鏡花あやかし秘帖 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今市子先生が原作でなくて、原作のコミック化だったんですね。 鏡花の不思議な作品好きなので、どう描かれるのかなぁと思ったのですが、今先生の「百鬼夜行抄」の世界観と似ているのに、今先生の作品の印象より、ちょっとあやかし色は薄く、鏡花先生一人舞台で、ちょっと耽美よりな印象でした。それでも香月君は、鏡花先生が大好きなんだろうな。すのたった豆腐はまずそうだよ、鏡花先生。偏屈な作家先生、しかもまれ人の供物にしちゃったり、どエスっぽい鏡花先生は好きです。原作の二人の関係や雰囲気も知りたいので、原作にもチャレンジしたいです。でも、民俗学のベースがかなりあって、加えてあやかしの世界の理のある、今先生世界観のが好きなんだよな。
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嶋田純子名義の「鏡花あやかし秘帳 夜叉の恋路」(パレット文庫1996年)一冊目から16年ですか・・・著者は本当に泉鏡花が好きなんだなあと。現在の橘みれい名義のこのシリーズ、今市子さんの絵と鏡花とは本当に雰囲気もぴったりで、これからも続いて行ってほしいシリーズです。
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