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法隆寺建築の設計技術 の商品レビュー

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2021/01/10

2012年7月刊行。昨年末から読み始めた。 今からだと8年以上前の本だが『数と建築』を読んだ後だけに(難解さを恐れて)余計手が出なかった。一読して理解できたのは何分の一かわからない。よほど精読しないと寸法の解析にはついて行けない。しかしわかるのは100年前からの論争を整理して独自...

2012年7月刊行。昨年末から読み始めた。 今からだと8年以上前の本だが『数と建築』を読んだ後だけに(難解さを恐れて)余計手が出なかった。一読して理解できたのは何分の一かわからない。よほど精読しないと寸法の解析にはついて行けない。しかしわかるのは100年前からの論争を整理して独自の見解をまとめ、明快な結論を得ていること。垂木割、完数制、数の制御、唐尺使用と。 そして何より、現象として目に見えるものの背後に、何らかの大きな考え方が存在するという想定でものを考え、探究を進めていく面白さ。便宜的にしかものを見ない姿勢を反省させられる。

Posted byブクログ