記憶と記録 の商品レビュー
岩波の叢書の中の一冊。これは本屋に全部来たら教えてといってあるので、今回3冊目として購入。 一つ一つのアーカイブを作成する作業、地元やNPOとの軋轢などの苦労など頭が下がる。著者も防災研というよりは、かなり個人でリスクをとって活動しているように思う。 いろいろな情報があ...
岩波の叢書の中の一冊。これは本屋に全部来たら教えてといってあるので、今回3冊目として購入。 一つ一つのアーカイブを作成する作業、地元やNPOとの軋轢などの苦労など頭が下がる。著者も防災研というよりは、かなり個人でリスクをとって活動しているように思う。 いろいろな情報があつまる立場にいるものとして、感じたこと。 (1)もっと情報をもつ人は、リスクをとって外にいろいろな情報をだすべきではないか。組織の同意がとれない、正式の情報がない、といった言い訳はできるが、被災地で苦労している方々にとっては、情報に飢えているはず。そこは自分でとれるリスクはとっても復興のお役にたつよう、全力をつくそうではないか。 (2)復興まちづくりについても、現実にうごきはじめなければいけない時期になって、いろいろなきしみ、何で動かないんだという不満、不平、あそこだけなんで特別扱いするんだというやっかみ、などたくさんある。そういう混乱した中でも、自分の責任で、考え方を明らかにすべきではないか。 自分は、被災者、特に、被災地の地場企業がいなくなってはどうしようもないので、一部でも同意がとれたところは先行して事業を進める、また、進めることを推奨すべきだという意見を持つ。 (3)東京で復興に関係する職員は、常に被災地のことを頭において仕事をしようではないか。とりあえず、流す、恰好つける仕事もやらなくていいとはいわない、でも、被災地の復興を第一に考えて行動しよう。税金でいままで食わしていただいてきたんだから、ここで役人が踏ん張らなくてどうする。 被災地には土日もないんだよ。やりすぎといわれるぐらい、復興のお役にたてることをしよう。
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