吊るされた女 の商品レビュー
マロリーの過去も少しわかるシリーズ第6弾 現場の描写がハードにグロテスクだったりもするけど、一気読みせずにはいられなかった。 チャールズには未来がありそうで少しε-(´∀`*)ホッ でもマロリーは???
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シリーズ6作目ということなので状況説明があまりないからかもしれないが、著者の主人公賛美的描写が鼻につくので読み続けるのが辛い(1-5作目を読んだら見解が変わるかもですがファンの方はすみません) 例えばあらすじにある『(主人公マロリー刑事は)完璧な美貌の天才的ハッカー』→ハッカー描写はない。ネット検索が早いのかなーという感じ。『他人に感情を見せることのない氷の天使』→イライラしたり物に当たったり嫌味を言ったりします。『ミステリー史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む』→相棒のライカー刑事やチャールズの方がよっぽどクール。何かマロリーは余裕がなさそうで女性扱いされると嫌がる割には格好も行動も女性的でイヤ。ホミサイドのハワード刑事の方がクールでかっこいい。 その翌日読了した『ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人』に出てきた「危険な隣人」カテゴリの「サイコパス」タイプがマロリーぽくて笑った。 頭が切れ仕事ができるが共感性はゼロ、仕事ができない人、理屈に合わないことを嫌う。レベルの低い質問をすると「こいつバカ?」と上から目線。相手がダメージを受けそうな攻撃を冷静に考えた上で巧妙に仕掛けてくる。完全に一致である。 この本では基本的に『「危険な隣人」には関わるないのが1番。その時間がもったいない』というスタンスの上で、職場や近所にいて関わらざるを得ない場合の対策など書かれているので、重大犯罪課の皆さんにはぜひ読んでほしい。
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どうもこのシリーズは、 殺人事件を解決するミステリーではなく、 マロリーの生い立ちを探るチャールズの話なのではないか。 この作品を読み始めた時はそう疑ったが、 これまでのこのシリーズで一番面白かった。 ミステリーらしかったし、 マロリーとライカ―がつんけんしていなかったし、 そのライカ―はギターでロックンロールを奏でる特技を披露して、殺気立った地下鉄の乗客を足止めし目撃証言を得たし、 チャールズはその特殊な才能を生かして、娼婦たちとウェスタン小説の筋と交換に情報を聞き出したし、 今回登場した新米刑事デルースが酷い扱いを受けながら頑張っていたから。 デルースがそのウェスタン小説の本を持っていたがゆえに、 娼婦たちに取り囲まれたシーンが面白かった。
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ミステリーが苦手なのは、人が死ぬから。けれど、かなり貪るように読んだ。 このシリーズを読むのは初めて。それでも十分楽しめた。 これは因縁物といってよいのではないか。謎そのものの良し悪しは私にはよくわからない。作中のモティーフの使い方とか、可能な限り肉付けされたキャラクターとか、...
ミステリーが苦手なのは、人が死ぬから。けれど、かなり貪るように読んだ。 このシリーズを読むのは初めて。それでも十分楽しめた。 これは因縁物といってよいのではないか。謎そのものの良し悪しは私にはよくわからない。作中のモティーフの使い方とか、可能な限り肉付けされたキャラクターとか、そこで繰り広げられる人間関係だけでも引き付けるものがある。 ただ、場面がころころ転換するので、これを訳すのは大変だろうなと。扉に書かれた登場人物紹介表を何度も見ながら読み進めた。苦労したけど、その甲斐はあったかな。 追記:私的に事件そのものは救いがなくて嫌だった。 追記:この題名を好きじゃないタイプの人が読むと、よい意味で裏切られる。
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導入部の遺体に関する混乱にまず驚かされる。 ただ、その後は読みにくく、なかなか先に進めない。 どうも普段読み進むテンポと合わない。 このテンポが合わない理由こそ作者の仕掛けだった(と思う)のだが、作者は仕掛けに気がついた読者を当然のように上回る。 そしてラストの穏やかな感動...
導入部の遺体に関する混乱にまず驚かされる。 ただ、その後は読みにくく、なかなか先に進めない。 どうも普段読み進むテンポと合わない。 このテンポが合わない理由こそ作者の仕掛けだった(と思う)のだが、作者は仕掛けに気がついた読者を当然のように上回る。 そしてラストの穏やかな感動が待っている。 テンポの合わない理由を備忘の為以下に記す。ネタバレ注意 時間経過を無視したような場面転換が行われる。 結果、主要登場人物が同時に複数の場所に存在する、あるいは暫く登場しないように錯覚させられ、犯人へのミスリードがなされる。 巻頭の混乱はラストの本を読む場面の伏線になる。
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おもしろかったー!このシリーズは未読なので、お話についていけるか不安だったのだけど、ほとんど問題なし。丹念に作り上げられた物語に圧倒された。それでもやっぱりシリーズ当初から読んでる方がずっと楽しめる内容だろうとは思った。遅ればせながらこれは読まなくちゃ! オコンネルのことだから...
おもしろかったー!このシリーズは未読なので、お話についていけるか不安だったのだけど、ほとんど問題なし。丹念に作り上げられた物語に圧倒された。それでもやっぱりシリーズ当初から読んでる方がずっと楽しめる内容だろうとは思った。遅ればせながらこれは読まなくちゃ! オコンネルのことだから、すごく読みやすいというわけではない。特に最初の方はちょっととまどうことも多い。それでもストーリーの吸引力がすごいのでどんどん読んでいけるし、中盤からはもう一気読み。さすが!の一冊。年末のベストでも間違いなく上位に来るだろうな。
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マロリーシリーズ。 娼婦が殺される。それは、昔の殺人と同じ手口だった。事件は、マロリーの過去をあぶりだす。 とはいえ娼婦がライカーの情報屋だったので、主観はライカーが主なのである。 そして、周りからどんどんマロリーをあぶりだすというか、描きだそうとするところが、オコン...
マロリーシリーズ。 娼婦が殺される。それは、昔の殺人と同じ手口だった。事件は、マロリーの過去をあぶりだす。 とはいえ娼婦がライカーの情報屋だったので、主観はライカーが主なのである。 そして、周りからどんどんマロリーをあぶりだすというか、描きだそうとするところが、オコンネル一筋縄ではいかないですねって感じ。 が、故に、チャールズのへたれっぷりが堪能できなくて残念。 このシリーズ、マロリーの完璧な美貌とチャールズのヘタレが魅力だというのに…。 そんでもって、油断してたら最後に泣かされました。 やっぱ、オコンネルは上手い。 人の感情の起伏を、読み解くのが最高に上手いんだろうなぁ。
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マロリーのシリーズ第6弾。 キャシー・マロリーは、ニューヨーク市警ソーホー署の巡査部長。 金髪に緑の目の誰もが一目見たら忘れない美貌だが、本人は全く意識していない。 組織には馴染まない天才ハッカーで、市警のコンピュータも担当しているため、独自の行動を半ば黙認されていた。 女性...
マロリーのシリーズ第6弾。 キャシー・マロリーは、ニューヨーク市警ソーホー署の巡査部長。 金髪に緑の目の誰もが一目見たら忘れない美貌だが、本人は全く意識していない。 組織には馴染まない天才ハッカーで、市警のコンピュータも担当しているため、独自の行動を半ば黙認されていた。 女性が部屋で吊されているのが発見される。 元娼婦のスパロー。マロリーの相棒ライカー刑事の情報屋だった。 たまたま駆けつけた元警官の消防士が現場をぐちゃぐちゃにし、新米警官が蘇生しないようにという指示を無視して、植物人間にしてしまう有様。 ライカーが現場で何かを拾い上げて隠したのを見て驚くマロリー。 ライカーは妻には逃げられ服装はだらしないが、正しい事しかしないと信頼されている男なのだ。 スパローのことは、マロリーも子どもの頃によく知っていたという因縁があった。 マロリーは9歳の頃はストリートで生きていた浮浪児で、その悲惨な体験から人間を信じず、ほとんど表情も動かない。 ルイ・マーコヴィッツ警部に引き取られ、その妻ヘレンだけを実母のように愛した。 ヘレンは若くして死に、マーコヴィッツも近年亡くなってしまったため、大きな歯止めがなくなっている。 ライカーが隠したのは、とある古い雑誌。 マロリーが子どもの頃に、続きを読むのを楽しみにしていたらしい奇想天外な冒険小説シリーズの最終巻だった。 そこには、マーコヴィッツの書き込みが…? 女性が吊された事件は、20年前にもあったことがわかる。 当時の捜査に当たった警官は、引退後もこだわりを抱いていた。 娼婦を蘇生したドジな警官も送り込まれ、仕事が出来ないのを呆れられるが、実は事情があるらしい。 様々の思惑を抱えた警官が入り乱れることに。 マロリーが副業にしている会社の仲間チャーリーは、本物の天才。 怖がられるほどの大男だが、笑うと間の抜けた顔になる。 マロリーに片思いのチャーリーも、捜査に協力する。 スパローのことをマロリーが恨んでいるのではと心配する周囲だが…そこはマロリーもそれほど単純ではないのでした。 幼かったマロリーの孤独がしだいに浮き彫りになって、切なくなります。 何かを感じ取ったヘレンに初めて会うシーンは、胸が痛くなりました。 2002年の作品。
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シリーズ六作目。いきなりここから読んだため、登場人物の説明がなくてすごく読みにくかった。 流れがつかめてくると、読みやすくなるが、整理不足で雑多な印象もある。でも、人間の悲しい感じとか、この作者はとても上手。犯人のおばさんがかわいそう。
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チャーリーがマロリーを庇護してる!! 刊行順に読まないとついていけない回。 最後の謀略の部分は必然性がよくわからず。 文庫だけど、高かった…
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