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元気に!!楽しく!!犬や猫を長生きさせる秘訣 の商品レビュー

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2013/05/23
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チェック項目15箇所。人間は動物だ、それは子どもでも知っている、しかし、「人間は他の動物とは全く違う特別な動物だ」と考えておられる方が多いと思う、しかし、動物たちは何もかもほとんど人間と同じなのだ。人間は決して特別な動物ではないと、人間は普通の動物だ、もし特別という言葉を使うとすれば、人間は思考力の優れた、すなわち大脳が特別に発達した普通の動物だ。本文では具体的な例を挙げながら、「犬も猫も人間も、元気に楽しく長生きする秘訣」を犬や猫など動物たちから教えてもらいたいと思う。今日までに20例以上縫い針を飲み込んでしまった犬を診てきたが、外科的に摘出したことは一度もない、腹膜炎を起こしたり心臓に刺さったりしたことも無い、すべての例で縫い針が肛門から便と一緒に出てきたのを確認している、動物の胃腸は非常にうまくできていて、縫い針のような鋭利なものでも優しく包み込み、ほとんどの場合便と一緒に送り出している。「もっと早く手術しておけばよかった。かわいそうなことをした」と後悔する必要はない、そんなことになってしまう乳ガンはどんなに早期に切除していても、結局同じ時期にそうなってしまうのだ、むしろ、「症状が出る前に手術をしなかったからこそ、今日まで痛い思いをさせず元気に楽しく過ごせさせることができたのだ」と考えるべきだと思う。動物のガン細胞も人間のガン細胞も、遺伝子の一部がほんの少し変異しただけの、もともとは自分自身の細胞だ、つまり、ガン細胞発生のルーツは動物も人間も同じなのだ。「定期検診で犬や猫の病気を見つけ、症状が出る前に治療をしておいてよかった!」と確信をもって言える例はひとつも無い、なぜなら、一生治療する必要が無かった病気の治療をしただけかもしれないからだ、治療に害が無いのであればそれもいいが、医学的治療には必ず害がある。「ワタシたち動物に対し、隠れている病気を見つけて手術をしたり、薬を飲ませたり、注射をしたりすると、却ってワタシたちの寿命が短くなったり、苦痛を感じる時間が延びたりしてよくない結果になる確率のほうが高いです。また症状が出る前に治療をしても治らない病気は治らないし、症状が出てから治療をしても治る病気は治る、動物の病気と医療との関係はそういうものですよ」。猫は体温を上げることによって、ウィルスや細菌の増殖を抑えているのだ、病気で体温が上がってしまうのではなく、病気と闘うためにエネルギーを使ってわざわざ体温を上げているのだ、その熱を解熱剤で下げるのはまさに本末転倒なのだ。感染症になってしまったときたくさん食べたほうが早く治るのであれば、動物は感染症になると急に食欲が増すように適応しているはずだ、それが自然というものだ、しかし、現実はそうではない、感染症という病気と闘うに際し、多くを食べないほうが動物にとって有利なのだ、だから、あえて食べないのだ。共食い遺伝子を持っているハムスターでも、食べ物豊富にある広々とした環境で飼うとほとんど共食いをしないし、近づけばすぐケンカになるような相性が悪い野良猫同士でも、命の危険を感じるほど寒い冬の公園では仲良くなってくっついて寝たりする、環境の激変により共食い遺伝子や闘争遺伝子が眠りにつき、代わりに協調遺伝子が活性化されるらしい。学校でも、職場でも、地域社会でも、家庭でも、人間関係で悩んでいる方が多いがその原因をすべて遺伝子のせいにしてしまえば(それが事実でもあるし)、自分を責めたり相手に腹を立てたりすることが減り、より楽しく暮らせるようになるのではないかと思う。アメリカのある保険会社の5年間にわたる調査によると、毎朝奥さんから行ってらっしゃいのキスをしてもらえない夫たちは、毎朝奥さんから行ってらっしゃいのキスをしてもらえる夫たちより死亡率が高かったという、非常に納得できる話だ。人間の男性が女性より寿命が短いのは、男性のほうが生まれつき冒険心やチャレンジ精神が強く、あるいは冒険やチャレンジをせざるをえない社会的状況下にあり、その結果として不安感を持つ機会が多い、というのがひとつの理由だと私は考えている。病気になりたくなければ、人生の喜びを大きな達成感を得ることにではなく、自然と調和したシンプルな日常生活の中にある心と心の交流に求めるべきだと思う。

Posted byブクログ