日本人は何を考えてきたのか 明治編 の商品レビュー
NHK番組の日本思想史本。目次レベルでの番組構成としてはとても興味深いのだが、311直後の企画制作であるため、それにかなり引きずられた内容となっており、ある意味時代を感じさせる。歴史解釈は同時代の影響を受けるのは仕方ないとは言え、これはかなり露骨。もっと平穏な時代にニュートラルな...
NHK番組の日本思想史本。目次レベルでの番組構成としてはとても興味深いのだが、311直後の企画制作であるため、それにかなり引きずられた内容となっており、ある意味時代を感じさせる。歴史解釈は同時代の影響を受けるのは仕方ないとは言え、これはかなり露骨。もっと平穏な時代にニュートラルな解釈による番組制作をして欲しかったが、311直後という時代だからこそ企画された番組だったのかもしれない。尚、都合上放映できなかった部分も収載しているらしいが、基本的には番組の文字お越しなので、動画を見た上での復習用として取り扱うのが妥当だろう。やはり映像のインパクトというのは良くも悪くも大きいので。
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「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」 今から100年前、足尾銅山鉱毒事件の田中正造の言葉です。明治から始まる近代文明の発展の中でつねにその発展に付随する問題が、発展を優先する為に目をつぶるられる時がありました。しっかりそれを見て勇気をもって問題を提起した人が、逆賊のような扱いを受け無念のうちに亡くなられた先人も多くいます。今の福島の現状を考えた時、そういった先人ならどういった意見を述べられるのでしょう。
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