もちらほらで、兵器開発ブーストに役立つとかウロンなことを考えたり。

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2015/10/17

4年前に買った本をようやく読了 近現代の発明は読んでていて興味深かったが、それ以前は、予備知識がないからつらかった...

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2012/11/28

もっとダイナミックに、発明と歴史の動きのかかわりが綴られているのかと思っていたが、どちらかというと科学者その人の生涯に焦点を当てた語りになっており、想像と違っていてやや物足りない感じ。 思いがけずライト兄弟が取り上げられており、そうか、飛行機の発明は確かに戦争のあり方を大きく変...

もっとダイナミックに、発明と歴史の動きのかかわりが綴られているのかと思っていたが、どちらかというと科学者その人の生涯に焦点を当てた語りになっており、想像と違っていてやや物足りない感じ。 思いがけずライト兄弟が取り上げられており、そうか、飛行機の発明は確かに戦争のあり方を大きく変えたよなと改めて考えた。 何より驚いたのは、兄弟が飛行実験に初めて成功したのが1903年、ところがその十年後には、軍用機がドイツやイギリスで1000機以上も保有されていたということだ。 戦争のための技術開発のその素早さに、なんとも複雑な思い。 兵器利用を苦々しく思っていた科学者もいたのだろうが、兵器目的の開発が技術革新を後押ししたのは紛れもない事実だろう。 食品の長期保存法(瓶詰)や防弾チョッキに使用できる強度の化学繊維の発明、また飛行機やヘリコプター、レーダーなど、今日では役立つものとして利用されている発明も取り上げられてはいるが、ほとんどは人を傷つけ命を奪うものばかりだ。中性子爆弾を発明したコーエンは「最も道徳的な兵器だ」と言って憚らなかったらしいから驚きだ。現代の私たちから見れば信じられない発言だが。 同じ発明でも、その時代背景によって背負うものが違うということでしょうね。

Posted byブクログ

2012/11/15

読み物として面白くしようとするあまり、裏づけに乏しいエピソードが史実であるように書かれてしまっている。特に731部隊。 全体に英米を上げて日本を含めた他民族を下げる差別意識を隠し切れないのが惜しい。

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