ラスト・グッドマン(下) の商品レビュー
2009年、コペンハーゲンとヴェネチアを舞台に二人の警察官が世界各国で起こった死亡事件の謎を解く話。コペンハーゲンの警察官とヴェネチアの警察官の様子が交互に語られる形。34人の死亡事件には背中のあざの共通点があり、場所の規則性を突き止め、以降の犠牲者を救おうとする。コペンハーゲン...
2009年、コペンハーゲンとヴェネチアを舞台に二人の警察官が世界各国で起こった死亡事件の謎を解く話。コペンハーゲンの警察官とヴェネチアの警察官の様子が交互に語られる形。34人の死亡事件には背中のあざの共通点があり、場所の規則性を突き止め、以降の犠牲者を救おうとする。コペンハーゲン警察官と物理学者が出会ったところから展開がよくなり、一気に結末まで進む。解明していく過程は面白く読めたが、義人にあざが発生する謎はわからないままでもやもやが残る。
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36人の「善人」のうち、まだ亡くなっていないのは2人。 その2人は誰なのか?死が想定される時間が迫ってくる。 「善人」の謎解きの意外性と死から逃れるための方法の意外性 切迫感がいい。 「善人」の謎解きにすこし納得できないところが残る。
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すっとこどっこいな作品である。北欧にもこんなノーテンキな作家がいるんだなと、ある意味新鮮ではあったが。 作品のネタは、“世界には36人の義人がいて、全て失うと世界が滅びる”というユダヤ教の伝承。それと冒頭の怪死がどう絡んでくるのかが当初の興味ではあった。で、実際読んでみると、し...
すっとこどっこいな作品である。北欧にもこんなノーテンキな作家がいるんだなと、ある意味新鮮ではあったが。 作品のネタは、“世界には36人の義人がいて、全て失うと世界が滅びる”というユダヤ教の伝承。それと冒頭の怪死がどう絡んでくるのかが当初の興味ではあった。で、実際読んでみると、しょぼいダン・ブラウンみたいな話だった。章割りが速すぎて作品に入っていけないし、内容も全然響かない。 途中でターゲットは予想できる。伏線のようなエピソードや人物やらでとっ散らかるってはいるが、何の回収もしてない。むしろそんな気ゼロ。いい意味で前しか見てない展開である。綿密なプロットなどクソ喰らえと言わんばかりに、ひたすらエンタメ路線で突っ走る。いやあ、ここまで論理的解決を無視するとは──変わった作家に付き合った無駄な時間でした。
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