竹島 の商品レビュー
むはー、面白かった! 門井さんも全部読めてへんなあ。 またそういう作家さんが増えてしまった。うひひ。
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終戦記念日間際の時期を狙っていたかのような出版。 日韓でその領有権を巡って長年対立を続けている「竹島」問題にフィクションで切り込んだ意欲作。 抜群に口が達者で度胸があり、頭もよく回る一人の稀代の語り士が、ひょんなことから埋もれていた重要な古文書と出会う。そこから始まる日中韓の外務省相手のバクチのような一大駆け引きの頭脳戦が面白い。さまざまな伏線が後からどんどん効いていくるところはミステリの王道。 元高校の同級生にして外務省勤務の才媛・滝井ことみのインテリジェンスと機転も、主人公・土井健哉のひらめきととっさの一言にはかなわない、、、 文中にある『「領土」というのはつまるところ「言葉」であるという。』と、日本の政治家(外務大臣)の口を通して語られる主観が潔い。 この本を読み終えて、改めて「竹島」問題を考えてみると、その構図が良く分かる。フィクションといえども現代史の背景理解には役立つものだ。
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帯にある通り「サスペンス」に分類してみたけれど、それほど”切羽詰った感”は無い。 ある家で、江戸時代から伝わる和本が見つかる。そこには、竹島に関する気になる記述が…から始まる丁々発止の外交ゲーム。 日本と韓国、果ては中国まで巻き込んでいく。 まさに”丁々発止”で進んでいく。 フ...
帯にある通り「サスペンス」に分類してみたけれど、それほど”切羽詰った感”は無い。 ある家で、江戸時代から伝わる和本が見つかる。そこには、竹島に関する気になる記述が…から始まる丁々発止の外交ゲーム。 日本と韓国、果ては中国まで巻き込んでいく。 まさに”丁々発止”で進んでいく。 フィクションだけど、「外交ってこんななのかなぁ…」と思わせる描写もあって、面白い。
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今話題の島をテーマにしながらもユーモラスな展開が楽しめる1冊。 丁々発止の元同級生の2人。元担任の先生の語ることばが光る。 オススメです。
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ある家で秘かに守られていた一冊の和綴じ本。そこには現在の「竹島」問題の決定打となるある文章が記されていた……。 竹島問題を素材にしたコンゲーム小説。歴史や政治にはあまり踏み込まず、メインとなるのは口八丁手八丁の化かし合い。相手の裏を読んでの屁理屈や詭弁の応酬が愉しい。
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や、もう、面白くって面白くってたまりません。ほんと。 こんなデリケートなテーマをこんなにワクワク感にあふれた小説に仕上げてしまうなんて。門井さん、恐るべし! したたかでしなやかで貪欲な強さが大阪ソウルを謳い上げる! あぁ、本当に面白かった!
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