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野良犬トビーの愛すべき転生 の商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2022/05/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一言でいうと、『旅猫リポート』の犬版、という印象でしょうか。 最初は「野良犬」として生まれ、間もなく保健所で「処分」されるという、哀しい一生でした。 しかし、ふと目が覚めると別の犬に生まれ変わっていたのです。 こうして転生した主人公は運命の飼い主イーサンに出会います。 彼の少年・青年時代を共に生き、互いに愛を伝えあい、充実した一生を終えた主人公でしたが、またもや別の犬に転生してしまいました。 自分は、何のために生まれ変わったのか。 これまでの一生で得た知識と人間観察力、そして犬ならではの五感をフル活用しながら、日々懸命に、周囲の人々に惜しみない愛情を注ぐ主人公の姿には胸を打たれるものがあります。 犬と猫では断然猫派の私ですら感動して思わず目が潤んでしまったくらいですから、犬好きの方にはたまらない作品だと思います。 きっと、犬の視点から見ると、人間が「しつけ」をしてくる姿や日々の生活の様子はこんな風に見えるのだろうな、というところもリアリティを感じさせてくれますし、三度目の人生を「警察犬」として送っている主人公の「仕事」に対する真摯な取り組み姿勢は、まさに「人間のパートナー」として十二分な働きです。 ページ数もあり、結構なボリュームのある作品でしたが、一息に読み進めてしまいました。

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2020/12/12

映画を観た後だったので、結末や途中の話が色々違って、面白かった。 犬や馬、猫そして人。様々な動物が犬目線でいきいきと描かれていて、面白かった。 犬目線であるがゆえに所々話がわからないときもあったが、それが臨場感を醸していたように思う。

Posted byブクログ

2018/11/11

とある犬の魂が前世の記憶を残したままたくさんの人間と関わりながら転生を繰り返していく物語。 犬を取り巻く悲しい現実も踏まえつつ、幸も不幸も混ぜ込んである。犬の内心は人間には絶対分かり得ないが、犬という生き物が人間をすごく愛する生き物なのは私も経験上良くわかるので、すごく気持ちが入...

とある犬の魂が前世の記憶を残したままたくさんの人間と関わりながら転生を繰り返していく物語。 犬を取り巻く悲しい現実も踏まえつつ、幸も不幸も混ぜ込んである。犬の内心は人間には絶対分かり得ないが、犬という生き物が人間をすごく愛する生き物なのは私も経験上良くわかるので、すごく気持ちが入ったところもあった。 ただ一点。翻訳が残念。難しいという意味ではなく、センスがない。

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2018/01/20

犬が語る一人称小説です。犬の人に対する曇りのない信頼、無償の愛、そして純真さが、とてもうまく表現されたいます。 転生を繰り返す主人公の犬が、いろんな人間と接し、様々なことを学んでいきます。この犬は、生まれ変わるたびに前世の記憶を呼び覚まし、次の人生に役立てていきます。そしてわかっ...

犬が語る一人称小説です。犬の人に対する曇りのない信頼、無償の愛、そして純真さが、とてもうまく表現されたいます。 転生を繰り返す主人公の犬が、いろんな人間と接し、様々なことを学んでいきます。この犬は、生まれ変わるたびに前世の記憶を呼び覚まし、次の人生に役立てていきます。そしてわかったことが、自分の人生の目的は、人に寄り添い、その心を癒し、救うことなんだということでした。 犬の独り語りで構成された物語なんですが、おそらく犬は、こんなことを考えながら、日々を送っているんだろうなぁと、納得させられてしまいます。 犬と暮らした経験のある方なら、間違いなく感情移入してしまう、感動的なお話です。 昨年、17年間共に暮らした愛犬を亡くしたので、懐かしさと切なさの入り混じった気分で読みました。 べそかきアルルカンの詩的日常 http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/ べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え” http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ” http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

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2017/07/25

犬の目線で書かれた小説。死んだ愛犬が生まれ変わっても自分との記憶(思い出)を持ち続けてくれて、またいつか私とめぐり逢えたら。そして私の愛犬からもこんな風に思われていたら、と願わずにはいられなくなります。

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2017/07/10

夫は一緒に見てくれないと思い、飛行機の中で。で、隣の人には怪しく見えたかもしれないが、泣いた泣いた。動物、子供、泣くに決まっとる。

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2017/06/12

ああ犬ってなんて愛しいんだろう。 主人公が死ぬたびに泣きそうになってきたが 最後に彼がその使命を全うしたと感じるラストの その誇り高さよ。 彼はそれでもまだ人を支えるために生きなければならぬと決意する。 もう、どうしてよ、そうして続編訳してくれないのよ!!!!

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2012/10/23

野良犬トビーが次々と生まれ変わっていく。それぞれに興味深い人生(犬生?)です。 思っていたほどには、感動しないかった。

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2012/08/22

犬は飼ったことがないし、好きなのは猫だけれど、なんとなく購入。犬が何度も生まれ変わる話とかで、クーンツのしゃべる犬みたいなのだったらどうしようと若干不安はあったものの、読んでみたら杞憂でした。『疾風のマリア』のレベルにはいっていないけれど、あまり違和感を感じないですむくらいの犬主...

犬は飼ったことがないし、好きなのは猫だけれど、なんとなく購入。犬が何度も生まれ変わる話とかで、クーンツのしゃべる犬みたいなのだったらどうしようと若干不安はあったものの、読んでみたら杞憂でした。『疾風のマリア』のレベルにはいっていないけれど、あまり違和感を感じないですむくらいの犬主観。読みはじめはどうかなぁと思ったけど、だんだんと引き込まれて、最後は夢中になって読みました。強いていうと、安楽死の扱い方(当たり前な雰囲気)が、衝撃的でした。なかなか面白かったです。犬好きの人が『猫語の教科書』とか『ジェニー』を読んだらどう感じるのかなぁとか、ちよっと思いました。原題はDOG'S PURPOSEで、読んでなるほどという感じです。

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2012/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は章が進むにつれて泣けてくる。 のら犬で生まれたトビーは生まれ変わって ゴールデンレトリバーのベイリーという飼い犬になり その生涯を終えると今度は警察犬エリーに、その次は 飼い主に捨てられたバディという犬に・・と転生を繰り返しながら この世に生を受けた意味を知るというストーリー。 犬の視点で描かれているけれど決して誇張されすぎず、 『もしかしたら犬ってこんな風に人間を見ているのかな』と はっとするシーンもあった。 大好きな人間に出会うこと、愛されることで犬の幸せが満たされるという 展開はとても共感できるんだけれど、唯一、死の間際において 安楽死を選択するってところがアメリカとの死生観とかメンタルの差を感じた。

Posted byブクログ