ライブハウス「ロフト」青春記 の商品レビュー
今のロックがロックじゃないと言われる理由が少し分かった。 この時代のロックにリアルタイムで触れていたかったような触れたくないような、、、 出てくるアーティストやバンド名はほとんど知らないものばかりだったから、途中つまらなく感じたけど、読む人が読めばめちゃくちゃ面白いんだろうな。 ...
今のロックがロックじゃないと言われる理由が少し分かった。 この時代のロックにリアルタイムで触れていたかったような触れたくないような、、、 出てくるアーティストやバンド名はほとんど知らないものばかりだったから、途中つまらなく感じたけど、読む人が読めばめちゃくちゃ面白いんだろうな。 いつかもっともっとロックに詳しくなった頃にもう一度読もう。
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ライブハウス運営を手掛けるロフトグループのこれまでを代表視点で記した一冊。というかこれは現代の伝記なんじゃないだろうか。 ロック喫茶、ロック居酒屋での成功から、ライブハウスという概念を新たに日本で打ち立てていく歴史。 著名アーティストとのやり取りの記録も面白く、パンク・ハードコア...
ライブハウス運営を手掛けるロフトグループのこれまでを代表視点で記した一冊。というかこれは現代の伝記なんじゃないだろうか。 ロック喫茶、ロック居酒屋での成功から、ライブハウスという概念を新たに日本で打ち立てていく歴史。 著名アーティストとのやり取りの記録も面白く、パンク・ハードコア全盛期のじゃがたらのエピソードは最高だった。 どの時代でも著者はフレッシュで(自分で書いているからかもだけど)、きっと音楽を聴いている限り青春は続いていくのだろう。
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ロフト席亭・平野悠氏のライブハウス「ロフト」の黎明期の記録。僕自身のライブハウス体験は日清パワステや渋谷ON AIRに数度言ったことがある程度で、新宿ロフトはいまだ足を踏み入れたことがない。著者の平野氏とはむしろトークライブハウスのほうでお世話にもなり、そこでお会いさせていただい...
ロフト席亭・平野悠氏のライブハウス「ロフト」の黎明期の記録。僕自身のライブハウス体験は日清パワステや渋谷ON AIRに数度言ったことがある程度で、新宿ロフトはいまだ足を踏み入れたことがない。著者の平野氏とはむしろトークライブハウスのほうでお世話にもなり、そこでお会いさせていただいてもいるのだが、こうしたライブハウス体験の乏しい自分にとっては、氏はただの「居酒屋のおっさん」という認識程度しか持ち得ていなかった。(知識としては漠然と知ってはいても。) こうして平野氏本人から語られるライブハウス・ロフトの成り立ちをまとめられたものを読むと、なんだか改めて「すげー人なんだなあ」という感慨が湧いてくる。 もっと尊敬しなきゃダメだね。これからはそう努めます。 語り部は話が聞けるうちに聞いておくべきだとつくづく思う。平野氏は自らこうして記してくれたが、まだまだ書ききれないエピソードも氏の辿った道の下には埋まっているのだろう。 ロフトは映像部も持っているのだから、ドキュメンタリーとしても1本作っておいて欲しい題材だと思う。
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13038 70年代はじめにジャズやフォーク喫茶から派生した日本のロックは、若者たちのサブカルチャーとして定着したが、バブルの80年代にメディアやレコード会社の「商品」化し、爛熟のはてに混沌と狂乱の時期を経て毒気を抜かれた軽音楽化してゆく。ロフトのステージに立つミュージシャンたち...
13038 70年代はじめにジャズやフォーク喫茶から派生した日本のロックは、若者たちのサブカルチャーとして定着したが、バブルの80年代にメディアやレコード会社の「商品」化し、爛熟のはてに混沌と狂乱の時期を経て毒気を抜かれた軽音楽化してゆく。ロフトのステージに立つミュージシャンたちの変化はそのまま時代と呼応するようだ。過激な表現を追求しエスカレートしてゆく出演者たちを容認しながら、一方で苦情の対応に追われる著者の述懐には、ホンネを出し切れていない印象も。音楽ビジネスを捨てアーリーリタイアメントといってもいい海外放浪に出る晩年の行動が暗にそれを物語っていないだろうか。多数のミュージシャンたちの証言やそうそうたるメンバーが並ぶ各年代のライブスケジュール付き。
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渋谷屋根裏、新宿ルイード、ラ・ママ、クロコダイル…。10代半ば から20代にかけて、ライブ・ハウス通いは私の日常生活に組み込ま れていた。 なかでも思い出深いのは、西新宿7丁目にあった新宿ロフトだ。 現在は作家として知られる町田康こと町田町蔵、辻仁成の両人。漢字で 暴威と書き...
渋谷屋根裏、新宿ルイード、ラ・ママ、クロコダイル…。10代半ば から20代にかけて、ライブ・ハウス通いは私の日常生活に組み込ま れていた。 なかでも思い出深いのは、西新宿7丁目にあった新宿ロフトだ。 現在は作家として知られる町田康こと町田町蔵、辻仁成の両人。漢字で 暴威と書き、氷室京介が「狂介」だった頃のBOOWY。今では珍しくもな くなったヴィジュアル系バンドの元祖とも言えるオート・モッド。 陣内孝則が在籍したロッカーズ、石橋凌がヴォーカルを務めたARB、 解散時にはオリジナル・メンバーがひとりしか残っていなかった ルースターズ。 多くのアーティストのライブを見る為に、足繁く通ったライブ・ハウスだ。 この新宿ロフトを作り、運営していたのが本書の著者である平野悠氏。 元々は千歳烏山に作ったジャズ喫茶・烏山ロフトが出発点だった。 ジャズからフォークへ、そしてニュー・ミュージックを経てロックへ。 その流れにつれて西荻窪、荻窪、下北沢と店舗を増やし、遂に ターミナル駅・新宿への出店を果たす。 それぞれの店舗が生まれたいきさつ、そこでのアーティストたちとの 交流とライブの裏話満載だ。試行錯誤を繰り返し、新宿ロフトは時 を経ると「ロックの登竜門」とも言われた。 年齢的なこともあって私は新宿ロフトしか知らぬのだが、烏山時代 からの交流を読んでいると、坂本龍一などの今では大御所と呼ばれる アーティストがなんと多く登場することか。 新宿ロフトの成功で、著者はライブ・ハウス運営に飽きてしまったよう だが、西新宿にあった市松模様のステージを擁する新宿ロフトは 正に私の青春の思い出の詰まった場所だった。 臭くて、息苦しくて、暑くて、何度も酸欠になりかけた。アーティストと 客が騒いで警察に取り巻かれることもあった。それでも、新宿ロフト は今でも忘れることの出来ない場所だ。 あ…本の感想というより、私自身の回顧録になってる。汗。
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