武曲 の商品レビュー

藤沢周【著】

2017/09/17

剣道の筋を見込まれて、いきなり剣道を始めた高2男子と、彼に触発されて自身のコンプレックスと戦うコーチの成長物語。

そもそも、こんなど素人でも才能があれば勝てるのか。そもそも融のこの精神のおかしさは何なのか。納得できない部分があり、読み進めるのがしんどかった。

2017/09/15

剣道を題材にした小説。かつて鬼のような激しい剣士の父を立会いで再起不能にしてしまったアル中の中年剣士とラッパーを目指しているのに、妙な行きがかりで剣道をやる羽目になった高校生が出会い、剣を通して交流する中で、お互いに成長したり救われたりする話。武士道シリーズよりかなりハードだが、暗いという印象はない。

2017/08/06

ふとした事から剣道を始めることになった主人公。無理矢理剣道をやらされてきた兄弟子。2人がお互いに成長していく姿が面白い。

2015/07/13

ちょっと読みづらいかな、と思ったけど、才能があるからこそ初心者にもかかわらず観えるもの、有段者に観えるものが伝わって、おもしろかった。
アル中剣士が情けない、と思いつつも、最後には晴れやかな感じになって、読後感も良かった。

2012/08/31

「剣道」はしたことも、見たことも、考えたことも
なかったのですが、
途中はむろんのこと、最後まで
興味深く　読み進めることができた

剣道を生きている登場人物たちの息づかいまで
聴いているような臨場感がすばらしい

日本の武道の一つに
この「剣道」があることを嬉しく思う

2012/08/26

　剣道の境地のクライマックスである最後の立合いシーンを映像化するのは相当難しそうですが、うまく映画化されたら、青春活劇の傑作になりそうな作品です。

　映画化されたら見てみたい気がしますが、肉体的な痛みを伴う場面が多そうなので、そのようなシーンが苦手な私は実際には観に行けないかもしれません。

　剣道全く初めての主人公が無理矢理勝負をさせられているのを見て，もう一人の主人公が古武道の修得者と勘違いしている点が何ともユーモラスでした。

　いまどきの高校生ながら、自分の世界を持っている主人公はとても魅力的だと思います。
　こういう男性、素敵ですね。
　また、主人公の師匠である禅師の人間性も物語に奥行きを与えています。
　時には葛藤しながら剣の道を進んで行くであろう主人公の続編を是非とも期待したい作品です。