続・悩む力 の商品レビュー
現代の苦悩の源泉を「近代」に見出し、マックス・ウェーバーと夏目漱石をヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく「人間的な」悩みを「人間的に」悩むことこそが生きていることの証。と広い読者層に配慮した平明で分かりやすい文章で綴った『悩む力』の続編。前著は100万部近く売れたんだとか。...
現代の苦悩の源泉を「近代」に見出し、マックス・ウェーバーと夏目漱石をヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく「人間的な」悩みを「人間的に」悩むことこそが生きていることの証。と広い読者層に配慮した平明で分かりやすい文章で綴った『悩む力』の続編。前著は100万部近く売れたんだとか。 「悩む」とは「考える」こと。というのが前回のお話だったかとおもったが、今回は彼なりの幸福論。「気の持ちよう」にすべて還元するような主観的な押し付けがましさが何かやだ。いろいろあったのか、なんか変わったな、という印象。53点。
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やはり「続」もおもしろかった。 前作を読んでいなければ分かりにくい部分もあったので、前作を熟読してから読まれるとさらに深く理解でき、おもしろさを感じることができると思った。 前作と違い、最後の方は希望にあふれる内容だったので新鮮だった。 前半の鬱々とした感じはやはりあったけれど。
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3.11を受けて、何も信じられなくなった日本人がどのように歩むべきか、漱石やウェーバー、さらにW.ジェイムズやV.E.フランクルといった先人の著作を挙げて説く。オリジナリティーはないが、断章的な各章それぞれはまあまとまっている。著作紹介として良い本。タイトルの「続・悩む力」は前作...
3.11を受けて、何も信じられなくなった日本人がどのように歩むべきか、漱石やウェーバー、さらにW.ジェイムズやV.E.フランクルといった先人の著作を挙げて説く。オリジナリティーはないが、断章的な各章それぞれはまあまとまっている。著作紹介として良い本。タイトルの「続・悩む力」は前作「悩む力」が売れたから付けた、というだけのことで、内容的には関係ないと思う。
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前作を読み終わった後、漱石の本を何冊か読んだ。 今回もそんな気持ちになった。 漱石はやはり天才だ。
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「態度」とは世界というものを自分の力の及ばざる「超意味」の存在として認識しつつ、なおかつそのなかで、自分が問われている役割について、一つ一つ責任を持って決断していくこと。運命を唯々諾々と受け入れることではない。
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前著から相変わらず、漱石(や他の例に上げている著者の作品)を読んでいないと入ってきにくい内容だった。 一度漱石を読んでから再度読むと、見方が変わるんだろうな。
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大学生のとき、恩師の先生が講義で話してるのを見て、なんでこんなに「いかにして生きるか」について語ることに長けているんだろう?と思ってたのだけど、この本を読んでいて同じことを感じました。 人間は誰でも「一回性」と「唯一性」の中で生きているんだそうな。この言葉は常に言葉に留めておきたいと思った。 未来についてばかり語られることが多いけど(ここで自分が思いついたのは経済成長率の話。あんまりわかってないけど…)、人が積み上げてきたものは過去なのだから、過去をもっと大切にしてもいいんじゃないかという視点は斬新でした。でもそのとおりだよね。 あと人間の価値のありかは「創造」「経験」「態度」にあるそうです。 自分は創造はまだ(?)できそうにないので、ひとまず経験と態度で頑張りたいです。 これを唱えたフランクルも、最も重きを置いていたのは態度みたいだし。。。
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震災前に書かれた「悩む力」より、こちらの「続・悩む力」のほうが好きだった。 資本主義社会の行く末の中で、おそらく多くの人がなんとなくもやもやと悩んでいることを綺麗に表現してくれた一冊。 前作よりも姜さんの毒が入っていた気がするが、それは世の中に確実に存在するもので、しっかり見つ...
震災前に書かれた「悩む力」より、こちらの「続・悩む力」のほうが好きだった。 資本主義社会の行く末の中で、おそらく多くの人がなんとなくもやもやと悩んでいることを綺麗に表現してくれた一冊。 前作よりも姜さんの毒が入っていた気がするが、それは世の中に確実に存在するもので、しっかり見つめなければならないものだと感じた。 何が人を追い詰めているのか。なぜ孤独なのか。信じられるものは何もないのか。 何を受け入れて、何を乗り越えていくのか。 思い悩んだときに、何度でも読みたいと思った。 夏目漱石が、『こころ』の作中で「先生」に言わせた 「あなたは腹の底から真面目ですか。」 という言葉は、私自身にいつも問いかけたい。忘れないようにとどめておきたいと思う。
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経済の事は詳しくわからないので、深く感情移入出来なかったけど、 幸せについて、この世で生きていくために、などで共感出来る部分が多くて勇気を貰った。
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震災を経て,「悩む人」,「二度生まれ」のすすめなどをキーワードに「漱石」,「ウェーバー」を手がかりに悩み抜く,これまでの幸福論でやり過ごすことはできず,苦悩等に目を向け,その意味を掘り下げることにより新たな「しあわせのありよう」が見えてくるはずだと説くもの。
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