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絃の聖域 新装版 の商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2015/01/26

栗本薫のシリーズ探偵、伊集院大介の初登場作品。 時代錯誤な三味線(長唄)の世界が古臭くて良し。「芸」というものの魔力…怖いよねぇ。 のっけからのBLに怯まず読み進みましょう。

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2014/05/30

久しぶりに栗本さんのを読みたくなって。グインや時代物、耽美は読んだ事がありますが、ミステリーは初めて。でも存分にドロドロした栗本テイストは相変わらずで、ドラマのサスペンス劇場を視ているようでした。謎を解きそのものHOWより、何故WHYこのような事になったのか、人の心の奥底を堪能す...

久しぶりに栗本さんのを読みたくなって。グインや時代物、耽美は読んだ事がありますが、ミステリーは初めて。でも存分にドロドロした栗本テイストは相変わらずで、ドラマのサスペンス劇場を視ているようでした。謎を解きそのものHOWより、何故WHYこのような事になったのか、人の心の奥底を堪能する物語でした。

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2012/07/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最大の存在感を放っていたのは、探偵でも犯人でも黒幕でもなくて、「最後」かつ「本来」の被害者だった――そんな気がする。長唄の家元で起こる、あれこれのドロドロ。これぞミステリ!

Posted byブクログ

2012/07/02

私の大好きなミステリの要素が全て詰まっているといっても過言ではありません。久しぶりに読んだ後、満足の溜息を長々とつきました。 見取り図。美少年。ドロドロな人間関係。密室。ダイイングメッセージ。思わせぶりな名探偵。 うーん、ごちそうさまです!笑 警察(科学捜査)の介入っていう要...

私の大好きなミステリの要素が全て詰まっているといっても過言ではありません。久しぶりに読んだ後、満足の溜息を長々とつきました。 見取り図。美少年。ドロドロな人間関係。密室。ダイイングメッセージ。思わせぶりな名探偵。 うーん、ごちそうさまです!笑 警察(科学捜査)の介入っていう要素は好きじゃない、寧ろ嫌いなんですが、主要な刑事さんがやたら探偵役贔屓でいろんな情報をホイホイ喋っちゃうのが、テンプレ刑事と違って良かったかも。テンプレ刑事って、つまりあれです。「素人は引っ込んでろ!」的なイヤミな憎まれ役。 キャラの口調が今読むと時代錯誤な部分があって多少読み辛いように感じましたし、トリック自体も予想の範囲内ではあります。 が、そういう点を引いても評価したいのは、「ミステリで泣いたことのない(少なくとも泣いた記憶がない)」私が、ある人物の行動に思わず目頭を熱くしてしまうような文章力だったという点。読んでいて、ビックリしました。あれ、この作家さん、もしかして人間描けてないって揶揄されてばっかりのミステリとは一線隠しちゃってるんじゃないの⁈これは、シリーズ追いかけるしかないわ!! …と、思ったら、三年前に鬼籍に入られていたのでした。残念すぎる…。 グイン・サーガのイメージが強かったんだよなあ(未読ですが)。読み終わって作者紹介にじっくり目を通すまで気づかなかった…囧rz 以下に、自分で書いてて少し不謹慎な気配を感じた感想を書いてます。 でも今一番感じてることだから、書きますよ。ごめんなさい。 私、このタイミングでこの人の本を読めて良かった。 存命中にこのシリーズに出会ってたら、きっと亡くなったことを知った時に、物凄くショックを受けてたと思うのです。こんな魅力的な謎をこの人はもう創ってくれないんだな、って一日は寝込むな、きっと。 グイン・サーガのファンの方のご心痛はどれくらいなんだろう。あんな大作をずっとら読み続けてきた方々は、どれだけ悲しかっただろう。もう自分の好きなキャラクタ達が紙の上で動いてくれないって、どれだけ辛いんだろう。 …うーん、伊集院大介シリーズ、読み終わるの嫌だけど、じっくり読んでいこう。 あー…私の愛する諸先生方、どうかどうか、××を超える傑作書けなんて言わないから、長生きして下さい!( ; ; )わーん← 人間国宝が暮らす邸内で女弟子が殺された。離れに暮らす愛人を含め、家族内には不協和音が常からあったが、殺されたのは一介の女弟子。動機なき殺人に捜査陣が糸口を掴みあぐねている中、一人の青年が渦中の家を訪れる。 「この殺人事件、これっきりってことはないでしょうね」 彼の言葉通り、悲劇は繰り返される。 最後の悲劇が幕を閉じた直後、青年ーー伊集院大介の謎解きが始まる!

Posted byブクログ

2012/06/23

新装版なんて出てたのですねぇ! 上下巻だったものが一冊にまとまっています。読んだ当初感じた高揚感を思い出しました。しかし、今の講談社文庫の活字がどうも苦手で(大きくて、丸くて、なんとなく目が滑るように感じる)それだけが個人的に残念でした。

Posted byブクログ