ルポエッセイ 感じて歩く の商品レビュー
全盲者の日々の行動のリアルを語るルポエッセイ。木々を渡る風の音でそれが何の木か分かる感覚のするどさに感動し、それでも危険が一杯の今の周辺環境に考えさせられる。
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視覚障害の三宮さんが、日々感じる視えないことを綴る。自らを「シーンレス」と表現し、白い杖の感覚や点字ブロックの効用などを健常者にもわかりやすく伝えてくれる。
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「目が見えない」と言う事について、具体的に感じる事が出来たような気がする。足元にある線の「内と外」という感覚や方向など、普段気にせずに居た事の重要性を知る。
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四歳で視力を失い「シーンレス」となった著者のルポエッセイ。自由にあるいて移動する--移動の自由は人間の自由の根幹の一つ。人間の動きは社会と密接にかかわっている。白杖で歩く技術の習得、路上の危険などその現実が著者の体を経由した文章で伝わってくる。 筆者は表題の通り「感じて歩く」。シーンレスの三人に二人が線路転落経験があるという指摘には愕然とするし、偏見には心が痛む。しかし著者は適度な毒とユーモアで包み込む。想像力や共生といった言葉をもう一度点検したい。★4 ・岩波書店によるmoreinfo→ http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN978-4-00-025841-8 ・『週刊文春』の著者インタビュー http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1557
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4歳で失明した麻由子さんのエッセイは、優しい心根と素晴らしい感受性、そして理性的な視点で鋭く明快に描く筆力が好きです。 私が知らない「シーンレス」の世界の案内人!
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