羣青(下) の商品レビュー
主人公の口調が、苦手だ。 登場人物全員クセがあり過ぎて、感情移入はすれど愛着が湧かない。 重たいストーリーが延々と続き、特に旅館あたりからはこってり食傷気味。 でも、それらを補って余りある徹底的なリアリティとドラマ性に、ぐいぐい引き込まれた。 御涙頂戴の悲劇に逃げない。 自分勝...
主人公の口調が、苦手だ。 登場人物全員クセがあり過ぎて、感情移入はすれど愛着が湧かない。 重たいストーリーが延々と続き、特に旅館あたりからはこってり食傷気味。 でも、それらを補って余りある徹底的なリアリティとドラマ性に、ぐいぐい引き込まれた。 御涙頂戴の悲劇に逃げない。 自分勝手でどうしようもなく弱くて強い人間臭さが叩き付けられるように描かれる。 圧倒される。 ボロボロと、泣きながら読んだ。 絶対に好きにはなれないけど、オススメするし自分もたぶん何度か読み返す。そんな作品だった。
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上下巻かと思ったら中もあったのね…。買ってなかったけど気になったから中をとばして下巻。 同じ事をグルグルグルグル、ドロドロドロドロ。迫力はあった。みんな言いたい事をいってやりたい事やって自分の意見押し付け合って。本人たちはスッキリでしょうけどね!関係ないけどワシ鼻の彼女、たまに小...
上下巻かと思ったら中もあったのね…。買ってなかったけど気になったから中をとばして下巻。 同じ事をグルグルグルグル、ドロドロドロドロ。迫力はあった。みんな言いたい事をいってやりたい事やって自分の意見押し付け合って。本人たちはスッキリでしょうけどね!関係ないけどワシ鼻の彼女、たまに小人みたいになっててバランス悪い絵が気になった…
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幸せをつかみたい女と、その女を愛して(?)しまった女の壮絶な人間ドラマ。 その辺の安っぽい恋愛映画とかが好きな人には向いてませんのでお勧めしません。むしろ見ないでください。そうじゃない人には是非お勧めします。狂気は狂気なんだけど理性はちゃんと保ってるし周りはしっかりしてる。何て言うか、人は結局一人では生きれないってお話です。
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どうしよう。 あたし、ホントの人間の中身とか知ってる? 知らぬうちに人傷つけとるんやないの? とか、現実のこととか、もう、最後見てたら、なんか、自分の友達みたいに思えてきちゃったりして、なんだろ? むつかしいな。でも、すごくすごく、的を射てるって思った。
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ちぎれる 上巻 からまる 中感 ほどける 下巻 ここまでよんでやっと救われる。長かった。 二人と一緒にここまでたどり着いた、そんな気がします。 あとがきの、「群青」ではなく「“羣”青」にした理由が良いですね。(引用参照)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分を守るための嘘・虚栄心・つよがり、売り言葉に買い言葉、言ってはいけない本音、・・・二人はお互いを傷つけあい、もうこれ以上のひどい事にはなりえないんじゃないか、と思わせておいて更に底を見せる。その連続。 その奈落の底の底、一番深い闇にたどりついた瞬間、急に明るくなる。 膨れ上がりすぎたマイナスの針が振り切れてプラスに転じるような感覚。 あるいはひたすら裏側を辿り続けていたのがある瞬間から表になっているメビウスの輪。 「ごめんね、ありがとう」の瞬間、光が差し込んで音楽が流れ始める。 ここが開放のカタルシスのピーク。 もつれた糸を全て解いて、すれ違いも解消みたいな事ではないし 一度口から出た言葉は取り消せなかったりもする。 だけど最後は全てひっくるめて2人一緒にいる事を選択した。 それだけでハッピーエンドなんだと思う。 しかしこれもっとスリムにできたんじゃないだろうか? 台詞があまりにも多すぎてこれ漫画でやる必要あるか?と考えてしまう。 漫画として一番面白かったのは上巻。(上巻は脚本上動きが多いというのもあるが) 作者の文章を読むと上巻の内容にはかなり不本意なものが含まれているようだが、ある程度やりたいように描けた?中下では圧倒的な分量の台詞が漫画としての面白さを殺している。 作者の演説を聞いているような気分。 あとこの物語で男は完全に部外者。 対立しても女を理解するのはやはり女でしかない。
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うん。 「なんて無神経な人なんだろう」と、相手に対して思う時、それを思う私は無神経であるのだろう。ここがスゲーなーと思った。 (以下ネタバレを含みます) 正直、1話を読んだ時からこのエンディング以外無いのだろうと思っていた。 だから上・中・下と引っ張った割には、うーん...
うん。 「なんて無神経な人なんだろう」と、相手に対して思う時、それを思う私は無神経であるのだろう。ここがスゲーなーと思った。 (以下ネタバレを含みます) 正直、1話を読んだ時からこのエンディング以外無いのだろうと思っていた。 だから上・中・下と引っ張った割には、うーん……でもある。ごめん。 いい話だとは思う。「かわいそう」にはときめいた。兄にはイライラさせられた。 この話って「あーし」が主人公だよね。 でも、黒髪の彼女を含めた、あーし以外の登場人物たちが、すべて「あーしを引き立てるための書き割りにしか見えない」んだったりする。あーしも決して現実的なキャラクターではないんだけど、彼女だけ悩み変化する。それに比べると、兄や兄嫁、義弟、甥たちは……ずいぶんと一途だな、と。ある意味幸せな人たちだ。 あーしは彼らに振り回され、悩み、選択をしている。 たぶん、私はこれが高村薫の書くような文章での小説なら、1000ページ超えてものめりこむように読めたんだと思う。(つか、高村薫はこれを書かないだろうが) マンガでこれだけ動きがなくて、絵が硬くて、線画の線が弱いと……………素直に物語に入れないのだ。うん。もうこれは今まで読んできた量の仕業か好みの問題だ。 あと、黒髪の彼女の気持ちがほんとに分からなかったんだよね。 (いや文脈としては理解できるんだけど、も少し書き込んでもよくね? ヒロインなんだし、あーし並みに見せ場作らせてあげてよ、みたいな) やっぱり物語っていうのはヒロインが重要なんだろか。あー。ほんとにそれだけかもしれない。うーん。 2013.3.18 連載にまつわるもろもろを読んでから再読。 なんというか、20代の女の子に人生しょわせて書かせているんだから漫画家ってのはやくざな商売だなぁというか……。なんというか。 完結できてよかったねぇ。です。 うーん。しかし何があれど、再読してもあーしに比べてメガネさんのエピソードの欠落が目立つばかり。彼女がいかにつらい思いをしていようと、それが表に出ず、語られないまま(断片を知ることはできるが)、なぜそこまでメガネがヒロインなのかが納得出来ていないなー。 私は設定以上の必然性を求めてしまっているのかしらね。彼女に。 あーしの設定がも少し薄い(彼女か家族かのどちらかのエピソードしか表に出ない)のならば、バランス取れていたかもしれないけど、どっちのエピソードもなかったら完結していなかったろうしね。悩ましいところだ。
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納得せざるを得ないラストと、リアルな心理描写で心臓をぐっと掴まれたような気持ちになった。 確かにハッピーエンド。殺人犯としての。
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強烈にして苛烈。汚いものを全部吐き出して、「てめぇはコレを直視できんのかよ?!」ってからんでくるような漫画です。 "この漫画はスゴイ"と思いました。おもしろい漫画はたくさんあるけどね、"スゴイ"ってなかなか無いと思うんだ。 でも、手放しで...
強烈にして苛烈。汚いものを全部吐き出して、「てめぇはコレを直視できんのかよ?!」ってからんでくるような漫画です。 "この漫画はスゴイ"と思いました。おもしろい漫画はたくさんあるけどね、"スゴイ"ってなかなか無いと思うんだ。 でも、手放しで褒めているかというと、そうではないです。 強烈な分、ちょっと引いちゃったり、違和感がぬぐえなかったりという部分もあります。 たとえばセリフ回し。「あーし」とか「あーた」って、しゃべり言葉でも自分では言わないし周りでも聞かないので、結構違和感ありました。 それからメガネさんが、いまいち美人じゃないのもちょっと・・・でした。美人なカットもあるんだけど、いまいちな画の方が多いかな・・・。 うーん。プラス面もマイナス面も、色々な感想があります。思うところが多すぎて、私の文才では表現しきれません。
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人は決してお互い分かり合えることなどなく、 人はある面から見たら正しく優しく醜く悪者であるという話。 漫画という表現でここまでできるのかと思う。 そしてわたしはこれをこの上なく、そしてあれ以上の先はない完全なハッピーエンドだと思います。
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