花嫁たちの深夜会議 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シリーズものの途中の作品だったようで、誰が主人公なのかよく分からないまま読み進めることになりました。 赤川次郎さんの作品の最大の利点は文体がとても軽いということ。 しかし、あまりの軽さにストーリーとして物足りなさを感じてしまうというのもあります。 今回のお話は「花嫁は荒野に眠る」と「花嫁たちの深夜会議」の二つの作品が収められていましたが、前者はお話の展開がぶっ飛びすぎていて、ついていけませんでした。 後者は比較的お話としては好きでしたが、とても短くあまりにも薄っぺらく終わってしまったなというのが正直なところです。 一人の男を四人の女性で夫婦ごっこをするという設定は良いのですが、それぞれ四人の女性のキャラクターへの感情移入をするほど丁寧には描いていませんし、本当におはなしがさらっと終わってしまった感がいなめません。 文体が軽やかで、爽やか、というのも良いのですが、なんだかあまりにも軽すぎて記憶にもあまり残らないような気がする作品だと思いました。
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