奪取(上) の商品レビュー
街金に手を出した親友を救うために、主人公であるフリーターが考え出したのは、偽札づくりだった…… パソコンオタクの主人公の狙いは、ATMの紙幣識別機をいかにすり抜けるかだった。寝る間も惜しんで作り上げた偽札。ATMから本物の現金が吐き出されるカタルシス。 しかし、このまま目標...
街金に手を出した親友を救うために、主人公であるフリーターが考え出したのは、偽札づくりだった…… パソコンオタクの主人公の狙いは、ATMの紙幣識別機をいかにすり抜けるかだった。寝る間も惜しんで作り上げた偽札。ATMから本物の現金が吐き出されるカタルシス。 しかし、このまま目標達成とは行かず、物語は暗転する。ここからがこの物語の真骨頂なのだ。企みに気づいて現れる新たなキャラクター。追いかけるヤクザと警察。みなぎる緊張感を持続しながら、物語は下巻へ。 生きのいい会話と疾走感あふれるプロットで、460ページがあっという間。
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推理作家協会賞受賞作品なので手を出した。とにかく作者が調べに調べた印刷技術とか印刷薬品とか、長々と読まされる、これが殆ど。ミステリーとしてはハードボイルドな部分が面白かったくらい。分厚い上下、こら長すぎる。
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これはすごいおもしろかった! こんなに夢中になって一気に読んでのは久しぶりだ! 簡単に言うと偽札をつくる話。しかし、偽札作りはそんなに簡単じゃない。 なら、どうするか? 主人公達は頭を使うのだ! しかも、ただ犯罪を行うのではなく、たとえ不利になるとわかってても、彼らの犯罪の美...
これはすごいおもしろかった! こんなに夢中になって一気に読んでのは久しぶりだ! 簡単に言うと偽札をつくる話。しかし、偽札作りはそんなに簡単じゃない。 なら、どうするか? 主人公達は頭を使うのだ! しかも、ただ犯罪を行うのではなく、たとえ不利になるとわかってても、彼らの犯罪の美学に基づいての行動が痺れる! やっぱり主人公はこうでなくちゃ! とにかくおもしろかったのでぜひ読むべきだと思う! 早く下巻を読みたい!
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道郎と雅人の掛け合いがオモシロい。展開が早くテンポも良いので読んでいて飽きさせない。途中でかなり詳しい印刷に関する描写がある。ここで一気に説明的になる。ここでいかに挫折せずに読み進められるかがこの小説を好きか嫌いになる分水嶺になると思う。
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