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本棚の中のニッポン の商品レビュー

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2023/06/26

☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB0919843X

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2016/07/19

日本の本が、海外でどの程度需要があるのか、どのように日本の本を入手しているか。海外での図書館員として勤務した経験を持つ筆者が、様々なエビデンスを提示しながら説明する。日本の本は電子化されていないがゆえに研究テーマが外れつつある、情報発信してもメインストリームにのらなければ見られな...

日本の本が、海外でどの程度需要があるのか、どのように日本の本を入手しているか。海外での図書館員として勤務した経験を持つ筆者が、様々なエビデンスを提示しながら説明する。日本の本は電子化されていないがゆえに研究テーマが外れつつある、情報発信してもメインストリームにのらなければ見られない、などの指摘は耳にする話だが、現場の経験者が言うと説得力がある。

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2014/03/09

海外の日本関係資料を扱う図書館について紹介し、その課題やニーズに日本側からどう応え、情報を発信していけばいいのかを論じた本ですが、「海外」に限らず、自館の利用者へのサービスの提供についても、図書館職員が新たな視点から考え直すための「切っ掛け」となりうる貴重な示唆を含んでいます。 ...

海外の日本関係資料を扱う図書館について紹介し、その課題やニーズに日本側からどう応え、情報を発信していけばいいのかを論じた本ですが、「海外」に限らず、自館の利用者へのサービスの提供についても、図書館職員が新たな視点から考え直すための「切っ掛け」となりうる貴重な示唆を含んでいます。 ■横国大附属図書館所蔵データ http://opac.lib.ynu.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?isxn=9784305705884

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2013/06/29

2013/06/29読了。海外の日本研究事情から選書、文字コード、ILL、人材交流から研修まで網羅的に解説されていた。 日常業務では取り立てて意識していないが、私たちの仕事は情報を必要としている誰かに必要な情報を届けることだなあと。当たり前のことだけど、再認識させられた。 そ...

2013/06/29読了。海外の日本研究事情から選書、文字コード、ILL、人材交流から研修まで網羅的に解説されていた。 日常業務では取り立てて意識していないが、私たちの仕事は情報を必要としている誰かに必要な情報を届けることだなあと。当たり前のことだけど、再認識させられた。 それから、情報発信についても。その先に実現させたいものの存在を見据えて行う必要があるな、と。

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2012/11/08

実は私は江上さんの隠れファンです。ブログとは一味ちがった感じですが,図書館職員が,よくぞここまで調査を!と同じ図書館職員として驚愕します。日本が世界から研究されている,世界で日本の情報を集めるには?ということを今まで考えたことがなかったので,目からうろこでした。そして,日本のデジ...

実は私は江上さんの隠れファンです。ブログとは一味ちがった感じですが,図書館職員が,よくぞここまで調査を!と同じ図書館職員として驚愕します。日本が世界から研究されている,世界で日本の情報を集めるには?ということを今まで考えたことがなかったので,目からうろこでした。そして,日本のデジタル化の遅れが世界に与える影響は小さくない,ということも。日本国内の研究者が困るだけではないんだ,ということ,そのために,「日本」が学術情報の流れに乗れなくなりつつある,ということ,これは大変なことじゃないのか?世界から日本を見るという視点を持つことが緊急に必要なんじゃないか?先日,留学生と話していた時も,資料のデジタル化について,国家の方針はないのかと聞かれ,答えにつまりました。日本の学生は今の状況に不満がないようだけど,それは「知らない」からじゃないのか。このあたり,もう少し図書館が頑張った方がよさそうです。で,この本の中で,一番よかったのは後書き。情報は発信すればよい,というものではない。その届く先を考えること。そのあと何が起こるかについて思いを馳せること。何事によらず,手段が目的化してしまうことが多い中で,この指摘は大変大事だと思います。

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2012/08/20

これは、日本で日本のことを研究する際にも問題になるよなぁと思った。図書館はまだまだ人的リソースをうまく活用できていないような

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2012/08/15

アメリカ議会図書館に118万冊、UCBに39万冊、ハーバードに32万冊、ミシガン大学、コロンビアに30万冊 漫画やアニメもたくさん海外では研究資料としてある。 日本語の本、日本の文化が世界中に普及するのは素晴らしいことだ。

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2012/06/05

3部構成。海外での日本研究のために行われている資料のやりとりについて,図書館を中心とした各機関の実践,Google BooksでのJapanの現れ方など多角的な視点から現在,海外から見た日本資料について,起こっている問題点を明らかにしています。 文献だけを使って書かれた文章だけ...

3部構成。海外での日本研究のために行われている資料のやりとりについて,図書館を中心とした各機関の実践,Google BooksでのJapanの現れ方など多角的な視点から現在,海外から見た日本資料について,起こっている問題点を明らかにしています。 文献だけを使って書かれた文章だけではなくて,筆者が実際に取材して得たデータやインタビューもふんだんに盛り込まれています。本文が平易に書かれている事もあって,一気に読み終えてしまいました。読みにくいという印象は全くありません(むしろ写真とかがふんだんに盛り込まれているので,どんどん次が気になって読み進めてしまう感じです)。 各節は長すぎず,短すぎず,そして参考文献がきっちり示してあります。おそらく大学の授業やゼミで一部を使ってディスカッションするのにはとても良い本では無いかと思いました。 私も海外の図書館にしょっちゅうILLをかけて,そのたびに手続きの煩雑さにうんざりすることが多いのですが,外国の方が日本に行う場合はその何倍もの大変さがあるのだというのを,この本を通じて初めて知った次第です。 一線級の海外研究をするなら,現地に行って調べろというのは半ば鉄則らしいのですが,この本で描かれているように,日本語が決して得意でないレベルであっても,日本の資料が必要な場面というのは確かに存在するのは,大変よく分かります(日本の中では,「そういう需要があることすら知らない・わからない」というのはちょっと恐ろしい感じもします)。 ともかく,図書館だけでなく,海外と日本とのつながりに興味を持っている人すべてに強くお勧めできる一冊です。

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2012/06/05

2012 6/2読了。献本いただいた。 ・海外で日本について学ぶ学生、研究する研究者 ・そのサポートをする海外の日本図書館 について紹介し、 ・その課題やニーズに日本側からどう応え、資料・情報を提供・発信していけばよいか を考えていく、という本。 本書を読むまで(より...

2012 6/2読了。献本いただいた。 ・海外で日本について学ぶ学生、研究する研究者 ・そのサポートをする海外の日本図書館 について紹介し、 ・その課題やニーズに日本側からどう応え、資料・情報を提供・発信していけばよいか を考えていく、という本。 本書を読むまで(より正確にはそれ以前からの江上さんがしばしばなされていた情報提供に触れるまで)、海外にあって日本を研究する人びと、日本語の本やその外国語訳、あるいは日本に関する本を欲している人の存在はあまり意識して来なかった。 如何に英語等で発信して世界のメジャー・シーンに情報を出すか、ということ自体は研究者として当然、常に意識していた一方で、「日本で流通しているものを」海外へ、というのはコローンと失念していた、ということ、そしてそれが如何に問題かということを本書によって気付かされた。 例えばCiNiiや機関リポジトリ等による日本の雑誌の話も出てきて、そこでは自分が普段研究として扱っている日本語で書かれた人社系の論文へのニーズも語られる。 今まで電子的な英語文献に海外からのアクセスがあるのは当然と捉えていた一方、「日本語の文献を」あえて欲している海外の日本研究者のことをどれだけ考えていたかと言えば・・・(汗) でも実際にはそういう人びと、容易に日本の大学図書館で冊子体をコピーしたりなんかできない人にこそ電子的な発信の需要が強く存在する。 加えて予算の制約が厳しくなる中では電子情報となっていないものへ予算を振ることは困難になりつつもあると言い、日本からの情報の入手がより難しくなっていく。 そうなればより情報が得やすいテーマの方に自ずと研究者人口がシフトしていくことにもなる。 いわゆるCJK,中国、日本、韓国の中では電子ジャーナル/データベースとも日本が最も遅れている(この場合、「日本国内の情報について」の電子化が最も遅れているということ。海外データベースとか電子ジャーナルとかの契約数の話ではない)ことが本書中ではたびたび示されている。 ただでさえ日本研究自体が海外において徐々に衰微していく中で(もちろんそれ自体は国際社会の中での日本自体の位置づけが第一因であって直接の原因が電子化の遅れにあるわけではないが)、興味を持った人でもなかなか研究しにくい国になってしまっているんじゃないか、という指摘は、はっとさせられるものがあった。 最近は入手できる文献も増えてきたけど紀要とか電子化しやすいところからやって主要誌が後回しじゃないのー、とかね、わかってはいたもののそれを海外から指摘されるとは・・・。 で、日本の情報が入手しにくいというのはこの電子化自体の遅れの問題のほかに、そもそも端から海外で求めている人がいるって事自体に意識行ってない、というより根源的な点も指摘される。 クレジットカードで買えないとか国内からじゃないとか買いにくいとか、端から自分たちの発する情報が海外から求められることを想定していないっていう。 日本語論文の海外需要に気付いてなかった自分の場合もまさにそうだろう。 これからはこの点は従来よりかなり意識して研究に取り組んでいってみたい、という意識を強くしただけではなく、他にもこう、なんかできることないか、っていう・・・焦燥感とも違うけどうずうずした気分になる本だった。 さらにそのうずうずを行動につなげていくためのヒントもいっぱい提示されていて・・・むう、考えられているなあ・・・ これは是非いろいろな本に読んでもらいたい本だと思う。 本業が電子よりなんでつい電子の話ばっか書いてしまったが、実際には現物の扱い等についてもかなり厚いし、文字コードのところとかいろいろ面白い。

Posted byブクログ