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専門家の予測はサルにも劣る の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2012/10/27

カナダのジャーナリストが書いた専門家でも予想はあたらないという話。複雑系、行動経済学の知識をえた後には、特に目新しい話はない。 ピークオイル、飢饉、世界大戦、ソ連の崩壊、2000年問題、日本が世界を支配するなど過去の当たらなかった予測とその背景にある線形的予測、行動経済学的落とし...

カナダのジャーナリストが書いた専門家でも予想はあたらないという話。複雑系、行動経済学の知識をえた後には、特に目新しい話はない。 ピークオイル、飢饉、世界大戦、ソ連の崩壊、2000年問題、日本が世界を支配するなど過去の当たらなかった予測とその背景にある線形的予測、行動経済学的落とし穴が説明される。専門家でもキツネタイプ:疑り深く慎重な人は正確性は高くなるが、自信を持ったプレゼンにはつながらず、一般受けはしない。逆にメディア受けする人は偶然でしかあたらない、実際にフィリップ・テトロックのやった実験では自信のあるほどあたらない結果となった。このPhilip Tetlockという人の本は日本語では出ていないのが残念。

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2012/10/24

【今日の一冊】304||G22 専門家の外れ続ける予言,それでも信じ続ける私たち…。 専門家達の予知能力の実態を暴く問題作。

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2012/09/16

専門家の予想は何故間違うのか?を豊富な実例(それだけたくさんある)を基にユーモアを交え考察。原題よりキツイ題名ですが、言いえて妙です。

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2012/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

専門家の予測なんて当たらないよっていうことを前提に、その当たらない理由とかそれでも信じてしまう我々の心理的側面などが分かりやすく解説されている。 何より面白いのは、専門家の外れた予言・予測が実例として書かれている点である。書かれた本人には心外な内容であろうが、過去の歴史・経緯と予言とを照らし合わせてみると、その外しっぷりはお見事である。ただ、話題が北米中心なので、その当時の状況を理解してないといまいちピンとこないかもしれない。 ではどうすればいいのかということは、結論として断定的に書かれているわけではない。しかし、この不確実な時代にどういう心構えでいるべきかということが、本書の最後に書かれている。「コックのアリス」の格言として載っているが、これはとてもいいエピソードだと思った。

Posted byブクログ

2012/08/25

予測は当たらないというたくさんの実例を元にして、パターン認識、及び、諸種バイアスなどの、認知心理学を解説したもの。 スゴく面白いなあと読んでいたが、後半になってくると、そのたくさんの実例が冗長で食傷気味。私はゴシップには興味がないの。 ちなみに、結論というか、じゃあどうしようとい...

予測は当たらないというたくさんの実例を元にして、パターン認識、及び、諸種バイアスなどの、認知心理学を解説したもの。 スゴく面白いなあと読んでいたが、後半になってくると、そのたくさんの実例が冗長で食傷気味。私はゴシップには興味がないの。 ちなみに、結論というか、じゃあどうしようというオチはなかった。

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2012/07/22

洋の古今東西を問わず、様々な分野で予測がされているがその殆どは当らない、と豊富な例を挙げている。人口、食料、政治体制、経済指標、石油価格、2000年問題とテーマはその時どきで違えども、その外しっぷりはまさに圧巻であり、本当に予測は難しいというものだ。 例えば80年代後半から90...

洋の古今東西を問わず、様々な分野で予測がされているがその殆どは当らない、と豊富な例を挙げている。人口、食料、政治体制、経済指標、石油価格、2000年問題とテーマはその時どきで違えども、その外しっぷりはまさに圧巻であり、本当に予測は難しいというものだ。 例えば80年代後半から90年台にかけて日本礼賛の評論が世を席巻し、アメリカはあと10年もすれば日本に追い越されると言われたのだが、90年代以降の日本は失われた10年どころか20年で今やすっかり日本病に犯された形だ。 何故にしてこうも予測は外れるのか、との問いに対する明確な答えは無いものの、世の中の殆どの事象は非線形モデルなので予測の前提にある線形モデル(所謂釣鐘型対称グラフ)には当てはまらないのが一つ。そして脳科学の観点からは、人間は意味の無いところに何らかのパターンを認識してしまいそれが予測のベースとなってしまうということが挙げられている。 この当りは果たしてそうなのだろうかという疑問が無いわけではないし、余りにも単純化している嫌いはあるので読み流すわけだが、面白いのは「自信たっぷりに明確にされる予測ほど外れ易い」と云う下りだ。あることを語るに際しては当然そうした態度が説得力を持つのは良く判るし、故にマスコミ受けし大きな声を持つことになるのだが、その信頼性は逆に低下するという。 本書の唯一の教訓は即ち「自信たっぷりの大きな声の予測には気をつけろ」ということのようだ。

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