毒 の商品レビュー
毒の解説書。フグやキノコのような食べ物の中の毒から麻薬と覚醒剤のような依存性ドラッグまで様々な毒を幅広く紹介する。 大麻は立派な毒である。大麻のタールは発がん性物質は煙草の3倍から4倍もある。この点でも大麻のような依存性ドラッグを煙草と同レベルに扱って相対化することは正しくない...
毒の解説書。フグやキノコのような食べ物の中の毒から麻薬と覚醒剤のような依存性ドラッグまで様々な毒を幅広く紹介する。 大麻は立派な毒である。大麻のタールは発がん性物質は煙草の3倍から4倍もある。この点でも大麻のような依存性ドラッグを煙草と同レベルに扱って相対化することは正しくない。しかも、この大麻の毒は遅効性である。すぐに効果が出ないために大麻は有害ではないという勘違いが出やすくなる。大麻の煙から発がん性物質を吸うことになる。大麻を吸引する本人だけではなく、周囲の人も発がん性物質を吸いかねない。やはり大麻は有害である。 人の味覚は五種類ある。甘味・塩辛味・苦味・酸味・旨味である。これらは五味と呼ばれる。辛さは味覚ではなく痛覚である(123頁)。辛い味で喜ぶことは痛くて喜ぶようなものである。辛さを売りにするメニューがあるが、味で勝負していないことになる。素材を味わいたい向きには辛さは余計である。辛いメニューと辛くないメニューでは辛くないメニューを選択したい。
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様々な毒について詳しく書いてあるだけでなく、毒が絡んだ事件などについても触れてあり非常に興味深く読ませて頂いた。
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ジャンルの棚に入れるなら『科学』ではなく『社会』。毒と人体についてではなく、古今東西の毒が関与した事故や事件のエピソードの紹介が中心。それでも毒性や症状を切り口にしていればまだ知見を得られただろうが、書き口からはどうしても毒が用いられた背景の物語の方に目がいってしまい、あまり残る...
ジャンルの棚に入れるなら『科学』ではなく『社会』。毒と人体についてではなく、古今東西の毒が関与した事故や事件のエピソードの紹介が中心。それでも毒性や症状を切り口にしていればまだ知見を得られただろうが、書き口からはどうしても毒が用いられた背景の物語の方に目がいってしまい、あまり残るものがない。「色んな毒物が色んな使われ方をされてるなぁ」といった程度に眺める分には楽しめるので、気軽に臨むなら悪くはないかもしれない。
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「毒」という言葉だけで、なんとなく分かった気になっている毒の定義や薬との境界が解りやすかったです。 麻薬や毒を使用した犯罪の話が面白かったです。
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自然界に元からある毒から人間が作り出した毒まで載ってますが やはり一番の読みどころは毒を使った犯罪の説明でしょうか。 毒と薬は表裏一体、というか医毒同源。 さじ加減によって薬にも毒にもなる、 病原菌やウイルスと同じく 人間にとって毒でも他の生物には全く影響を現さない 結局毒...
自然界に元からある毒から人間が作り出した毒まで載ってますが やはり一番の読みどころは毒を使った犯罪の説明でしょうか。 毒と薬は表裏一体、というか医毒同源。 さじ加減によって薬にも毒にもなる、 病原菌やウイルスと同じく 人間にとって毒でも他の生物には全く影響を現さない 結局毒というのは人間の都合によりけりってところでしょうか。
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毒の基本知識から、毒の分類、毒にまつわる歴史、毒と食べ物、犯罪や事件と毒、麻薬と覚醒剤まで、様々な毒を取り上げる。 毒にまつわる犯罪の章が面白かったです。化学が苦手で構造式とか分類の細かい話は全部流し読みですけど・・・。でも、薬と毒は表裏一体だということがよく分かりました。まあ別...
毒の基本知識から、毒の分類、毒にまつわる歴史、毒と食べ物、犯罪や事件と毒、麻薬と覚醒剤まで、様々な毒を取り上げる。 毒にまつわる犯罪の章が面白かったです。化学が苦手で構造式とか分類の細かい話は全部流し読みですけど・・・。でも、薬と毒は表裏一体だということがよく分かりました。まあ別にキノコ狩りの趣味もないしトリカブトとかも身近にはないので、正直ギンナンとかがへえ~って感じでした。クレオパトラのヘビ毒と、ところどころ出てくる小説との関連が面白かったです。毒に限らず化学物質など、薬と言われるようなものにも気をつけたいものですねえ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
毒と薬は表裏一体。 毒にまつわる様々な話題が紹介されている。とりあえずアルカロイドが要注意な事はわかった。化合物の構造式も併せて紹介されているが、構造式を見ただけではどの危険性は想像できそうもない。新規化合物の合成は慎重になった方が良さそう。 ところで巻末には東日本大震災について触れられている。沿岸部近辺に保管され、あの津波で流されてしまったであろう毒物、劇物、その他様々な試薬類は、今後どのような運命を辿るのだろうかとふと思う。
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副タイトルにあるように、青酸カリからギンナンまで、特別な毒から身近な毒までを事例を踏まえて解説。 とってもわかりやすい一冊。 特に食べ物の関する箇所は大変勉強になりました。 山菜など灰汁が強いものは、好物だからといって大量に食べるのは危険なのですね。 常用すると、がん発生率10...
副タイトルにあるように、青酸カリからギンナンまで、特別な毒から身近な毒までを事例を踏まえて解説。 とってもわかりやすい一冊。 特に食べ物の関する箇所は大変勉強になりました。 山菜など灰汁が強いものは、好物だからといって大量に食べるのは危険なのですね。 常用すると、がん発生率100%のものもあり、驚きました。 あと、花も奇麗だからといって花瓶に活けると思わぬ事故に繋がると知りました。 水道に手の届かない子供が花瓶の水を飲んで死亡した例もあるそうで、まさかそんなことが!と驚く知らなかった知識も多かったです。 これは一家に一冊あってしかるべき本だと思いました。
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少しの理系の知識があれば、とても楽しく読める本。 良く使えば薬、悪く使えば毒でくくられており、 読んでて納得がいった。 悪用厳禁
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理系の知識もほしいなあということで手に取ってみた第一弾。毒の知識は、将来も役立つかなあということも背景にはあった。 本の内容自体にはあまり関心が持てなくて、ただ単に感心して終わった。
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