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爪先に光路図 の商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2015/03/16

菌類を研究している室田の所に助手のバイトに入った岩井。一見気難しそうに見える室田は研究バカで今まで長く続いた助手はいない。 「思いのほか深くまで潜っていた感情の根は 別な生き物のように自分の手を離れ」 菌類が根をはりにかかっている。 「名前を与えると人はそれを意識するようになる...

菌類を研究している室田の所に助手のバイトに入った岩井。一見気難しそうに見える室田は研究バカで今まで長く続いた助手はいない。 「思いのほか深くまで潜っていた感情の根は 別な生き物のように自分の手を離れ」 菌類が根をはりにかかっている。 「名前を与えると人はそれを意識するようになる」 自分の感情に「恋」と名前を与えてしまった時から人は自覚をしてしまうにリンクしている。

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2014/06/07

作者はじめての単行本?にしては素晴らし過ぎない?これぞ静謐!ってな、どれもしっとりと落ち着きのある世界観。背景の自然描写もすごくいい。

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2014/03/27

ページ数の横に添えられたきのこたちが可愛い。 表題作は、菌類学の教授と専門外ながら派遣されたバイト助手の話。 散りばめられたきのこや昆虫に図鑑を捲ってるような気持ちになりました。静かに空気感を楽しむタイプのお話です。おまけのモブ女性視点のお話がついてくるのとか私は好きなので嬉しい...

ページ数の横に添えられたきのこたちが可愛い。 表題作は、菌類学の教授と専門外ながら派遣されたバイト助手の話。 散りばめられたきのこや昆虫に図鑑を捲ってるような気持ちになりました。静かに空気感を楽しむタイプのお話です。おまけのモブ女性視点のお話がついてくるのとか私は好きなので嬉しい。 同時収録一本目は、さかなの体温。 ページ数の横にもさかな。 眠る人からふよふよと出てきて宙を泳ぐ様々なさかながみえる少年とその同級生。 二本目は、八月、夏の底。 ページ数の横にはどんぐり。 大学生と亡くなったその祖父と親しくしていた狐の少年。 どのお話も18禁描写はありません。 目で見て自然や生物を楽しむのをメインに彩られた作品です。

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2014/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

繊細な絵とお話を描かれる作家さんです。 多分好きなものが自分と近いので、毎回モチーフのどれもが素敵で。 ステラリウムと一緒に購入しましたが、どうもBLでファンタジーが苦手のようでこちらの方が好みでした。 緻密に描かれた植物がたまらないです。 多分、鉱石もお好きじゃないかと思っていたら、Cannaで連載していらっしゃるお話が鉱石絡みのようで、矢張り!と思ってしまいました。 描かれた二人の関係も、穏やかでこういうBLもいいものですね。 少年趣味とも違うのですが、初期の長野まゆみの雰囲気が好きな方はお好きな作家さんではないでしょうか。 木造校舎の夜の理科室なイメージです。

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2013/11/16

光路図と夏の底が好きだ。ーおもしろかった。 しっとりゆっくり仲が深まる感じがすごく好き。 夏の底のふわふわしたのに触るのが羨ましい。かわいい。 書き下ろしでその後が少し見れるのが楽しかった。

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2013/11/14

線密画を眺めているような画力。個々の人から其々の「魚」が見える高校生の話の世界観がよかった。むしろエロは要らない。

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2013/09/14

いやぁ、いいよ!ストーリーがいい!!派手さは全くないんだけれど色っぽくてジワジワきく!!  お魚の話がとても好き!!

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2013/08/24

超好み。どこに惹きつけられたか説明できないほど理屈抜きによかったです。肌に合うかんじ。 絵柄が、硬質なのに繊細で美しくてストーリーの世界観そのもの。ボタニカル風な緻密さにもうっとり… しかしながら、他の方の小説でのイラストでお見かけした時には、何の食指も動かなかったんですよね。パ...

超好み。どこに惹きつけられたか説明できないほど理屈抜きによかったです。肌に合うかんじ。 絵柄が、硬質なのに繊細で美しくてストーリーの世界観そのもの。ボタニカル風な緻密さにもうっとり… しかしながら、他の方の小説でのイラストでお見かけした時には、何の食指も動かなかったんですよね。パッと人目を引くというほどじゃなかった。 やはり、作品に漂う静寂な空気と微弱で優しい体温のようなものが魅力の大部分ではないかと。 細かい筆致とか、優しさあふれるストーリーとかもいいんですが、登場人物がまたいいんです! 表題作の菌類学者の室田とバイト助手の大学生である岩井。 萌えツボど真ん中でした。 いつもは研究に没頭していて身なりに頓着しない室田が… 岩井じゃないけど衝撃的でした。 おとなしくて真面目な岩井が、ひっそりと山野に生育するキノコの菌床さながらに、恋心をどんどん深く大きく潜行させていく姿にも、たまらない萌えを感じてしまいました。 こんな萌えは、昭和のもーさま以来。 「さかなの体温」は高校生もの。だけど、一味違った味わい。 秘密の片想いが、不思議なおさかなのせいで思ってもいなかった展開に。 ファンタジーの極みです。 そして、魚の描写が繊細で美しくて見事。二人のピュアな想いそのものです。 これは描き下ろしの後日談がよかった。説明が無くて二人の会話だけなんですが、それだけでその後の様子が全部理解できます。 「八月、夏の底」は、もふもふファンタジーの良作。 萌え萌えしまくりでした。山の草花、きのこのお供えがかわいすぎて、身悶えまくりです。 いじらしいし、かわいいし。 おじいちゃんとこうの関係も、すごく温かいものだったんだろうなと思わせてくれます。 もっと、春彦とこうの後日談読みたくなりました。プリーズ! ノンブル脇のミニイラストが細かい萌えでした。

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2012/12/08

初読みの作家さん。まず目を引くのは、背景や植物の描写の繊細な美しさ。所々に散りばめられたモノローグと絵柄がとても詩的な雰囲気を醸し出しています。 ストーリー的にはもう少しインパクトが欲しいかな…かえって短編の方がその独特な世界観を表している気がします。 特に二作目の「さかなの体温...

初読みの作家さん。まず目を引くのは、背景や植物の描写の繊細な美しさ。所々に散りばめられたモノローグと絵柄がとても詩的な雰囲気を醸し出しています。 ストーリー的にはもう少しインパクトが欲しいかな…かえって短編の方がその独特な世界観を表している気がします。 特に二作目の「さかなの体温」は、ファンタジーなのかリアルなのか高校生同士の純愛話に不思議な浮遊感が漂っていて印象的です。 背景や動物、植物描写は素晴らしいのですが、人物の内面にもっと深みが出ればもっと面白い作品になるのではないのかなと思います。これからが楽しみな作家さんですね(*^^*)

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2012/11/04

やばいめちゃめちゃ好みだった… 背景まで描き込み細かくて、雰囲気が大好きです 表題作は菌類学者と助手バイトの大学生のお話 派手さは皆無ですが、静かな森の中で二人が少しずつ近づいていく様子が素敵でした 他2本の短編が収録されていて、それぞれ上手くまとまっていてとても良かったです ...

やばいめちゃめちゃ好みだった… 背景まで描き込み細かくて、雰囲気が大好きです 表題作は菌類学者と助手バイトの大学生のお話 派手さは皆無ですが、静かな森の中で二人が少しずつ近づいていく様子が素敵でした 他2本の短編が収録されていて、それぞれ上手くまとまっていてとても良かったです 短編だと読み足りないと感じることがあるので、初読み作家さんだと敬遠しがちですが、青井さんは短編を上手く描かれる作家さんのようで大満足でした!! 3作品とも短い描き下ろしがついていて、それも全部良かったです!

Posted byブクログ