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モウリーニョのリーダー論 の商品レビュー

3.5

22件のお客様レビュー

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2021/05/02

本を読む前、モウリーニョを誤解していた。 彼は本当に素晴らしいリーダーであり、尊敬すべき人だ。 リーダーのあり方を教えてくれました。

Posted byブクログ

2021/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あとがきが素晴らしい。 以下引用。 ある旅の途中、ロンドンの書籍でルイス氏が記したモウリーニョの伝記を見つけました。この本は、当時FCバルセロナのアシスタントコーチだったモウリーニョが、「もう二度とアシスタントはやらない。監督しかやらない」と宣言し、ルイス氏と共にバルセロナからポルトガルへ車で帰郷、いや”都落ち”する場面から始まります。そして、彼はあらゆるコーチのオファーを断り、自宅で数ヶ月間にわたって監督になるべくもう勉強と研究を続けます。 その冒頭部は、私の胸に刺さりました。というのも、「もう二度と会社勤めはしない」と誓い、何か起業のヒントになるものはないかとの思いを飛び立った、2週間の欧州旅行の最中だったからです。帰りの機内で涙を堪えながら読了し、帰宅した私は迷うことなく自宅の壁にモウリーニョ監督の顔写真を貼り付け、それから数ヶ月、世間との接触を一絶って将来に向け、迷いなく準備を進めることができました。そして今、紆余曲折を経て、本書を翻訳するに至ったのです。

Posted byブクログ

2020/09/02

フットボールの監督という面をスポットを当てているが、ポルトガル、プレミア、セリアA、リーガそれぞれで成功を収めてきた優秀なリーダーとしての考え方が垣間見えた本だと思う。 基本的な考え方はとても前向きで監督という職業柄「勝てば選手のおかげ、負けたら監督の能力不足」と言われがちだが、...

フットボールの監督という面をスポットを当てているが、ポルトガル、プレミア、セリアA、リーガそれぞれで成功を収めてきた優秀なリーダーとしての考え方が垣間見えた本だと思う。 基本的な考え方はとても前向きで監督という職業柄「勝てば選手のおかげ、負けたら監督の能力不足」と言われがちだが、負けてもあくまで前向きに物事を捉え、次に活かしていく考え方は別の職種でも活かしていけると思う。 特に営業という職種は「断られて当たり前」つまりは「負けて当たり前」になってくると思う。 それをいかに「何故失注したのか?失注した中でなにが良かったのか?次に何を活かせるのか?」という考え方にシフトする方法を教えてくれた。 またフットボールの監督はリーダーとしても有能でなければ指導力があってもチームはまとまらず、結果として負けてしまう。 これも普段の仕事に落とし込めると思う。 特にプレイヤーは全員が一流で個性がある。 それをまとめて同じ方向を向いてプレーさせる。 まさに会社と同じだと思う。 この本はその同じ方向に向かせるヒントが書いてあったと思う。

Posted byブクログ

2019/06/12

サッカーを通したリーダー論だが、モウリーニョ自身の独創性が垣間見える。なかなか実践出来ないような内容も、サッカーを通じて選手と信頼関係を築いていく姿は素晴らしい。

Posted byブクログ

2016/08/17

サッカーでいうと、パスの練習だけをしてもいまいちだし、ドリブルの練習だけをしてもいまいち。実践の場面を想定した練習を行う事が本番につながるという。 要素を細かく分解してもかえって本質が見えにくくなるという複雑性の理論が面白い。この考え方はビジネスに応用できる。 そこまでは頭で(...

サッカーでいうと、パスの練習だけをしてもいまいちだし、ドリブルの練習だけをしてもいまいち。実践の場面を想定した練習を行う事が本番につながるという。 要素を細かく分解してもかえって本質が見えにくくなるという複雑性の理論が面白い。この考え方はビジネスに応用できる。 そこまでは頭で(大枠は)理解できるのだが、後半モチベーション管理の話になると常人の域を超えている。マネジメント下の一人一人にあわせた対応でモチベーション維持を支援するというのだが、そこが規格外。すべてのメンバーに対するアプローチが明確に見えているかのような。国籍も言語も文化も全く違うはずなのに・・・。驚嘆。きっとその境地に至るまでには膨大な思考量と膨大な経験があったのだろうと推察。なるほどこの人はどこで何をやっても成功するのだと納得した。

Posted byブクログ

2016/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

モウリーニョのリーダー論 ・デコ:モウリーニョ監督はどんな監督もなし得なかったことを達成した。短期間のうちに選手全員の人間性を把握したうえで、目指すべきビジョンを示し、どうすればチームが機能してモチベーションが上がるのか、すべての答えを用意していました。 ・勝ち続けることを自らに強い、これだけ勝ちまくってきた人物が、どのようにして敗北を受け入れるのか。 →相手GKと握手。たとえ敵であろうと健闘を称え合う。選手たちを抱き寄せた。負けても選手たちは賞賛されるべきである。 ・強欲なまでに勝利を求め続けるが、あくまでも未来の勝利に限られる。今この瞬間の勝利は、敗北と同じようにそれほど大切ではない。 ・複雑性:体育やスポーツの分野でバイブルとされるL.Pマトヴェーエフの本(個人競技よりの本)。だが、人間とは複雑にできていて、フットボールの世界では、11人が共通の目的に向かうという絶対条件がある。そこが個人の選手が個人の目標を追い求めればいい世界とは違う。 →この本に対する違和感が、その後の指針となった。 ・チャンピオンになるためには、常に我々の目標を念頭に置かなければならない。日々の目標と、一貫して保ち続けるモチベーションで、進むべき軌道を照らし出さねばならない。毎回の練習や試合、プロ生活全般の1分1分が、我々の目標のために捧げられるのだ。 ・選手に求める速さ:従来の意味、生理学的側面ではなく、情報処理の観点から考えなければならない。必要なプレーを過不足なくできる速さがあるか。 →ウサインボルトよりデコの方が速い ・チームに規律をもたらすために必要なのは、時間厳守や正確さを浸透させ、戦術を厳密に定めること ・個人主義的なマンマークは絶対しない。 →全体を見渡す視点の弱体化は、各々に与えられた課題に対する責任感を弱める。連帯の弱体化は、それまでに築いた輪さえも崩壊させる →部分と全体を同時に把握する ・私にはどこからどこまでが肉体で、どこからが心理面と技術面に入るのかという定義が分からない。 ・不確実性への対処は、すべきことを明らかにし、そのための準備をして、それを実行に移す。そうして、いざという時に実行できるようにするのだ ・信頼関係を築き上げる。;決してピラミッドの頂点にいる存在ではなく、輪の中心にいるリーダー。結果を出すリーダーは、ネットワークの中心にいる。 ・情熱とは、可能性を見出し、目指す先に至る道を探し出すことにつながる →監督が24時間の中で働いていない時間はたった2つ。寝る時間と家族と一緒に過ごす時間。それ以外は、常に計画を立てて実行することの繰り返し。 ・導かれた発見:理解するよりも感覚的なもの。信頼の醸成に繋がる。議論から、光が生まれる。 →4つのプロセス(活動の細分化) 1情報の確保 2アイディアの創出 3情報の蓄積;すべて体系化し、誰でも使えるように 4情報の分配 ・俺を助けてくれ。そうすれば、一緒にビッグクラブに連れて行ってやるという雰囲気がうまく機能した ・カリスマ的リーダーとは、 1野心的なビジョンを示し、明言する 2個人でリスクを背負う 3自らの傲慢さを抑制する 4コミュニケーションの能力に長けている 5新しい環境に順応する

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2016/03/28

「全体こそがすべて。詳細な部分は全体の一部にすぎない。」という全体を見通す俯瞰力。エスノグラフィックに文化に溶け込む力。選手たちの自信を引き出しコンセプトを共感させる情熱の力。そして一歩先の未来を読む力。それらの力で「試合に勝つ。」というシンプルな目標へと選手を、そしてチームを束...

「全体こそがすべて。詳細な部分は全体の一部にすぎない。」という全体を見通す俯瞰力。エスノグラフィックに文化に溶け込む力。選手たちの自信を引き出しコンセプトを共感させる情熱の力。そして一歩先の未来を読む力。それらの力で「試合に勝つ。」というシンプルな目標へと選手を、そしてチームを束ねてガイドする。マインドゲームの達人・モウリーニョ氏、彼はまるでビジネス思考やデザイン思考のようなフレームワークを本能的に体現して華麗にそしてエモーショナルに問題を解決していくビジョナリーな経営者のやう。冷静な左脳とともにエモーショナルな右脳が煌めくハイ・コンセプト時代の監督である。熱い。

Posted byブクログ

2016/03/22

モウリーニョがすごく力ある魅力ある人であることが分かった。ただ、統率を語る本としては凡百のそれと大差なかった。指導者とリーダーは結構違うことも忘れてはいけない。

Posted byブクログ

2013/07/16

モウリーニョってTVに移るといつも怖い顔しているし、冷静に対応してる姿ばかりでなんだか冷たい人といった印象があったけど、 心の奥底からチームのためメンバーのために奮闘し、 周りの人達から頼りにされ愛されていることが大変良くわかりました。 【第1章】期待されるリーダー像 ■敗北の...

モウリーニョってTVに移るといつも怖い顔しているし、冷静に対応してる姿ばかりでなんだか冷たい人といった印象があったけど、 心の奥底からチームのためメンバーのために奮闘し、 周りの人達から頼りにされ愛されていることが大変良くわかりました。 【第1章】期待されるリーダー像 ■敗北の位置付け ■未来の勝利へ ■新時代の監督 【第2章】モウリーニョの原点 ■勝利のあとに必要なもの ■複雑性の視点 ■真実はすべてにある ■自ら道を切り開く ■選手に求める速さについて ■「木と森」の関係 ■複雑性を備えた練習 【第3章】モウリーニョのリーダーシップ ■変化するリーダーシップ ■リーダーとは何か ■スペシャル・ワン ■リーダーもまた人間なり ■就任記者会見の衝撃 ■チームでの信頼関係 【第4章】導かれた発見 ■情熱 ■負けはオプションにあらず ■導かれた発見 ■モチベーション 【第5章】常識を覆すカリスマ ■共感を呼ぶ力 ■カリスマ的リーダーとは ■スタイルや文化を超えて ■調整と変革 ■4つの原則 【第6章】我感ず、故に我あり ■リーダーシップの新たな光 ■こころの知能指数 ■リーダーシップの基本 ■EQの使い方 ■6つのリーダーシップのスタイル ■変革の波の中で 【第7章】チームが持つべき力 ■グループのあるべき姿 ■初めてのチーム・モウリーニョ ■一丸となったチーム ■個人よりも全体 ■モウリーニョの文化 【エピローグ】勝ち続けるリーダーの真実 ■著者あとがき 常に1歩先を進む ■訳者あとがき 絶対的な信頼関係

Posted byブクログ

2013/04/25

チームを強くするのは、 チームとしてプレーできる者だけだ。 一人や二人偉大な選手がいても、 チームにはかなわない。 一丸となってプレーできるのが 偉大なチームだ。 ジョゼ・モウリーニョ モウリーニョは敗北の衝撃で多くの選手が悲嘆の思いを露わにする中で、彼のみが次に移り、来る...

チームを強くするのは、 チームとしてプレーできる者だけだ。 一人や二人偉大な選手がいても、 チームにはかなわない。 一丸となってプレーできるのが 偉大なチームだ。 ジョゼ・モウリーニョ モウリーニョは敗北の衝撃で多くの選手が悲嘆の思いを露わにする中で、彼のみが次に移り、来るべき勝利に準備していた。切り替えの早さが尋常じゃない。リーダーは完全に未来に集中していなければならない。一時的な感情に囚われない。周囲が見えてない未来を見通し、そこに辿り着くまでの道筋を立て導いていくのである。不確実な状況の中でも真のビジョナリーは出口のありかを知り、そこに至る道筋を示すことが出来る。 父親は子供をガイドする。宝探しをするならば宝のありかを言わない方がいい。宝物を見つけるために子供はあらゆることを考える。そういう苦労があった方が、見つけた時に子供は喜ぶし、何より自信や経験に繋がる。だから自分は選手やチームの自主性を期待する。 優勝を経験した監督は翌シーズンも同じ手法でやろうとするが、それは大きな間違いである。何事も同じままということはありえないし、あらゆるものが変化している。その点モウリーニョは世界が進化を遂げている以上に進化し、新しい手法を提示し、新しい戦略を打ち出す。 導かれた発見のプロセス 情報の確保 アイディアの創出 情報の蓄積 情報の分配 カリスマ的リーダーとは 野心的なビジョンを示し、個人でリスクを負い、傲慢さがなく、コミュニケーションの能力に長けて、新しい環境に順応する人間である。 自分をコントロール出来て始めて周りの人に影響を与えられる。自分の仕事、感情をコントロールできる人間であること。 俺にとっては全体が全てで、全体の目標を達成することを考えられたら、細部の重要性はその半分でしかない。グループの文化、全体の文化さえあればグローバルな目標さえも達成するのが容易になる。全体のために一部分を犠牲にする、というのはもはや意味をなさなくなってる。何故ならば全体があってこそ各部分も意味をなすからだ。だからトレーニングの全体を見ること、リーダーとしてのミッションを複雑性の観点から洗い直してガイドして行くこと、それが俺の関心ごとなんだ。 モウリーニョがランパードに対して[お前は世界最高な選手だ]と告げるときに[だが、それを認めさせるにはトロフィーを獲得する必要がある]と付け加えた。それによって切っても切り離せない関係にあることを明確にする。そうすることでランパードに自信を伸ばしつつも一種の飢餓状態を作り効率を高めた。ランパードにとって彼の価値を理論的に説明するだけでは不十分で、勝利という結果で証明することが必要になった。

Posted byブクログ