現代語で読む 舞姫 の商品レビュー
高校生の時に教科書で読んだ「舞姫」を読み直したいな、と思い手に取る。 現代語訳が予想以上に良い。読みやすい。これ、最高。理論社さんのサイトを見ると全5巻らしい。 「舞姫」「うたかたの記」「文づかい」の三作品を収録。→ 「舞姫」は三十年ぶりに読んでもやっぱり豊太郎は最悪だしエリスが...
高校生の時に教科書で読んだ「舞姫」を読み直したいな、と思い手に取る。 現代語訳が予想以上に良い。読みやすい。これ、最高。理論社さんのサイトを見ると全5巻らしい。 「舞姫」「うたかたの記」「文づかい」の三作品を収録。→ 「舞姫」は三十年ぶりに読んでもやっぱり豊太郎は最悪だしエリスが辛すぎる。しかも、ラスト一文。豊太郎マジ最悪やん。自己表現のために少女を使うなよ……。 「うたかたの記」は面白かった!実在のフリードリヒ二世の溺死事件を絡めたフィクション。これ、面白いなぁ。フリードリヒ二世が気になる→ 「文づかい」は、家同士が決めた結婚から逃げたい姫の話。理由がこの時代には珍しいのでは?と興味深く読んだ。 というか、森鴎外が描く留学中の主人公が全体的に気が弱くて自分に自信ない系でイライラするな(笑) 豊太郎が一番あかんけど(しつこい笑)
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久しぶりに読みたくなり手にしました。 現代語なので読みやすかったですよ。 時間も流れるようにゆっくり過ぎていきました。 やはり鴎外の古典は美しいです。
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古語だからと敬遠していた名作をやっと読めました。『舞姫』のあらすじだけ聞いていて面白くないなと思っていたのですが、主人公なりの葛藤があったのかと納得しました。政略結婚に抗う美しい女性を描いた個人的には『文づかい』が一番好きでした。文章の色彩的な描写や詩的な表現が美しく、原文で楽し...
古語だからと敬遠していた名作をやっと読めました。『舞姫』のあらすじだけ聞いていて面白くないなと思っていたのですが、主人公なりの葛藤があったのかと納得しました。政略結婚に抗う美しい女性を描いた個人的には『文づかい』が一番好きでした。文章の色彩的な描写や詩的な表現が美しく、原文で楽しめるようになりたいと思いました。 字も大きく、ふりがなもふってあり、巻末に森鴎外の情報も載っているので初学者向きの良い本でした。
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昔、読んだことあったような… もう記憶もあやふやで、でも原文で読むのはちょっとしんどいかもと思い、現代語で読んでみました。 主人公が優柔不断で、嫌な気持ちを残す舞姫より、文づかいのほうが心に残りました。
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独特の世界観で描写が美しく、唯一無二の表現だから鮮やかに心に残る。 現代語はやっぱり読みやすい。雅文体の原文でも読んでみたい!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昔から、親や教師に言われるがまま勉学に励んできた優秀なエリートが、ヨーロッパの自由な気風に感化され、自分の在り方を考えるきっかけとなる。またその時に少女に恋をして仕事か恋愛どちらを優先するか岐路に立たされる。 しかし結局は出世を選んだため、娘は子どもを身ごもったにも関わらず精神病となってしまう。 この物語は近代自我への目覚め、それによる苦悩と、作者自身の罪滅ぼしだったのではないかといわれています。 まだまだ旧態依然とした時代の中でドイツに留学して近代的な精神に目覚めた青春の魂がいかに苦悩したことか。 とは言え一方では、「明治の青年が国家の未来を自分が背負って立とうとする気概や理想があった」ということも読み取れる。
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「舞姫」は国語の授業で読んだけど、文語体で読みづらかった記憶しかない。この現代語訳は読みやすかった。 改めて読んだ「舞姫」は、悲恋というよりは優柔不断な男のダメさが印象に残った。でも若者が留学先で刺激を受けながらも、結局は自分を変えられないあたり、解釈によっては深い作品なのかもし...
「舞姫」は国語の授業で読んだけど、文語体で読みづらかった記憶しかない。この現代語訳は読みやすかった。 改めて読んだ「舞姫」は、悲恋というよりは優柔不断な男のダメさが印象に残った。でも若者が留学先で刺激を受けながらも、結局は自分を変えられないあたり、解釈によっては深い作品なのかもしれない。 「うたかたの記」と「文づかい」もドイツを舞台にした短編。知らない作品だったけど、個人的には舞姫より好きだ。 情景の描写が綺麗で、全体的にロマンティシズムを感じた。
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森鴎外さんの現代語訳が出ていたとは知らなかった。 樋口一葉さんあたりは古文のようで現代語訳が出ていると知ってはいたのだけれど。 そういえば「舞姫」は、まともに読んではいなかった。 読みやすい。 あわせて原典を照らし合わせてみると、原文が格調高い美しい日本語だと再認識させられて、さ...
森鴎外さんの現代語訳が出ていたとは知らなかった。 樋口一葉さんあたりは古文のようで現代語訳が出ていると知ってはいたのだけれど。 そういえば「舞姫」は、まともに読んではいなかった。 読みやすい。 あわせて原典を照らし合わせてみると、原文が格調高い美しい日本語だと再認識させられて、さらに「舞姫」により森鴎外が明治の文豪たらしめた事も再認識できた。
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一度原文を読もうとして、その難解さに断念していたので、これを見つけたときはすごくワクワクした。原文ならではの言葉運びや雰囲気、リズムなど、その良さはきっと計り知れないだろうが、読んでいて、訳者が原文をすごく大切にしていることを感じた。ドイツ在住経験があったので、古めかしい町の雰囲...
一度原文を読もうとして、その難解さに断念していたので、これを見つけたときはすごくワクワクした。原文ならではの言葉運びや雰囲気、リズムなど、その良さはきっと計り知れないだろうが、読んでいて、訳者が原文をすごく大切にしていることを感じた。ドイツ在住経験があったので、古めかしい町の雰囲気や埃っぽい路地裏の様子など、普段は読み飛ばす風景描写まで楽しめた。主人公の臆病気質、根っからのイエスマンな性格はどこかしら近しいものを感じる。男の行動は果たして軽率だったのであろうか。道徳行為の難しさや葛藤がこの作品にはある。誰だってこの主人公の行動が褒められたものではないことを分かってはいるが、いざこの男の立場になったら…なんて読み方は邪道だったのだろうか?
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昔読んだけど、改めて読んでみた! こんな話だったのかぁーって思いました。 最後の最後に、友達?同僚?に持ってる想いで女性が少しだけ報われてるといいと願うばかりです。
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