うみざざざ の商品レビュー
歌人の東直子さんと、イラストレーターの木内達朗さんによる「きせつのおでかけえほん」シリーズの一冊は、夏の終わりに読みたい、海の思い出がギュッと詰まった絵本です。 一度見ただけで、すぐにそれと分かる木内さんの絵は、レトロでチープなCGを思わせるクールな無機質さの中に含まれた、...
歌人の東直子さんと、イラストレーターの木内達朗さんによる「きせつのおでかけえほん」シリーズの一冊は、夏の終わりに読みたい、海の思い出がギュッと詰まった絵本です。 一度見ただけで、すぐにそれと分かる木内さんの絵は、レトロでチープなCGを思わせるクールな無機質さの中に含まれた、愛嬌たっぷりな茶目っ気と共に醸し出される哀愁が印象的で、それはレトロな雰囲気による懐かしさもそうだが、ここでは東さんの言葉『なみが きらきら わらってる』に合わせたかのように、本当に至る所で波が笑っている描写にすることで、子どもにとっての海の思い出をより楽しく上書きしてくれるような、そんな効果があるようにも感じられた。 おそらく、そういう感じにしたかったのは、子どもの頃の夏に東さんが長期滞在していた、彼女の祖父母の家から歩いて行けるほど海が近く、彼女にとって夏といえば海で遊ぶことだったこともあると思われた、そうした楽しい思い出は、本書でも一つ一つのささやかな出来事に瑞々しい反応を見せる男の子の様子から感じられた他に、「すーいすい」、「おーい おーい」、「はーい」といった、歌人ならではの韻を繋ぐリズミカルな表現も印象的だった。 そして、木内さんの描く海の、何とも涼しげな色使いと組み合わせが、とても爽やかで心地良い空間を演出している一方で、砂の暑さを感じさせないことには、やはり子どもにとっての印象を大事にしたかったこともあるのかもしれない、そんな思いは最後の見開きの男の子が蟹に目を留めずに、沖に見えるあるものに注目している、木内さんの遊び心からも感じられた、そんな子どもへの優しさが絵本のそこかしこに散りばめられたような構成には、まさに「はじめてであうえほん」シリーズとして良いのではと思われた、子どもの体験した思い出を優しく彩ってくれる絵本です。
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読了 1y9m このシリーズ好きなんですが、モチーフに顔が付いてない方が良いのでは…?と思えてきました。 雨のものは、密集過ぎて怖いです。 こちら子供と保護者が海に行っているのですが、保護者が砂浜、子供が海をプカプカ浮き輪で浮いていて、もっと近くに保護者居てよ、怖いじゃんって...
読了 1y9m このシリーズ好きなんですが、モチーフに顔が付いてない方が良いのでは…?と思えてきました。 雨のものは、密集過ぎて怖いです。 こちら子供と保護者が海に行っているのですが、保護者が砂浜、子供が海をプカプカ浮き輪で浮いていて、もっと近くに保護者居てよ、怖いじゃんってなったので、絵もキレイで内容も好きでしたが、買うにはならないです。
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- ネタバレ
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うみはざざざと笑っている 〇なんか懐かしくてキュッとなる 足の裏の浜辺の砂の感触とか、波の冷たさとか、浮き輪で浮かんで揺られる感覚とか、海から上がったときのあたたかさとか
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やっぱり声に出して読むといい感じね。 夏の雰囲気にあふれてる。 海に入ったことがある人なら余計に楽しめるのだろうな。 私は想像だけで楽しみますね。
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1歳9ヶ月。 夏の空気感の表現がすばらしい。子どもも「ざざざ」の音が好きで、よく持ってきました。独特な絵が素敵。
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ゆきふふふシリーズの本。 最後のページのたこ?みたいなのを「へん!」という。 海にいった後すぐに借りたから、自分の体験をシンクロできたかしら?
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[高森図書館] 季節に関連する4冊のシリーズ本の一冊です。 4歳の息子がなんとか一人で詠みました。 ■絵本ナビのサイト("全ページ試し読み"へのリンクあり): http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=85587
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