スメルズライクグリーンスピリット SIDE:A の商品レビュー
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ドラマ化するにあたって「どうなんだろう~」って友達に話したら「黙ってこれはすぐに原作読むべきだ!」といわれて、すっと本屋で購入したものww 大正解だった! 田舎の男子高校生たちの群像劇的漫画。 三島は髪が超ロングな男の子。それを理由に「気持ちわるい」と男子たちに壮絶ないじめをうけていた。 あるとき、そのいじめの一環で髪を切られてしまう。 それ以上切らないで、切ったら・・・女装ができなくなる。 彼らは坊主にすると口ではいっていたが、ある程度で止めた。 「まだだ」 そのグループのリーダー的存在の桐野がいう。今度こそ坊主か?とおもったら、 なんとも、似合う髪型にしてくれた。 ますます可愛くなる三島はかーちゃんの口紅をぬすんで塗って歩いていると、 可愛い女の子と勘違いされナンパされ車に引きずり込まれそうになる。 それを桐野に助けられた。 かーちゃんの口紅を落としたことに気が付き、へこんでいたら、学校の屋上で桐野がその口紅を塗っているのを発見! 桐野は実は、心は女の子だった。 複雑な家の事情もあり、自分は絶対そのことをばれてはいけないのに、堂々と髪を伸ばして、かわいい顔のなよっとした同級生に、イライラしているだけだった。 桐野と三島は屋上で秘密の友だちとなり、コイバナやいろんな話でもりあがり、 三島は桐野に「ここでは(一人称が)『わたし』でいいんじゃない?」と提案する。 桐野は仲間たちに「三島をいじめるのはやめた」と宣言。 夢野はひどく驚く。 桐野に「夢野は三島が好きよ。好きな子をいじめたいってやつ」というがにわかに信じられない。 社会の柳田先生(若くてイケメン。都会からやってきた。女子にモテモテ)が髪を切った三島に近づいてくる。 桐野はなんか目がおかしい・・とおもっていたが、三島は気が付かない。 話の中で桐野がかつて「いけるかも」と思って女の子と付き合って、Hもしたという。「普通に生きていけるかと思って」 だが、そのあと吐いてしまった。 それを聞いていた三島にもクラスのめちゃくちゃかわいい子が告ってきた。 「普通に女の子とつきあって、エッチもして、将来子どもができて・・」を実は夢見ていたので、承諾することに。 だが、積極的な彼女の裸をみたとたん、吐いてしまった。 もう、どうやっても女の子とはつきあえないとあきらめる。 体調不良でテストを受けられなかった三島は別日の放課後テストを受ける。 柳田先生が「送るよ」といったが、「自転車なので」と断る。 三島は普段、授業中でも山をみてぼ~っとしていることが多く、先生に注意されていて、柳田に罰ゲームとして、尻100叩きを言われる。 社会準備室に呼ばれ、柳田と二人っきりで、本当にお尻を100回たたかれていると先生の様子がおかしくなり、勃起していることにびっくりして、三島はショックを受ける。 数日たって、三島は帰ろうとすると自転車がパンクしていたので、押して帰った。 桐野はいろんな事情をしっていて、危ないと察し、三島を追いかける。 って所まで。 深刻なテーマだけど、笑えるところが多々あって 男子高校生ってこんな感じなんだね~って思った。 まだ三島も、桐野も自分は普通じゃない、ゲイだ ってことはわかっているけど、 だからどうしていいのかも分からない状態。 閉鎖的すぎる田舎で、この性癖で暮らしていくのは厳しい。 どっちも親のことを考えてしまう。 一方、夢野は結局「好きな子をいじめてしまう」普通の男の子で、 たまたま綺麗でかわいいと思ってしまったのが、女の子よりかわいい男の子だったってういうある意味不幸な子ww とはいえ、 あれだけのいじめはゆるされないとはおもうけどね。
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BLと括れない、ジェンダーアイデンティティなお話だった… 2冊の中に色んな人たちのことが描かれていて、良いことも悪いこともリアルにありそうで切なかった。 10年以上前の作品なのかぁ… 現状は実は余り変わっていないような気もするけれど、少しは生きやすい世界になってるのかな。 なっ...
BLと括れない、ジェンダーアイデンティティなお話だった… 2冊の中に色んな人たちのことが描かれていて、良いことも悪いこともリアルにありそうで切なかった。 10年以上前の作品なのかぁ… 現状は実は余り変わっていないような気もするけれど、少しは生きやすい世界になってるのかな。 なっていればいいな。
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▼あらすじ ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃して...
▼あらすじ ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃してしまう。かれはこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。 *** レビューは『スメルズライクグリーンスピリット SIDE:B』にまとめて記載↓ https://booklog.jp/users/bara10g/archives/1/4893938061
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自分は何者なのか? 何をして、どのように生きるか? 狭苦しい田舎で、自分と向き合う高校生たちの揺れ動く気持ちの描写が丁寧で非常に良い作品。 BLというより、同性愛や性的少数にフォーカスした作品という感じ。
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閉鎖的な田舎町に住むゲイの少年・三島と桐野。"普通"を強いられる息苦しさ。当たり前の幸せを得られないだろうという絶望。それでも、どう在りたいのかを模索し、それぞれの道を歩んで行く。 マイノリティの生き辛さを描いた作品です。ジャンルはBLですが、生活感があり、しっかり地に足の着いた...
閉鎖的な田舎町に住むゲイの少年・三島と桐野。"普通"を強いられる息苦しさ。当たり前の幸せを得られないだろうという絶望。それでも、どう在りたいのかを模索し、それぞれの道を歩んで行く。 マイノリティの生き辛さを描いた作品です。ジャンルはBLですが、生活感があり、しっかり地に足の着いた感じがします。良作です。
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あらすじも何も読まず表紙だけで買ったので読んでいくうちに思わずまじか!と言ってしまった。笑 そして表紙を理解。 ギャグとシリアスのバランスが絶妙で読んでいてぐいぐい引きこまれた。絵がとても綺麗だけどぶっ飛んでる顔も多いから人を選ぶかな。 田舎の学校で繰り広げられる青春、早く続きが読みたいと思わせてくれるSIDEAだった。
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ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリ^ダー・桐野を目撃してしまう。かれ...
ド田舎に住む学生、三島はクラスメイトの男子から“ホモっぽい”とイジメを受けていた。実際に男性が好きな三島は抵抗するすべもなく、隠れて女装するだけが心の拠り所となっていた。ある日、三島は屋上で自分が以前失くしてしまった口紅を持ったイジメグループのリ^ダー・桐野を目撃してしまう。かれはこっそりと三島の使った口紅を自らの唇に塗ろうとしていたのだった……。 (出版社より)
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好きになる対象が同性で、同じ感覚の同級生からいじめられて、ふとした拍子でそれが発覚。 急速に近づく二人。 仲を疑う同級生。 明らかに変態の教師。 穏やかな田舎町が少し騒がしくなって行く。
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最初のほうは絵が拙くギャグ混じりで 不思議な読み口ではあるけれど、登場人物の 抱えているセクシャリティの課題への向き合い方に きゅんとなる。永遠にきらめく青春時代というのでなく 人生のなかで通過するひととき、という描き方をしている。そこにただの高校生BL漫画とは違う何かがある。 ...
最初のほうは絵が拙くギャグ混じりで 不思議な読み口ではあるけれど、登場人物の 抱えているセクシャリティの課題への向き合い方に きゅんとなる。永遠にきらめく青春時代というのでなく 人生のなかで通過するひととき、という描き方をしている。そこにただの高校生BL漫画とは違う何かがある。 SIDE:AとBは別に対という訳じゃなくて 続きのBなので、A→Bの順に読むべし。
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スゴい!印象的なシーンばっかしでした。というか妄想の斜め上を行く展開にページを捲る手を止められない。 まさか百合?っプルが屋上でキャッキャッしているとは…。パンドラの箱を開けたとの表現はまさしく。
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