ラブコメ今昔 の商品レビュー
こんなのも書けるのか有川浩! 今作に納められている「青い衝撃」。男性では描けないような女性の恐ろしさが見事に描かれている。 ベタ甘ラブコメだけでなく、しっかり恋愛の愛憎を描いてくれるとは。有川浩、にくい作家である。
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2019.10.12読了。取材してるから当然と言えばそうなのかもしれないが、ほぼ全てに人物やストーリーのモデルや大本があるのには驚いた。だからこそのリアリティか。最初のストーリーはタイトルと同じ「ラブコメ今昔」、話としては「昔」にあたるのかな?良い奥さんだなぁ。ラストにお前らかよ!と思わず突っ込んでしまった。そして「今」として最後の章へ続く…。にくい構成だぜ。「広報官、走る!」に出てきた『ワイルド・キングダム』とかも終了期間も含めてモデルは某動物番組の事だろうなぁ。「青い衝撃」で公恵がメモを見つけた時、捨てずに証拠としてとっておく判断したのは流石自衛隊の嫁!冷静!と思った。対決前の「自衛官上がりのー見てもらおうじゃないの。」には興奮した。女としてだけでなく元自衛官である矜持をも表してるように思えた。フーッ!やっちゃえー!とか思った。「秘め事」あたりで自衛官の恋はどれも命がけの恋だなと思った。でも個人的経験のせいかその価値観は私にはストンと腑に落ちる。だから私には有川作品は他のラブコメに比べてずっと読みやすいのだ。ただ「秘め事」のあとがきで同期はもう半分も残ってないと知ってその職に就く覚悟の違いは感じた。そしてその職についてる方々へ多大なる感謝を!全部を通して本当に色々ありのラブコメ今昔なストーリーなので良いタイトルだなと思う半面タイトルと表紙だけだと「自衛隊」の部分が一切分からないのはいかがなものかと思ったが第二弾だから許されちゃうのか…表紙とタイトル見た時に自衛隊モノだと知らなかったから避けちゃってたよ。特に表紙よ!「今昔」でこの表紙だから平安時代のラブコメかな?とか思ってたわ。表紙に各章題の英語表記があるのだけど「青い衝撃」はまんまブルーインパルスなんだな。
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自衛隊の話だから、少し固いかなと思ったけど、全然そんなことはなくキュンキュンする話ばかり!!自衛隊の方々を改めて尊敬する一方、親近感も湧いた。そして、短編集だから読みやすい。
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自衛隊という職業。 それを生業とする人々の恋愛模様。 使命に対する純粋さと個人の気持ち。 切りとり方が秀逸。 軽く読める短編集で楽しめました。 オジサンには、甘めカクテルを連投した感じかなぁ^_^。
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I thought it was a simple love story, but the contents were more rigid.
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やっぱり有川浩大好きだ! 自衛官同士の結婚の話題で、自衛官といういつなにがおこるかわからない危険と責任を伴う職業の2人が結婚して、子供ができた時のことを危惧して、問題に感じる上官の考えは、たしかに古い部分もあるけれど、家族や周りの人のことを大切に真剣に考えているからこその発言で、考えさせられるものがあった。 写真展で自衛隊の機材などのハード面だけじゃなく、それを扱い向き合う自衛官の様子を挟み込み、伝えようとする姿勢が好きだった 自衛隊が好きな人たちにとってはもちろんハードは魅力的でかっこいい部分ではあるけど、どんな職業でもそうだけどそこにいるひとりひとりの想いとか、そういうものを見落とさずにすくい取れる人でいたいと、思った。 ただきゅんきゅんさせてくれるだけじゃなく、そうして考えさせられるような部分があったり、自分が日常で触れることのない自衛官の世界を知ることができたり、いろんな付加価値のある有川作品、これからも読み続けたい
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それぞれの短編が面白かった。 恋愛小説を読み慣れてないこともあり、1話ごとにお腹いっぱいになり、読み終えるのに結構時間がかかった。
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自衛隊員の結婚恋愛事情を綴った短編集。 国を守るために日夜努力する自衛隊員たちの等身大の恋愛。 お見合い結婚、逆ナン、自衛隊員同士の恋愛、ストーカー。 『軍事とオタクと彼』が個人的には好きでした。 女性に免疫がなく、逆ナンされて戸惑う年下のオタク男子が可愛かったです。 普段は自...
自衛隊員の結婚恋愛事情を綴った短編集。 国を守るために日夜努力する自衛隊員たちの等身大の恋愛。 お見合い結婚、逆ナン、自衛隊員同士の恋愛、ストーカー。 『軍事とオタクと彼』が個人的には好きでした。 女性に免疫がなく、逆ナンされて戸惑う年下のオタク男子が可愛かったです。 普段は自信なさげなのに、仕事となると国のために命を懸ける姿がとてつもなくかっこいい。
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作品紹介で「ベタ甘ラブな恋愛小説集」とありますが、私は恋愛要素を入れた自衛隊小説だと思いました。登場する自衛官たちの決意や覚悟に、ベタな言い方しか出来ませんが心を打たれました。 「有事を架空の想定にするな」と言った今村、「僕らはそういう教育を受けてる」と言う光隆、「怖くはない」と言い切る政屋・・・。 身内に自衛官がいないので本当には分かっていないと思いますが、ただただ頭が下がる思いでした。
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実は何度も再読している作品のひとつです。 「国防ベタ甘短編集」だと『クジラの彼』が先に出ています。しかし、有川浩さんが描く国防(自衛隊)の姿を短編でササっと読みたいという方には、こちらをおすすめ。 登場人物の設定がすごく細かい。 有事に備え隙がないとイメージしがちな自衛隊員も、...
実は何度も再読している作品のひとつです。 「国防ベタ甘短編集」だと『クジラの彼』が先に出ています。しかし、有川浩さんが描く国防(自衛隊)の姿を短編でササっと読みたいという方には、こちらをおすすめ。 登場人物の設定がすごく細かい。 有事に備え隙がないとイメージしがちな自衛隊員も、いい意味でネジが外れています。 特に「軍事とオタクと彼」は不覚にも大笑い。 あまり他人には見せたくない・見てほしくない趣味だとか一面だとか、誰でもあると思います。想像してみてください、見てほしくない一面の「メッキ」が剥がれたときの衝撃たるや…。ましてや彼女バレした時。当方男、読みながら思わず「うわバレた!」と声に出てしまいました。 結局、自衛隊員がいわゆるオタク趣味であろうが、恋愛しようが良いんです。人間だから。 有川さんなので、とどのつまり恋愛の方向に筆が進むのですが、自衛隊員のリアルという部分に着目するなら、表題作の「ラブコメ今昔」と「ダンディ・ライオン」にグッときました。
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