むかしの汽車旅 の商品レビュー
そうそうたるメンバーの「鉄」本。 編者さん、よく探してくれたなぁ! ただ、だいたいの作者は 随筆の構成要素のひとつとして 鉄道を取り上げているので 私の興味と波長が合わなかったりもする。 しかし、林芙美子の旅日記は愉快。 あと、もしかして永井荷風も乗り鉄?
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森鴎外「電車の窓」、芥川龍之介「蜜柑」、石川啄木「雪中行(小樽~釧路)」、永井荷風「深川の唄」、中原中也「三等車の中」、太宰治「列車」、坂口安吾「解散列車」など鉄道に寄せる想いのアンソロジーです。出久根達郎 編「むかしの汽車旅」、2012.7発行です。
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地点と地点を最短で結ぶのは、旅ではない。移動でしかない。 旅はやっぱり汽車だよね〜。 どの文章もそれぞれ汽車の旅そのもののようにゆったりと含みがあるけれど、こうしてみても、芥川「蜜柑」はいいなあ。
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