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いのちの砂時計 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2023/12/24

大往生という言葉は今でもあるが、歳を取ってからの死であれば受け入れられるかといえばそうでもない。医学や医療技術の発達によって、死はますます混迷を深めたのだろう。生と、生の延長としての臨終と、死とをよくよく考えておかなければいけない時代になったことは否めないようだ。

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2012/06/15

どのように最期を迎えるか。 どのように「生きる」のか。 延命がかならずしも患者にとって良いわけではない。その人らしく、生きる。その人生を支えぬく機関が少ないことが驚きだった。 2012年3月。日本老年医学会は胃ろうに関するガイドラインを発表した。その中では、延命治療の中止・差...

どのように最期を迎えるか。 どのように「生きる」のか。 延命がかならずしも患者にとって良いわけではない。その人らしく、生きる。その人生を支えぬく機関が少ないことが驚きだった。 2012年3月。日本老年医学会は胃ろうに関するガイドラインを発表した。その中では、延命治療の中止・差し控えも選択肢になりうることが示されている。 どのように最期を迎えるか。 どのように「生きる」か。 身近な人、家族、自分。 どう支えたいのか。どう生きたいのか。 今、改めて考える時期に来ていると感じた。

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2012/06/10

共同通信社社会部の終末期医療に関わるいのちの記録。 老年期の終末、そして、小児(新生児)の、難病の、ドヤ街の、がんの・・・それぞれの終末を本人とその家族や周囲の方(家族や施設スタッフ、医療重視者)のインタビューから素直に綴った終末期の記録。 ページをめくるのが重くなるところもあ...

共同通信社社会部の終末期医療に関わるいのちの記録。 老年期の終末、そして、小児(新生児)の、難病の、ドヤ街の、がんの・・・それぞれの終末を本人とその家族や周囲の方(家族や施設スタッフ、医療重視者)のインタビューから素直に綴った終末期の記録。 ページをめくるのが重くなるところもあるし、非常に考えさせられる話が多く、他人事ではなくて僕自身がどう考えていくか示唆に富んだ内容だった。 また、識者からのメッセージや問題提起やなどもあり勉強になった。

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2012/07/19

この本は2007年1月から1年間共同通信社社会部の連載企画をまとめたものである。 電車の中で読んでいてのだが、目的地に着いた時には目が赤くなってしまって困った。 どう死んでいくのか、漠然と考えても実際にその時が来るとしたら、じたばたして、結局心の準備ができないまま死んでいくのか...

この本は2007年1月から1年間共同通信社社会部の連載企画をまとめたものである。 電車の中で読んでいてのだが、目的地に着いた時には目が赤くなってしまって困った。 どう死んでいくのか、漠然と考えても実際にその時が来るとしたら、じたばたして、結局心の準備ができないまま死んでいくのかもしれないが、だからこそ、今からよく考える必要がある。 といっても正しい答えがある訳ではなく、どうであれ、受け入れるだけなのかもしれないが、いまの医療や社会のあり方が本当に人間らしく、自分の望むような最期を迎えられるようにあってほしいと切実に望む。

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