首の姫と首なし騎士 の商品レビュー
第2皇子のクローヴィスが、幽閉を解かれて執務に復活するが、その落ち込みはひどい。一方、薬の石を産出する叔父のタウンゼント領に、シャーロットとレイフォードが訪問することになる。そこで、毒を作り出す薬の石をめぐって事件が起こる。割と地味な展開だが、薬の石は、これからの王国の将来に重要...
第2皇子のクローヴィスが、幽閉を解かれて執務に復活するが、その落ち込みはひどい。一方、薬の石を産出する叔父のタウンゼント領に、シャーロットとレイフォードが訪問することになる。そこで、毒を作り出す薬の石をめぐって事件が起こる。割と地味な展開だが、薬の石は、これからの王国の将来に重要な意味を持つ。暗雲かもしれない。主人公シャーロットのヘタレのところがあるが、なんとか頑張ろうとする行動や独白が面白いと思えれば、このシリーズは続けて読んでいける。
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登場シーンは少ないのにセシルの存在感が凄い。謎に満ちすぎていて読みすすめたくなる。ガイの立ち位置が変わって少し安堵wシャーロットとアルベルトの距離がほんの少しずつ近づいているような気がして何だか嬉しくも。
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これまではシャーロットの首が危険に晒されていた表紙絵、今回はアルベルトの首に手がかかっているのが読了してみるととても意味深で素敵。
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遂にエルマー家の裏の顔が露見! それにしても、ゲオルグ・ギーセンの妹。 一体、いくつの設定!? ガイじゃないけど、歳離れ過ぎでしょ! ギーセン兄妹w しかも、『魔女』と呼ばれているといっても、魔法を使うわけでもないのに、あの首なし騎士に不覚をとらせるとは!! 彼女、ロッティ付きの...
遂にエルマー家の裏の顔が露見! それにしても、ゲオルグ・ギーセンの妹。 一体、いくつの設定!? ガイじゃないけど、歳離れ過ぎでしょ! ギーセン兄妹w しかも、『魔女』と呼ばれているといっても、魔法を使うわけでもないのに、あの首なし騎士に不覚をとらせるとは!! 彼女、ロッティ付きの侍女になれば、首なし騎士とは違う意味で頼りになりそうだけど…エルマー家の目があるから、そういう設定はやっぱ無理かな? 彼女が城にくれば、もれなくガイもついて来る気がするのに(笑)。
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石にまつわるほうが話の本流なのね。 にしても、騎士、そんなに簡単に姫を奪われたり毒にやられたりしちゃダメでしょ?
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なんかアルベルトが最初の頃とは別人のようなんですが。 それにしても、不器用な二人…。 特にシャーロットは相手の心配をする前に自分の心配をしようね!! 今回は大きく話が進展した巻だった。 それだけに、今後の展開が波乱含みでいろいろ気を揉ませられる。
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デレベルト4巻!(違う) 姫がはじめて騎士の名前を呼ぶお話です(違います) 絶対的に強いはずの騎士にも弱点が、できてしまったんだなあと、なんだか微笑ましく思い。 惹かれている気持ちがわからない。というところが初々しくかわいいです。 今回は新キャラや裏の目的も出てきて、なんだか話...
デレベルト4巻!(違う) 姫がはじめて騎士の名前を呼ぶお話です(違います) 絶対的に強いはずの騎士にも弱点が、できてしまったんだなあと、なんだか微笑ましく思い。 惹かれている気持ちがわからない。というところが初々しくかわいいです。 今回は新キャラや裏の目的も出てきて、なんだか話が動きはじめました! 次も期待!
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シリーズ4作目。 超インドアの引きこもり姫シャーロットがついに遠出!(笑)叔父のウェルズの治める領地の視察に出かけることになり、そこである事件に巻き込まれる。その上、首なし騎士のかつての戦友"人喰い竜"も絡んできて…。 シャーロットが外に意識を向け始めてから話...
シリーズ4作目。 超インドアの引きこもり姫シャーロットがついに遠出!(笑)叔父のウェルズの治める領地の視察に出かけることになり、そこである事件に巻き込まれる。その上、首なし騎士のかつての戦友"人喰い竜"も絡んできて…。 シャーロットが外に意識を向け始めてから話がだんだん面白くなってきた。クローヴィスが心配。
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“「全部最初からやり直す。……お前を見ていたら、そうしなきゃいけないと思った」 「へ」 「今のお前は"王族"だ。俺と違って、本当の意味で自分の考えを持って答えを出してる。きっと誰にも流されたりしないんだろう。……昔はどうあれ、今のお前は"セシル・エル...
“「全部最初からやり直す。……お前を見ていたら、そうしなきゃいけないと思った」 「へ」 「今のお前は"王族"だ。俺と違って、本当の意味で自分の考えを持って答えを出してる。きっと誰にも流されたりしないんだろう。……昔はどうあれ、今のお前は"セシル・エルマー"じゃない。……王族らしさの定義を見失ってる奴が言っても説得力はないと思うが」 「…………」 ぽかんとして目の前に座る兄を凝視する。そのうちにいたたまれなくなってきたのか、彼は帝王学の本を手に席を立ち、「作業の邪魔をした」と短い挨拶を述べて退室していった。扉が閉まり、足音が遠ざかる。 その頃になってようやく我に返り、目の前に立つアルベルト・ホースマンの顔を見上げる。 「ねえ。あれってつまり、励ましてたの?」 「あるいは誉めてたか、懺悔か、でなきゃ愚痴か。俺にはわからん。この一族は何で常に遠回しな言い方になるんだ?解読が面倒くさい」 「悪かったわね、面倒な一族で」 ひとまず悪意ある言葉ではないようだ。確実なのはそれくらいで、後は励ましとも賛辞とも懺悔とも愚痴ともとれる。 ——今の私は王族。そんな風に言われる日が来るとは思わなかった。それもクローヴィスに。”[P.73] 4巻目。 今回も面白かったー。 ロッティが首なし騎士の行動に戸惑ってるあたりとか。 モーリスの雰囲気が結構好きかも。 ガイとカルラのやり取りがもっと見たい。すっげ楽しい。 クローヴィスの行動にどきどき。 “(ガイ。それは違う。私が握っているのは手綱じゃない) きっと、私の手はそのまま彼の首にかかっている。中途半端な"主"の私と、奔放であると同時に忠実過ぎる"彼"の関係は、それくらい危うい均衡で成り立っている。 黙ったきりの私を訝しげに見下ろしていた彼は、おもむろに顔を近づけて表情を覗き込んできた。いつもとは違う様子に気づいたのか、彼は漆黒の瞳を細める。 「あの男に何か言われたのか」 「大丈夫、何でもない。……それより、貴方の準備は全部済んだの?アルベルト・ホースマン。随分早々と戻ってきたようだけれど」 あからさまに逸らされた話題に、彼は訝しげな顔のまま「……全部終わってる」と答えた。旅慣れしていると、やはり身支度が早いらしい。一つ一つにもたつく私とは違う。ため息をついて身支度を再開する。 と。不意に彼が口を開いた。 「アルベルト」 「は?……急にどうしたの。自分の名前の確認?ガイじゃあるまいし」 「…………」 何かけったいなものを見る目で凝視された。”[P.224]
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