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日本(にっぽん)の自殺 の商品レビュー

3.9

24件のお客様レビュー

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2012/06/06

「自殺者」の話かと思いましたが、読んでみると「社会の自殺」というテーマでした。 この本は、一九七五年に社会に出された論文を基調としており、それに補論と解説を付け加えたものです。 古代ローマが当時たどった国家の社会的崩壊による没落=自殺をとりあげ、現代日本にもあてはめることで警告を...

「自殺者」の話かと思いましたが、読んでみると「社会の自殺」というテーマでした。 この本は、一九七五年に社会に出された論文を基調としており、それに補論と解説を付け加えたものです。 古代ローマが当時たどった国家の社会的崩壊による没落=自殺をとりあげ、現代日本にもあてはめることで警告を発している。 中野さんも解説で言うている通り、この本の主題は、外敵の征服などではなく、国家内部からの人間性の堕落などによる崩壊に焦点を当てていることにある。 よくあるような話やけど、うまくまとまっていて、読んで損はなかったです。

Posted byブクログ

2012/06/04

【読書その81】1975年の文芸春秋に掲載された匿名のグループ「グループ1984」の論文「日本の自殺」。発表から47年経過した今年、朝日新聞の主筆である若宮啓文氏が朝刊でとりあげられ、再度注目されている。この論文では、ローマ帝国をはじめとする多くの文明で、国民が利己的な欲求の追及...

【読書その81】1975年の文芸春秋に掲載された匿名のグループ「グループ1984」の論文「日本の自殺」。発表から47年経過した今年、朝日新聞の主筆である若宮啓文氏が朝刊でとりあげられ、再度注目されている。この論文では、ローマ帝国をはじめとする多くの文明で、国民が利己的な欲求の追及に没頭し、難局を自らの力で解決することを放棄し、しかも指導者たちが大衆迎合主義に走ったときに国家が自殺するという。つまり、あらゆる文明が外からの攻撃ではなく、内部からの社会的崩壊によって破滅するというものである。47年たっても、この論文で書かれるものは示唆に富むものである。

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2012/05/28

1975年に書かれたとは思えないほど的確に日本が死に至る要因が書かれている。それは失われた20年を経て現代日本がたどり着いた場所にあまりにも似ている。1975年にはすでに種は蒔かれていたのだろうと思うが、それを見つける目、どうなっていくかを見据える目を持っていた人がいた事実に鳥肌...

1975年に書かれたとは思えないほど的確に日本が死に至る要因が書かれている。それは失われた20年を経て現代日本がたどり着いた場所にあまりにも似ている。1975年にはすでに種は蒔かれていたのだろうと思うが、それを見つける目、どうなっていくかを見据える目を持っていた人がいた事実に鳥肌が立った

Posted byブクログ

2012/05/20

1970年代の論文のリバイバル。ローマ帝国の衰亡を教訓に、1980年代の日本の没落を予想。大衆迎合主義が、文明を滅ぼす。どうも、1970年代から今日にいたるまで、日本は衰亡の過程をたどっているようだ。

Posted byブクログ