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世界で一番いのちの短い国 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2024/06/06

現実を目の当たりにしながら戦い続けている人がいるんだな…と思いながら読んだ。 国境なき医師団は現実と日々戦っている、そう感じた。 いろんな国があって、文化があって、価値観があって… その中で病気と戦っている。 事実って、ズシンと響いてくる。 命の大切さ、重さを感じた。 日本って...

現実を目の当たりにしながら戦い続けている人がいるんだな…と思いながら読んだ。 国境なき医師団は現実と日々戦っている、そう感じた。 いろんな国があって、文化があって、価値観があって… その中で病気と戦っている。 事実って、ズシンと響いてくる。 命の大切さ、重さを感じた。 日本って平和で、幸せな国だ。 平和ボケ、幸せボケしてしまうほどに…

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2022/10/01

医師の著者が約1年の激務奮闘後シエラレオネから帰国した10年後、34歳の全国平均寿命は47歳まで伸びた。持続可能な社会の構築、生まれた国の、ありのままの文化の尊重、命は美しく守られ育まれるもの。尊い清い仕事の成果を、堅苦しくなく、スピーディー、シンプル、明るく綴られた本書に、臨場...

医師の著者が約1年の激務奮闘後シエラレオネから帰国した10年後、34歳の全国平均寿命は47歳まで伸びた。持続可能な社会の構築、生まれた国の、ありのままの文化の尊重、命は美しく守られ育まれるもの。尊い清い仕事の成果を、堅苦しくなく、スピーディー、シンプル、明るく綴られた本書に、臨場感、敬愛の感、多くあり。

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2022/06/08

いろいろ考えさせられる本。 でも、ちょい説教くさい。 でも、そのキラキラの瞳を知ってるから、なにかサポートできることないか探してみたい。って素直に思う。

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2021/11/28

2002年当時、平均余命が34歳と世界で医療事情がワーストクラスにあたるシエラレオネに医師として「国境なき医師団」の一員として参加した著者が、当時の奮闘ぶりを綴った記録集。 まず国としての体をなしていないような地域において医療インフラを作るということがここまで過酷なのか、という...

2002年当時、平均余命が34歳と世界で医療事情がワーストクラスにあたるシエラレオネに医師として「国境なき医師団」の一員として参加した著者が、当時の奮闘ぶりを綴った記録集。 まず国としての体をなしていないような地域において医療インフラを作るということがここまで過酷なのか、という実態に今更ながら驚かされた。どんな政変・暴力沙汰が発生してもおかしくない状況下だけに、いざとなれば常に逃げられるように車両を常時1台確保し、全員の連絡先が取れるようにすることなど、極めて厳格なルール(そのルールを守れずに、赴任して早々に帰任を命じられるメンバーもいる)がそこでは遵守されている。 また、本当に意義がある国際協力とは、支援が終わってからも現地の住民だけでその体制が続くことである、という使命に基づき、著者は公衆衛生に関する知識・知見を現地の医療従事者たちに丁寧に教えていく。テストを繰り返しながら徐々に知識が体得できるような工夫も行いながら、徐々に正しい公衆衛生の知識が習得され、その中からリーダー的なメンバーも自然発生していく様子は、国際協力という現場における確実な成果の在り方であるように思う。 シエラレオネでの日常生活の面白さ・過酷さなども、著者のユーモアある筆致によって大変面白くまとまっており、新興国における医療インフラの構築、国際協力全般などに興味がある人にとってぜひ勧められる1冊であると感じた。

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2021/10/14

俳優の鈴木亮平さんに紹介された本。喜多見医師が書いているような錯覚を持ちながら読んだ。過酷な環境にも関わらず、ユーモアを交え、地元の文化や風習に敬意を払いながら描く姿勢は見事。現地に行って治療して終わりではない。自分がいる時と同じ治療が、いなくなっても続けていけるように教育するこ...

俳優の鈴木亮平さんに紹介された本。喜多見医師が書いているような錯覚を持ちながら読んだ。過酷な環境にも関わらず、ユーモアを交え、地元の文化や風習に敬意を払いながら描く姿勢は見事。現地に行って治療して終わりではない。自分がいる時と同じ治療が、いなくなっても続けていけるように教育することの方が重要だと語る。ともすれば与える、やってあげると上からの態度になりがちな支援の考えを根底から考え直させられた。

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2016/10/25

とても衝撃的な本だった。 衛生状態の話 ゴキブリの話 子ども兵の話 国際協力団体はそれぞれのとがった理念があること 抗生物質もすぐに耐性ができること

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2015/07/24

国際協力とはなにか、他人を助ける、ということはなにかを身をもって示してくれている 根底にあるのは意識改革で、でも文化をおろそかにすることはあってはならない 人は精神によって生きて死ぬのだなあ、と再認識させられる 納得できる形での生をまっとうするためにはどうサポートすればよいのか、...

国際協力とはなにか、他人を助ける、ということはなにかを身をもって示してくれている 根底にあるのは意識改革で、でも文化をおろそかにすることはあってはならない 人は精神によって生きて死ぬのだなあ、と再認識させられる 納得できる形での生をまっとうするためにはどうサポートすればよいのか、ということを、教育と医療から実践していて小気味良い

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2014/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 平均寿命三十四歳(二〇〇二年)、日本のわずか半分以下。 世界で最も医療事情が悪い国、西アフリカのシエラレオネ共和国。 十年以上も内戦が続き、病院の建物は壊れ、医師や看護師も国外に逃げ出してしまっている。 この医療システムが崩壊した、世界で一番いのちの短い国に派遣された医師が寝食を忘れ、力を尽くして、目の前のいのちを救っていく。 そして、その国の未来のため、自分が帰国したあとの医療レベルが維持されることを願い、さまざま困難を乗り越え、現地スタッフへの教育にも取り組む。 「本当に意味のある国際協力」を求め続ける医師の涙と笑い(?)の奮闘の記録。 [ 目次 ] 第1章 かみさまのいる国 第2章 さまよう心 第3章 ことばの力 第4章 なかまとの距離 第5章 おしえる情熱 第6章 いのちとの戦い 第7章 うえにたつ者 第8章 わたしのいない日 第9章 ひとつの結果 第10章 たびだちの時 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2014/08/17

MSFについての知識が増えました。 苦しいことばかりでなく、現地に寄り添う作者の視点には、考えさせられるものがあります。作者の他の本も読んでみたいと思いました。

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2013/06/22

国際協力的な事に興味は一切ないけど、逆に小説ではないけど…興味深い別世界の読み物として、面白く読めた。どんな組織でも色んな問題はあって、それが日本でぽーっと生きてるだけでは想像もつかないことが多くて、それでも、何のレールもひかれていない中で、自分の意志を持って、こうするべきなんじ...

国際協力的な事に興味は一切ないけど、逆に小説ではないけど…興味深い別世界の読み物として、面白く読めた。どんな組織でも色んな問題はあって、それが日本でぽーっと生きてるだけでは想像もつかないことが多くて、それでも、何のレールもひかれていない中で、自分の意志を持って、こうするべきなんじゃないか?これは間違ってるんじゃないか?こうやってみよう、相談してみよう、人の話を聞いてみよう…そういうのってどこでどんな仕事をしても出てくる、社会人としての賢さだったり経験値だったり、生き方とも言うんじゃないかと思う。著者の人はすごく賢いし、行動力があり、筋も通っていて、でも同時に、かかれている外人達の話は(アフリカの人の事は全くわからないけど、先進国の白人らの話は)すごく、あぁ、居るだろうなぁこういう人、とか、あーあいつみたいなヤツだ…面倒だ、どうするんだろう?と思う様な、ある意味親近感が湧く様なのもあって、すごく楽しく読めた。日本、アメリカ、ヨーロッパまでは手を出した、世界を垣間見たつもりでいるけど、途上国には私は行けない・行く気がないので、アフリカのいい勉強になった。世界には知らない事がたくさんあるなぁとまた思った。それを知って何か貢献しようと言う気は繰り返すけどサラッサラないので、それがある意味純粋な興味、それにまっすぐ対応する読み物、としてあっていたのかもしれない。アフリカ大陸も面白かったけど、こっちの本の方が更に面白かった。薄いし。すごく厚くて大変な本を想定してたんだけど、意外と一晩でさっと読めてしまった。 あと彼、文章上手。無駄と中身のバランス、書き方がとてもロジカルで読みやすい。中身の書き方をちょっと紀伊国屋のアプリで見てから読む事にしたのもよかったのかも。 これからもがんばってくださーい、と言いたくなる本だった。

Posted byブクログ