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カルチャーラジオ 歴史再発見 木簡から読み解く平城京(2010年10月~12月) の商品レビュー

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2011/01/14

記録によると、12月26日に読み始めて、読みおわったのは1月10日。2週間以上、抱えて歩いていたことになる。  冒頭に平城宮跡で木簡が発見されたのは。1961年のことと、ある。それより、実に35万点(7p)の木簡が発見されたそうで、筆者はその資料特質を3点にわけて掲げる。(1)同...

記録によると、12月26日に読み始めて、読みおわったのは1月10日。2週間以上、抱えて歩いていたことになる。  冒頭に平城宮跡で木簡が発見されたのは。1961年のことと、ある。それより、実に35万点(7p)の木簡が発見されたそうで、筆者はその資料特質を3点にわけて掲げる。(1)同時代史料、(2)日常的な史料、(3)地方の史料が多い(10p)。  木簡は、文書、付け札、習書・落書に分類(8p)され、紙と併用されたとする。印鑑をついての公式文書は紙、メモに類する簡便な記載は木簡と使い分けられた。  木簡の整理と解釈をつうじて、大化改新の詔が、後日の編纂物であることをあきらかにした「郡評論争」や、長屋王邸宅での消費物資の内容など、文書史料には記載されていない詳細な部分の記録源となってると、読み解いている。  官庁の具体的な動きがきめこまかく触れられ、情報が豊富であって読んで楽しい。  奈良の人口が約10万人、官人が1万で、上級官僚は100人というのも、現在に通じて関心が寄せられる。

Posted byブクログ