2033年地図で読む未来世界 の商品レビュー
図書館で借りて読んだけど、購入して手元に持っておきたい一冊。 少子化や社会保障制度など、日常的な問題として感じる事項についても詳しく書いてあるし、 普段日本で何気なく暮らしているとなかなか気付けないような、食料や水やエネルギーの問題についても、空間的にも時間的にも広いスケールで...
図書館で借りて読んだけど、購入して手元に持っておきたい一冊。 少子化や社会保障制度など、日常的な問題として感じる事項についても詳しく書いてあるし、 普段日本で何気なく暮らしているとなかなか気付けないような、食料や水やエネルギーの問題についても、空間的にも時間的にも広いスケールで描かれている。 そしてただ悲観するのでなく、未来は変えられるのだというメッセージがいいな、と思った。 別の方も言われていたように、「最後に、この本の制作中に誕生したふたり、ポール・キュネオとラズロ・ニコラへ、ようこそ」の一文はとてもよかった。 この世界で、これからどう生きていこう?と考えるのに、この一冊を読んでおいて絶対に損はないと思う。 少し値段は張るけど購入しようかなぁ…
Posted by
世界では6人に1人がスラムに暮らしている、これを解消するために住宅を増やすとすると2030年までに、1時間に4,000戸の住宅を建設しなければならない とか、 欧州では1人当たり1日150~200リットルの水を消費しているのに対し、アフリカでは10~40リットルとなっており、これ...
世界では6人に1人がスラムに暮らしている、これを解消するために住宅を増やすとすると2030年までに、1時間に4,000戸の住宅を建設しなければならない とか、 欧州では1人当たり1日150~200リットルの水を消費しているのに対し、アフリカでは10~40リットルとなっており、これは上下水道が整備されていないことに起因する。また、飲用に適さない水を飲んだことが原因で先進国なら考えられないような病気を患い、5歳未満の子供が年間150万人も命を落としている とか、 エコロジー的な観点から見れば、人間はすでに20年間も環境に「借り」を作りながら生きている とか。 こうした我々が本質的に取り組むべき課題を提示するデータが、非常に分かりやすく、かつ美しいグラフィックでまとめられており、編集チームの使命感を強く感じる一冊です。 昨日の、フラット化する~ でも触れられていましたが、決してフラットではない世界が存在します。フラット化した世界が背負う使命とは何か考えずにはおられなくなる内容でした。 印象深かったのが巻末の謝辞で、こう書かれています。「この本の制作中に誕生したふたり、ポール・キュネオとラズロ・ニコラへ、ようこそ」 ようこそ。我々はいつでもこう言える準備を地球でなさねばならんでしょう。
Posted by
- 1
- 2