ともにがんばりましょう の商品レビュー
連合は、必読書として各単組に推薦すべき、もしくは大量購入して配布すべきだろう。 ユニオンショップではない組合を取り上げたら、もっと厳しい人間模様を、描くことになったろう。
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会社の「労働組合」を描いた小説。 そういう固い話は苦手・・・な自分でもわかりやすく読めました。そういう固い話が得意な人からしたらつまらないのかもしれませんが。 話のテンポもいいし、自分のような苦手なタイプでもついていける展開なのはよかったんですが、ちょっと話が散らかってしまってる印象はありました。最後の恋愛的なまとめはともかく、過去に事故で今も入院中の・・・というくだりはとってつけたようでなんかバランスが悪い。え?そういう話だったの?って面喰いました。 でも、若干軽めではあるものの門外漢の人にもわかりやすく伝えられるような平易な文章だとか、なんとなく恋愛にからめて・・って作風とか、なんというか文章がもっとこなれてきたら「男性版の有川浩」みたいななったりするのだろうか?いい意味でも悪い意味でも。
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新聞社の労働組合の役員になった主人公が成長していく物語。作者がもともと新聞社に勤務していただけあって、新聞社の内実がリアルに描かれている気がします。 前の2作より若干パワーダウンした気もしますが、それでも面白かったです。 今回も登場した人物が次回も出てくるか気になります。
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久しぶりに泣いた。若手の新聞記者である主人公が先輩に誘われて労働組合に首を突っ込んで成長していくストーリー。感動の嵐。是非皆さんも呼んでみてください。労組役員13年の私がお勧めします。星4つ
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いーんだけど、物足りない。読者の満足度という欲望は恐ろしいものですね(苦笑) 時折みせる文章の作者特有のキレの良さは、更に増してますね。 物語としては、一応一本の線になるのだけど、構成の流れに揺らぎを感じた。練る時間が足りなかったのかなと同情したくなる。 しかし、この調子で...
いーんだけど、物足りない。読者の満足度という欲望は恐ろしいものですね(苦笑) 時折みせる文章の作者特有のキレの良さは、更に増してますね。 物語としては、一応一本の線になるのだけど、構成の流れに揺らぎを感じた。練る時間が足りなかったのかなと同情したくなる。 しかし、この調子で徐々に伸びて行って欲しい。今後も追跡する作家に入れときました。
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私の職場も一応組合あり、加入もしているが、活動に参加することは少ない。このご時世、経営する人は、会社を潰さないよう考えるのが仕事。当然ながら、社員の賃金や手当てのカットを考えるだろう。でも、会社を支えているのは社員。カットによりモチベーション低下や離職する人がでたら、それこそ会社存続できなくなるし…難しい。 組合の意見もそうだそうたと共感し、経営側の言うこともうなずけた。 そしてふと、自分の職場も30年後、存在してるかなぁと考えた
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「敵は倒すためにあるんやない」「なんのためにあるんですか?」「歩み寄るためや」……組合の執行委員長寺内のことばは初めて交渉を体験した若い武井に沁みてくる。交渉の際に現場での声が次々に出てくるあたりが圧巻。
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これは著者にとってなじみの深い、関西の大手地方新聞社を舞台とした労働組合の物語。 言ってみれば、今はやりの「お仕事系」小説の変わり種ということだろう。 そこはかとなく散りばめられた関西ならではのユーモラスなやり取りや、カリカチュアされた人物描写に東京もんとは一線を画すという矜持を感じるのは私だけだろうか。 内気で軟弱、文化欄で音楽記事を書くことを夢見る主人公の武井は、入社6年目の社会部記者。取り柄は筆が早いということと動物好きというところか。口先達者な先輩記者に囲まれての下積み生活のうさは、ネタ探しを兼ねた動物園の散歩で晴らしている。そんな夏のある日、あやしい人影が後をつけてくる、、、、 逃げる武井を捕まえたのは、新たに組合委員長に就任したばかりの寺内。狙いをつけていた教宣部長候補者が大怪我をしたというので、なぜか武井に白羽の矢が立ったのだ。逃げることの出来なかった武井は、文化部への転勤というエサと中途での辞退も可という約束に乗せられて新執行部の一員として活動する羽目になる。 そこから始まる、苦闘の日々が具体的なエピソードとともに語られていく、、、 地方新聞社らしい労使交渉のやり取りのさなかに、登場するちょっとおかしなエピソードはやはり関西ならではのもの。ふにゃふにゃした武井が次第に成長していく姿を追うグローイング。ストーリーとしての一面も、、、
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塩田武士の新刊であちこちの書評でも結構良い評判をとっているが、会社物語。内容は新聞社の秋闘交渉を機に組合活動に引きずり込まれた一人の記者が、交渉の過程を目の当たりにして成長していく過程を描くものだ。 著者はかつて神戸新聞者の記者であったことから、恐らく当時の経験が少なから本書に...
塩田武士の新刊であちこちの書評でも結構良い評判をとっているが、会社物語。内容は新聞社の秋闘交渉を機に組合活動に引きずり込まれた一人の記者が、交渉の過程を目の当たりにして成長していく過程を描くものだ。 著者はかつて神戸新聞者の記者であったことから、恐らく当時の経験が少なから本書に反映されているであろうとは容易に想像がつく。だが、果たしてこうした組合物語が今の時代にどれだけ通じるのであろうか?個人的には今から30年前に就職した会社がこういう組合活動をやっていたという記憶が残っているが、その後同社を辞めてからは一度もこうした組合活動を身近に感じたことは無いし、社会的にも既に組合活動は完全に過去のものになっているではないだろうか。 作者が敢えてこの時代に組合活動の教科書的な内容の小説を書いているのか意図が良く判らないが、失われてしまったものへの郷愁を誘う目的だったのだろうか?それとも真面目に本書で語られる組合活動内容とその議論の的である一時金、深夜労働手当などに何らかの意味を持たせようとしているのだろうか? まさか逆に、夜間8時から10時までの間の新聞社の「深夜」労働割増金について不当に高待遇であると世の中に訴えるために本書を書いているとも思えない。新聞社の常識がどれだけ世の中からの乖離しているのかの距離感が掴めていないのではないかという違和感がつきまとって離れない。
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大阪の地方新聞社の労組を舞台にした団交物語(笑。労組のない中小企業に勤務する俺にははなかなか新鮮でした。大手は大手でまた大変なんですねぇ。ま、楽な仕事なんて政治家くらいなもんですか。
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