楊令伝(十四) の商品レビュー
李英が梁山泊から離脱して斉に加わった。 李援も李英を追って行方不明に。赫元が杳が偽物であることを吐いた。 楊令は斉や南宋に自由市場を立てて、経済を牛耳ろうとしていた。 張俊が南宋に下り、李英が劉ヨに拝謁したところで暗殺を試みたが失敗して自裁する。 自由市場を巡って、南宋と...
李英が梁山泊から離脱して斉に加わった。 李援も李英を追って行方不明に。赫元が杳が偽物であることを吐いた。 楊令は斉や南宋に自由市場を立てて、経済を牛耳ろうとしていた。 張俊が南宋に下り、李英が劉ヨに拝謁したところで暗殺を試みたが失敗して自裁する。 自由市場を巡って、南宋と梁山泊の戦が始まる。梁山泊が南宋に大打撃を与えて勝利した。
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まさか李英が、、、最期まで梁山泊の志を持ち続け、自身の命をそう使うのか。 今まで全く好きじゃなかったが、印象的だった。
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「自由市場は国の否定である。あれを許せば、統治というものの意味がなくなる」【呉乞買】 梁山泊は物流(自由市場)で中華を制そうという動きをとる。 金と南宋は自由市場を敵視し、ここに梁山泊に対する二国の利害が一致した。
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4.0 水滸シリーズ史上最大の戦。5人の将軍と遊撃隊史進、そして楊令。短かったけど梁山泊軍の凄まじさを見せつけられて満足感ある。 岳雲の「なんなのですか、やつらは」という台詞を見て、敵として立ち合う怖さを知った。それぞれの軍がカッコ良すぎる。
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本作品で戴宗という登場人物が嫌いでした。 一般的な水滸伝としては神行太保と呼ばれ足の速さを活かして活躍する好漢の一人です。黒旋風の李逵と組で活動していたような気がします。 本作、特に楊令伝になってからは候真に嫌な絡み方をしたり、酒に飲んだくれたりと嫌な先輩No. 1の代表格でした。 しかし、本巻で彼は死んでしまいます。今まで抱いていた嫌悪感は勝手なイメージに過ぎずキッチリ仕事をして若者を育てる昭和の時代の職人のような死様でした。 思わず涙が出てしまいました。 楊令軍には色々な指揮官がいます。 それこそ昔ながらのやり方に拘る頑固親父、新進気鋭の若手営業マン、2代目だけど親を超える才覚を見せるJr.、現場から嫌われる役員、面倒見の良いパワハラ上司、何を考えているか解りませんが何をやっても上手くいくひとなど、登場人物達にはサラリーマンとして見習うべき魅力があると私は思います。 次巻が最終巻!楽しみです!
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水滸伝に引き続き、一気読み。 単なる国をかけた闘争を描くだけでなく、『志』という不確かなものに戸惑いつつも、前進する男たちの生きざまが面白い。壮大なストーリー展開の中で、たくさんの登場人物が出てくるが、それぞれが個性的で魅力的。よくもまー、これだけの人間それぞれにキャラを立たせられな。そして、そんな魅力的で思い入れもあるキャラが、次から次へと惜しげもなく死んでいくのが、なんとも切ない。最後の幕切れは、ウワーーっとなったし、物流による国の支配がどうなるのか気になってしょうがない。次の岳飛伝も読まないことには気が済まない。まんまと北方ワールドにどっぷりはまっちまいました。
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李媛と李英の姉弟は報われないなあ。 彼らに対する聚義庁(しゅうぎちょう・梁山泊の中枢)の態度は、絶対に間違いだと思う。 厳しくするべきところを厳しくしないで、正論を黙らせた。 彼らの父、李応を好きだったんだよね。私。 いいところのお坊ちゃんだったけど、そんなことを鼻にかけずに、地味で目立たない重装備部隊の仕事をやっていたところが。 実直で。 だからそんな李応の子どもたちが、努力を認められることこともなく終わってしまったことが非常に無念だ。 李英は、登場当時は本当に優しい青年だったんだよ。 それが、同輩たちにどんどん先を越され、ついには部下にまで追い越され、焦ったあまりにやるべきことを間違えてしまった。 間違えたことは厳しく断罪し、罰を与えてから元の場所に受け入れればよかったのに、なかったことにしてしまったことから歯車がくるってしまった。 だけど李英は父ちゃんの名に恥じない生き方を貫いたよ。 嬉しくて悔しくて悲しくて、涙が出た。 いよいよ南宋と梁山泊の直接対決。 ともに頭領の首を狙いに行くが、決め手に欠ける。 次が最終巻。 どんな結末が待っているのだろう。
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漢たちが命を散らしていく。 出奔した李英が見せた意地にも近い漢らしい死に様。 そして呑んだくれで憎まれ役・戴宗の渋く散っていく。 戦場のど真ん中から決して動かず雄々しく果てた郭盛。 さらに張横、童猛、阮小二と梁山泊を陰から支えてきた者たちも。前作からの古参たちがそれぞれの誇りと不器用な生き様を刻み付けるよう死んでいく。 そして史進の愛馬・乱雲も主人を庇い倒れる。死にきれなかった史進、主人の苦しみを理解しながらも身を呈して守った乱雲。この愛馬との絆も「水滸伝」の魅力。胸を締め付けられる。 いよいよ次は最終巻。梁山泊、南宋、そして金。この戦いにどんな終局が待っているか。そして楊令と岳飛の決着は?
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戴宗の最後の活躍。 李英の悲劇。 その部分は印象的で良かったのだが、話が広がりすぎ、登場人物も多くなりすぎて、それぞれの造詣が薄くなってしまった。李英の姉の李媛の扱いがその典型だろう。
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郝嬌の涙。王清の涙。涙が出ない哀しさしかしか、公孫勝にはなかった。泣いたのは、林冲が死んだ夜だけだ。 それが、史進だからな。宣賛を眼の敵にする。宣賛はそれを、鼻先で嗤う。それも、二人でやっている、芝居みたいなものだ。以前、林冲殿と公孫勝がそうだった。
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