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ヴァイマールの聖なる政治的精神 の商品レビュー

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2019/05/20

4ページにわたる記述になるレーフラーなる人物の存在が架空だとして問題になったばかりの書物。それを除くと18世紀終わりから19世紀中盤にかけてのドイツを中心とした神学・そして政治まで興味深い論集だった。これが読めなくなることは惜しい!なぜ架空の人物を書かざるを得なかったのか?ニーチ...

4ページにわたる記述になるレーフラーなる人物の存在が架空だとして問題になったばかりの書物。それを除くと18世紀終わりから19世紀中盤にかけてのドイツを中心とした神学・そして政治まで興味深い論集だった。これが読めなくなることは惜しい!なぜ架空の人物を書かざるを得なかったのか?ニーチェが反キリスト教ではなく、教会に属するキリスト教を批判する神学者たちにとっては、むしろニーチェが仲間だった!そのことを強く主張したかったのか。マックス・ウェーバー、エルンスト・トレルチ、カール・バルト、ディートリッヒ・ボンヘッファーなど興味深い思想家の系譜が分かる好著だったと思うのに…。 ウェーバー夫妻のキリスト教との関係が深かったことを改めて知ったほか、残念ながらルター派の親権主義的な考えが、ナチスに、そして東ドイツに影響したという考え方は頷けないことはなかった。

Posted byブクログ