お宝発掘!ナンシー関 の商品レビュー
好きで良く読む作家の方々の本からチカッ、チカッとこぼれる名前があった。 「ナンシー関…」 確か、消しゴム版画家さんだよね。 著書は読んだ事なかったな~ 確か、すでに亡くなった方だと思って… いたのだが、なんと図書館の新書コーナーにてこの方の本を発見。 亡くなって尚、本が出版...
好きで良く読む作家の方々の本からチカッ、チカッとこぼれる名前があった。 「ナンシー関…」 確か、消しゴム版画家さんだよね。 著書は読んだ事なかったな~ 確か、すでに亡くなった方だと思って… いたのだが、なんと図書館の新書コーナーにてこの方の本を発見。 亡くなって尚、本が出版されるって、きっとすごい人なんだ! と、手にする機会が出来た事を幸運に思いつつ記念すべき ナンシー関本を初読み。 して、その内容は、と言えば。 世に流通する『あらゆる』に優しくも厳しく突っ込む、まるで子供の全てを見通している母のごとき眼力をそこに見たような気がした。 今回は TV番組、雑誌、コンビニジュースが標的になっていたが、 私達が (面白いなぁ)と、思えば笑って眺め、 (つまらないな)と感じれば、スイッチを消す。 うまけりゃ飲む、 まずけりゃ捨てる。 気になれば読む、 興味なければスルー されるだけの、どこにも留まらないもの達をひとつひとつ捉えては 良くも悪くもじっくりと向き合う。 カコン、と机の上に置いたジュースをじっ…と、睨みつつ そっ…と目を閉じたその思考の内側の実に深い事と言ったら! 洞察力、観察力、先見力、共に鋭く、 10年以上前に書かれたコラムなのに、 今とのズレをあまり感じなかった。 先を歩いていたナンシー関に、 やっと時代が追いついた、と言う所であろうか。
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未収録作品ということで、ややマイナーなエッセイが多い。 んでも、カルピスウォーターの考察なんかがうれしい。 ナンシーさんのファンなら、この事件をナンシーさんに書いてもらいたいってことがよくあるはず。塩谷 瞬とか、ミッツマングローブとか、嵐の人気についてとか。 誰か二代目になるよう...
未収録作品ということで、ややマイナーなエッセイが多い。 んでも、カルピスウォーターの考察なんかがうれしい。 ナンシーさんのファンなら、この事件をナンシーさんに書いてもらいたいってことがよくあるはず。塩谷 瞬とか、ミッツマングローブとか、嵐の人気についてとか。 誰か二代目になるような人、いないかなあ。
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今年で没後10年のナンシー関の未収録原稿を集めた1冊。彼女が亡くなったときは衝撃でした…。 ナンシー関といえば、テレビ番組や有名人についてのコラムが印象的ですが、この本には雑誌やジュースなどについてのコラムも収録されていてとてもおもしろいです。また当然のことながらかなり昔に書かれ...
今年で没後10年のナンシー関の未収録原稿を集めた1冊。彼女が亡くなったときは衝撃でした…。 ナンシー関といえば、テレビ番組や有名人についてのコラムが印象的ですが、この本には雑誌やジュースなどについてのコラムも収録されていてとてもおもしろいです。また当然のことながらかなり昔に書かれたコラムなので、今と比較して読むのも楽しいです。
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世界文化社のSさんにいただいた。 没後10年ってことで、流石に、今となっては古い固有名詞が結構沢山出てくるんだけど、上手く『注』でカバーしてあるので、問題なく読めたかな。 今となっては廃刊になった雑誌の名前も、私には面白かった。 とは言え、コラム自体の切り口なんかは、いまでも...
世界文化社のSさんにいただいた。 没後10年ってことで、流石に、今となっては古い固有名詞が結構沢山出てくるんだけど、上手く『注』でカバーしてあるので、問題なく読めたかな。 今となっては廃刊になった雑誌の名前も、私には面白かった。 とは言え、コラム自体の切り口なんかは、いまでも全く褪せることなく、『流石はナンシー』と思うこと必至。 私は本屋さんだからかな? 『マガジンチェック』 が好きだなぁ。
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「消しゴム版画は棟方志功の再来、シニカルなテレビ批評は太宰治のデカダンス」とは今、ナンシー関を紹介するために勝手に作った説明だが、まあそれは別としてナンシー関が急逝して早10年が過ぎようとしている。 急逝後、彼女の書いた文章の殆どが網羅され書籍化されたわけだが、此処へ来て新たに...
「消しゴム版画は棟方志功の再来、シニカルなテレビ批評は太宰治のデカダンス」とは今、ナンシー関を紹介するために勝手に作った説明だが、まあそれは別としてナンシー関が急逝して早10年が過ぎようとしている。 急逝後、彼女の書いた文章の殆どが網羅され書籍化されたわけだが、此処へ来て新たに未書籍化のエッセイをまとめたものが本書だ。全く新たに発見された文章なのか、それとも意図的に書籍化の対象から外されていたのかは良く判らないものだが、内容的にも結構発散しているし、場末的な雑誌(失礼!)に発表されたものが多いことから後者のような気もする。 少なくともナンシー関の「名エッセイ」の一つとはとても名乗れる代物ではないのだが、逆に、ナンシー関が青森発見されたという謎の「おでん・ジュース」を調査するという超貴重なエッセイが読めることに喜ぶべきだろう。
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