現代中国語版 聊斎志異 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
芥川龍之介に影響を与えた清代の小説を、現代中国語で風格を損なわずに訳しなおした本です。映画、「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のモトネタにもなっているようです。内容は味わい深い作品ばかりで、語彙や文法もこう書くのかという上質な中国語を楽しめます。むかし角川文庫4冊本で完訳がでていたのをもっていたけど、この本に入っている「竹青」という作品は読んだことがあった。人間とカラスの世界を生きる男の話です。お気に入りは「趙城虎」という作品で、息子を食った虎が役人にさとされて、その老母に孝養をつくす話、最後に虎は老母の墓前で咆哮します。味わい深い作品です。
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