ハーバード・ケーススタディ方式で企業財務を学ぶ の商品レビュー

山田晴信【著】

2021/08/08

タイトルにハーバードなんて入っているので、構えて読んでみたら、入門書だった。大学生とか若手社員向け。６つのケースで企業財務を学ぶというもの。ケースの中に、電力会社が含まれており、ケースとは言いつつも、福島原発事故以前・以後両面で財務を検討している点は、興味深かった。
資本構成を考慮する際に重要な要素はFRICTというらしい。
Flexibility：財務の柔軟性、すなわち借入能力
Risk：営業リスク、商品リスク、経営者リスク、財務リスクなどのさまざまなリスク
Income：資本コストと経済性、収益性、成長性など、利益を生み出す力
Control：経営の支配権（具体的には、株式の持ち分と議決権）
Timing：投資や資金調達のタイミング、順番等