超訳・易経 の商品レビュー
「超訳」という、最近よくあるタイトルに胡散臭さを感じつつ読みはじめたが、思いの外まっとうでわかりやすい本である。易経の適当な入門書がなかなか見つからなかったのだけれど、これでやっと易経のイメージをつかむことができたような気がする。著者が、まずはとばして読んでかまわないという第2章...
「超訳」という、最近よくあるタイトルに胡散臭さを感じつつ読みはじめたが、思いの外まっとうでわかりやすい本である。易経の適当な入門書がなかなか見つからなかったのだけれど、これでやっと易経のイメージをつかむことができたような気がする。著者が、まずはとばして読んでかまわないという第2章がもっともおもしろくためになった。
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易経について興味があったので読んでみました。 易というと「当たるも八卦当たらぬも八卦」といった占いのイメージが強かったけどそれは易経の一面に過ぎないことがよくわかった。 陰陽論に関しても読んで非常に納得出来、非常にスッキリした。 易経もちゃんと理解するのは大変そうだけど、こ...
易経について興味があったので読んでみました。 易というと「当たるも八卦当たらぬも八卦」といった占いのイメージが強かったけどそれは易経の一面に過ぎないことがよくわかった。 陰陽論に関しても読んで非常に納得出来、非常にスッキリした。 易経もちゃんと理解するのは大変そうだけど、この本は非常にわかりやすく書かれているのでもっと易経のことを知りたくなります。 面白かったです。
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人生哲学としての易経。64卦のいくつかを取り上げながら、いまの時代を生き抜く術を説く。 漢文要素はあるけれどわかりやすい。 人生で起こることすべてにあてはまるという64卦に興味を持った。
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混迷の時代を反映して、色々な哲学や宗教の言葉を解説した本が出ていますが、東洋には易経という深い人生哲学の教えがあったのです。 本書では64卦の幾つかについて具体的な実例を示し、腑に落ちる分かりやすい解説がされています。 天雷无妄は、自然が活発に活動する時を表す卦。 (タロ...
混迷の時代を反映して、色々な哲学や宗教の言葉を解説した本が出ていますが、東洋には易経という深い人生哲学の教えがあったのです。 本書では64卦の幾つかについて具体的な実例を示し、腑に落ちる分かりやすい解説がされています。 天雷无妄は、自然が活発に活動する時を表す卦。 (タロットカードでは「塔」?) 現代は天雷无妄の時代ともいえる。 本書では、天雷无妄について詳しく説明されています。 著者の竹村亞希子さんは、東日本大震災以来、生きることへの価値観が変わった、と記されています。 「あの日から私たち日本人の人生観、価値観は少なからず変わったように思います」 「震災以降、畏れ震えるようにしてこの卦を読み返し、生かされていることへの深い感謝と畏怖心をより強く感じるようになり、生きることへの価値観が変わった」 ところが、政権が交替すると、政策が大震災以前の状態に逆戻り……。 易経を学ぶ者として、何も学ばなかったような、何もなかったかのような、この時間を巻き戻すような政策について、どう考えればいいのだろうか? http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130718/p1 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130719/p1 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130805/p1 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130808/p1 http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20130811/p1
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四書五経の易経について、漠然とした興味はあった。だから、本屋で見かけたときに手に取ったのだと思う。思えば、いままで易経についての本には、出会ってこなかったような気がする。 著者の竹村亜希子さんは名古屋在住の易経研究家。企業や官庁で公園やセミナーを開催することも多いらしい。だから...
四書五経の易経について、漠然とした興味はあった。だから、本屋で見かけたときに手に取ったのだと思う。思えば、いままで易経についての本には、出会ってこなかったような気がする。 著者の竹村亜希子さんは名古屋在住の易経研究家。企業や官庁で公園やセミナーを開催することも多いらしい。だからだろうか、本書のタイトルが「超訳」だからだろうか、語りかけるような文体がわかりやすい。 易経について、「易」は変化の意味。「経」はものごとの筋道の意味。だから、易経は「変化の理について書かれた書物」ということだ。ちなみに、英語では「Book of Changes」というらしい。こっちの方が現代人には分かりやすい。 竹村さんのことばを借りれば、「易経について誤解を恐れずにいうならば、「陰」と「陽」で「中する」ということを伝えるために書かれた書物」だと。そもそも、すべてのものごとは「太極」というカオス的状態から生み出される。そこから「陰」と「陽」が生じる。それが交差することで変化が起き、人や世の中が動いていく。「陰」と「陽」は対立し、反発しながらも補い合い、助け合い、そして混ざり合おうとする。この変化を「中する」ことでものごとを一段高い段階で解決し、別の新たな形にするのだと。 あとがきにもわかりやすい解説がある。「結論からいえば、欠けたものがあって変化を起こします。欠けたもの、すなわち陰が陽よりも少し多いほうがものごとは通じていきます。具体的には、「いつもいつも、得するほうを選択しない」「少し不足する」「ちょっと損する」「満ち足りることを極力避ける」「譲る」などが挙げられます。簡単にいえば、幸いをあとに残しておいたり、人に分け与えたりして、わざと不足の部分を作り出すことです」。 なるほどと思う。「欠けたもの」があるからこそ、「満ち足りたもの」ばかりでないからこそ、変化が生まれ、世界が動く。常に変化することがこの世の一番普遍なことであるなら、まったくそのとおりだ。
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易経について知りたくて手にとった一冊。 初めて手に取った本がこの本でよかった、と思いました。 読みやすくて、希望が持てました。 厳しい時代を、しなやかに生き抜くために、易経をより深く学んでいこうと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
“易を知るものは占わず”と言われる中国古典哲学『易教』。「吉凶 悔吝咎なし」「諦観」 ほか、本質を付く言葉多数。 これを入門書に更に学び進めてみたい。
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