平清盛(後編) の商品レビュー

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2015/02/08

おすすめ度：95点

目まぐるしく権力構造が移り変わる激動のこの時代の様相が見事にドラマ化されている。
平家、源氏、朝廷の色合いの違いも鮮明で、単一的ではないため、厚みのある平安時代の空気感が生まれている。
本編での山場は「保元の乱」と「平治の乱」である。
本著は入り組んだ親類関係、さらに事の発端や兄弟の対立や出世競争による恨みや妬み、さらに恋愛関係のもつれまで、複雑怪奇な人間関係が詳しく図入りで説明され、理解を助けてくれる。
関係者の多さと姻戚関係の複雑さばかりでなく、当時の「政治情勢」「行政の形」「権力のあり方」までも含むことになるが、それらが、ドラマという形で表現されているため、それぞれの登場人物を深く知ることで、内容理解をより一層深めることができる。