イギリス帝国の歴史 の商品レビュー
インドへの機内で読んだ。18世紀から20世紀のイギリス帝国の歴史をグローバルヒストリー(相互作用や関係性を重視する)の視点から、近年のインドを含むアジアの経済的発展を歴史的に考える。「非公式」も含めたイギリス帝国の植民地、とくに英領インドの諸関係には多くの考察がなされている。たと...
インドへの機内で読んだ。18世紀から20世紀のイギリス帝国の歴史をグローバルヒストリー(相互作用や関係性を重視する)の視点から、近年のインドを含むアジアの経済的発展を歴史的に考える。「非公式」も含めたイギリス帝国の植民地、とくに英領インドの諸関係には多くの考察がなされている。たとえば、インドの綿の生産・流通は、やがては帝国の解体やインドの独立へとつながる。現代のインドを知る上において大切な1冊。日本史研究においてもグローバルヒストリーの手法は有効と思われ。
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トインビー以来の産業革命が近代への一大転換点であったという見方に揺らぎが出ているという近年の歴史学上の動向や、英国の金融立国はかなり昔から続いていたことなど、従来とひと味違った英国史観が興味深かった。
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